行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

ある土曜日の日

それにしても、誰にアイデアを貰ったのか、不動産や現預金を有している親族の成年後見審判申立に動き始めた、申立人で成年後見人候補者となる意思を示していた親族の女性が、知り合いから養子手続きを勧められたと、私の意見を求めて来た。

 認知症の方が自分の意思を表する事が出来ないのに、それを行う事に不審な行動を疑われる恐れがあるので慎重に判断するように諫言した事に対して、ご返事ありがとうとの行間に怒っている思いを十分に感じさせる返事が、短く来た。

 私は、知人でいると言われた司法書士に相談されてはどうか、とも助言した。地域包括支援センターからの相談だったが、私はごく自然に関わりを避ける言動に出た。返事は、しなかった。以前、届出で済む養子縁組で認知症の財産家の養子になった暴力団員の事案に関わって、弁護士の調査豊国に驚いた。合法的な財産搾取である。

 その知的犯罪に、驚いた。その記憶が蘇って、距離を置く事にした。

 さて、午前中は懸案の介護事業と障がい者支援事業の処遇改善交付金の申請書作成を行った。処遇改善交付金の申請は多岐に亘り複雑化している。面倒で、作成するのに多くの時間が掛かっている。その上、受けた交付金は事業者に残らないように全て勤務者に配布しないといけない。

 なので、3割の事業者が申請していないと言われている。今年度は、複雑化を避けて単純化して、複数に別れていた申請項目を一本化するとか言われていたが、そんな事は無かった。5本も申請書作成の必要があった。

 4本は出来上がって、3本は電子申請で1本は郵便だ。何でそんなバラバラなのだ。明日は、残りの1本を作成して手続きを取ろうと思っている。

 そういえば、昨日の長時間会議の後、北海道食材を提供している美味しいお店で懇親会を行った。その懇親会の前に、会議に参加していた職員から報酬の事で自身の思いを聞いた。

 成年後見センター職員で、自由に自立した判断で勤務しているが、それぞれの職員の考えが異なっているので、給与決定に何らかの実績を勘案して欲しい、と言う。

 自らは、向上心を持って毎年担当する被後見人の人数を増やして来ている、との事だった。一時、実績に応じて給与体系を考えた事もあった。全員が同じ気持ちで切磋琢磨して、向上心と法人維持に向けて勤務するなら効果的だと思う。

 ところが、そうはいかないのが現代の勤務者の気持ちだ。一生懸命とか会社の人に為とか、自身の将来の為とか、もう死語になっている。それだけ、日本の福祉は、働かなくても生活ができる仕組みが出来上がっていて、制度や法律を知っている者が生きられる国になっている。知らなくても、市や補助金を受けているボランティア組織が実績を上げるために、手の届かぬ処まで、サポートしてくれる。

 なので、将来不安を口にする若者は、実は不安など感じていない。如何に、働かずに生きるかを求めて動く。働くように実績に応じた報酬制度にすると、辞めると言い出す。それも、会社にとって一番打撃が強い時期や方法を考えて。

 この成年後見センターでは、法人後見として、ほぼ減る事なく100人前後の成年被後見人へ対処している。一人が欠けると、残る職員に忽ち負担がおい被さって来る。そうすると、ドミノ倒しで、次々を退職を言い出す。

 以前、そう言う事があった。もう、そのような異常事態に対処する気力体力は無い。

 私は、代表理事として全体的な思いを告げるが、若い、そうしてやる気のある彼女としては簡単に納豆出来ない。自分のこのやり気を前面に出して勤務している思いをどう収めてくれるのか、そんな思いだろう。

 その気持ちを萎えないように、今月の昇給は考える積りだ。私の、役員報酬を返上してその原資に充てても良いと思っている。

 それにしても、昨日の名古屋の矢場のわらじトンカツは、もう沢山だ。甘い味噌の味も何度か味わったが慣れていない。もう、食べる事も無いだろう。少し前の、煮た白い鰻も沢山で、続けて好きな味では無い食事で腹一杯になったのが、悔やまれる。

 それに引き換え、夜の懇親会の北海道食材の料理は美味しかったです。