行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

これは、酷いこと

 午前10時半から、近所の高齢者の相談に訪問する。地域包括支援センターから、数年前に続いて2度目の相談だった。最初の相談に、切実な内容に真剣に考えて支援する積もりだった。しかし、途中で少しは深刻な事だろうと思ったが、予想通り全く進展しない。つまり、不満や愚痴を聞いて欲しいだけで、自分の思い通りの内容を実現されては困るのだ。

 今日訪問して分かったにだが、有名企業のお宅だった。創業者の旦那さんが亡くなっていた。旦那さんが入院中に、最初の相談があった。後妻で入籍した時には、前妻のお子さんは外で出て行った。

 そんな中、外国へ移住していた娘さんが帰国する事になった。後妻の相談者とは血縁関係がなく、所有権や相続問題でトラブルが予想されて、相談者は外に出る事を考えて地域包括支援センターへ相談して、私の処に本人の意思実現へのサポート話しがあった。

 最初の相談が、転居したいと思う、だった。娘さんが帰国する前に、家を出たいとの風雲急を告げる、だった。直ぐに動いて、不動産仲介業者を通じて7軒ほど内見をした。

 私も最初同行したが、最初でその意思が薄い言動を目の当たりにして、私は離脱して戻った。後から、仲介業者に聞いても同じ印象を持ったようだった。

 あれから、旦那さんが亡くなって、娘さんが帰国してコミュニケーションの無い同居が始まったようだ。前回の訪問から2年が経過していた。

 今日の協議には、ご本人と地域包括支援センター社会福祉士、私と三輪さんに帰国していた娘さんが加わった。初めて経験する場面だった。相談者にも娘さんにも気遣いながら発言をしないと行けない。それにしても、冷酷なお話しだった。

 旦那さんの相当な財産が、ご本人が配偶者でありながら、1円も相続されなかった。血の繋がりが無いお子さん3で相続された。私は関係ないが、その経過を聞いた。

 「遺産分割協議書は、作成されたのですか?」

 そんな事を娘さんに聞いた。

 どうやら、お抱えの司法書士が助言していたようだ。

 家を出る事になった相談者の、転居支援からお話しが始まった。概ね希望を聞いて、転居手続きに話しが移ったが、相談者の荷物や使用していた物の搬出廃棄日程が決まっていた。

 娘さんは、縁を切りたい、以後関係を絶って関係ないようにしたいとの希望を語っていた。相談者は耳がかなり不自由で、私が大きな声で話しても聞こえない。地域包括支援センター社会福祉士が隣に座って高音でお話ししてやっと聞こえる。

 相談者の収入や財産を誰もが知らないと言っていた。家賃や、転居費用はどうなるのかわからない。もう高齢者であるので日常支援が必要である事、事務委任や任意後見などや死後事務の依頼を受けて、娘さんが自分達ではなく第三者にお願いしたいとの事で、費用は負担するとの事だった。

 段々と怜悧な考えの中に引き摺り込まれる状態になった。もう、他者の家族の中に入って何も出来ない。なので、最初の相談である転居支援から手を付ける事にした。多くの依頼を同時に進めても、どれだけ達成できるか分からない相談者の心情を悟っての判断だった。

 結局1時間程度お話しして、マンションに戻った。昨日、作ったカレーを食べて、一眠りする。

 2時前に部屋を出て、クロネコヤマト営業所に向かった。通販で購入した甘エビ100匹購入したので、受け取りに行った。その足で、相続手続き相談のあった物件の登記簿謄本を取得に行った。

 不動産で、土地と建物だと思って取得すると建物は相談者の相続物件だったが、土地は他者のもので借地権付き住宅だと理解した。

 続いて、三菱UFJ銀行で振込手続きを行った。終わってから、東大阪市の徳洲会病院へ連絡して、訪問する事を告げた。私が、金銭管理している方の入院費用が多く支払っていた事が判明して、返金手続きに向かった。