行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

事業転換成功への軌跡

 寒いけれど、天気は良かった。寒さなんて殆ど感じない大阪生活だ。やっぱり、東北仙台で寒さを体験して身に付いた耐乏生活が生かされていた。

 しかし、今年は違う。私は、冬であっても普段は靴下を履くことは無い。フォーマルな時があるので、その時には履く。

 今年は、先日から靴下を探して履き始めた。それでも足先が冷たい。事務所でも足が冷たいので、ガスストーブに時々足を向けて温める。

 今日中に終えたいと思って、やらねばならぬやり終える必要な仕事はいくつか頭に浮かんでいた。

 最初は、昨日、原案作成を終えた居住支援協議会設立準備勉強会の実施案内文を大阪府担当部署に送って、推敲をお願いした。

 前日は、議会議員に原案を送って大きくバッサリと切って短くしてもらった。

 遡れば、多くの経緯があってやっとここまで漕ぎ着けて来た。

 1年ほど前に、大阪府からアンケートがなされて自分の意思としてこの市に居住支援協議会設立に尽力しても良いと回答した。

 国の方針として、令和8年迄に全国の市町村の50%に居住支援協議会設立のプランが有り、国策に則った活動に身を投じる方針を意識して深く関わる事にしていた。

 コロナ禍が襲ってくる前年に地域のリーダーから声掛けて頂き大阪府の方針に参画することにしたのが、居住支援法人の指定取得だった。

 これまで営んで来た厚生労働省主管の事業から国土交通省主管の、空き家対策を主目的に新たに始まる事業に手を染めた。全額補助金事業で、最高額1千万円の補助金が得られるのだった。

 その事業が、コロナ禍などの影響で、多くの弱者が生まれて来ることになって、単なる空き家を埋める物件紹介に止まらなくなった。

 就労支援や入居後の相談支援、相談者からのアクション待ちではなく、探し出すアウトリーチ作業も加わった。

 そうして、保証人、死後事務や遺品整理などが加わり、これから、街づくりという命題も業務として加わるのだ。

 最初は、不動産事業で十分だったスキルが何と私が行って来た事業や所持している資格が生かされる制度となった。

 勢い、この補助金事業に力を入れ始めると、噂が噂を呼んだのか、市の住宅政策の審議委員4人の一人に委嘱されて大学教授などと諮問に対応する事となった。

 今度は大阪府住宅供給公社から、公社に居住するか方を対象とした、居住者が安心して暮らせる、いわば街づくりのセミナーを仰せつかった。その様子が、公社に入居者している2万人に配信される事となった。

 その制度の一貫として、都道府県及び市町村単位で、手足となる居住支援法人の取りまとめ協議会設置が求められる事となった。

 その目標に向かって、動き始めた。プランした社会福祉士会への協働要請は相手方の、自分達は公益法人なので民間との協働ができない、との返事が協働要請して75日目にやっと返事が来る大切な時間を失うアクシデントに見舞われたが、公益の最たる行政、厚生労働省を引っ張り出す事になった。

 国民市民の利便に応えてくれた。社会福祉士会は、寄付やボランティアを市民に求めながら自分達は世間とは違っているなどとさもしい根性でも、必要性は低い。

 その社会福祉士会の地域組織から、まさに、この居住支援についてのセミナーを依頼されているのは、皮肉だ。

 その、協議会設立の為の勉強会に向けて皆さんに協力を得て出来た案内文を、大阪府担当部署からメールにて送信を始めた。

 協議会設立準備会メンバーに送信して、参加者への周知をお願いした。市まちづくり、勉強会で行うグループワークのファシリテーター、住宅供給公社、などへアクションを取り出した。

 仕事をしていても、頭の中は昨日打ち合わせを行った住宅供給公社でのセミナーをどのように進めて行くか、そんな頭の中と実際にやっている執務と整合性の無い時間だった。

 介護事業と障がい者支援事業の加算金を受けているがその実績報告が月末迄なので、その二つの事業報告書を作った。

 昨年の実績をデータ化する。社員を3分の1に減らした事業でゆっくり分析したいとは思っていたが時間を得られずにいた。それが、この報告書作成の副産物で得られた。

 事業を縮小して、働かない常勤社員を30人から8人に、非常勤120人を50人に減らしたが、サービスは半分程度になった。つまり、人件費は大幅に少なくなって、収益がそれに比例しなかった。

 良い結果のリストラ事業再構築だった。その上、居住支援事業や行政書士業務が大きく発展する結果となった。

 今日も三輪さんは、遠方へ泊まり掛けで死後事務委任契約者の遺品整理業者が入る前の重要書類や現金、貴金属などを回収する作業や電気製品、お宝を保存させる指示を行うチェック作業を行っている。複数人で数日要するので10万円単位の収益に繋がる。

 悪化している介護事業は既に終わっているので、私どもの様な中小企業は早く去るべきで転換が一番良い事業計画だ。

 昨日、打診のあった集合住宅建て替え物件に入居中の障がい者への退去及び施設への入居支援のケアカンファレンス日程が決まった。

 私は、今月は既に日程的に埋まっているので、来月初旬にして貰った。入居施設は決まった様なので転居と生活保護継続、施設との契約書署名捺印代行で有る。

 もし、必要があれば緊急連絡先などの契約を有償で交わす事もメニューに入れた。これらの事業も少しずつ拡大をして行きたい。

 今日の最後は、相続手続き中に亡くなった方の経費処理と昨日終わった自宅の遺品整理に際して持ち出した重要性の高い、年金、保険、介護などの資料や現金などの集計を行った。

 当初、亡くなった当日に葬儀社への負担を新潟県から駆けつけた老夫婦に請求書を差し出した葬儀社の不躾な態度に戸惑っていた親族を見て、私が立て替えた経費と亡くなった時に入院していた病院への支払いの合計50万円超、遺品整理代金24万円、親族の交通費宿泊費14万円、遺品整理前の室内残置物財産などの仕分け人件費10万円、合計約100万円になる。

 その内、遺品整理費用と親族への費用負担だけでも早く終えようと思っている。

 問題は、相続手続き中に亡くなったので、相続現金がゆうちょ銀行に留まっている。窓口で私が代理受領する委任状も提出してあった事から、相続人が亡くなってしまったので、悩んでいる。

 現金で受け取って、私が立て替えした額を引くか、どこか私の預金口座に入金するか、現金化して事務所の金庫に保管するか。