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任意後見審判へ向けて家庭裁判所調査立ち会い

本日のメインは、任意後見の任意後見監督人選任申立の家庭裁判所からの調査官が当事者が入所している施設での本人への調査立ち会いだった。

 午後1時過ぎに慌てて部屋を出て、堺市東区にある被後見人が入所している有料老人ホーム向けて出発した。何では1時間強掛かると出ていたが、1時間半を見込んだ。

 道路はすいていて順調に進んだ。余裕がある時間に着いたので、近くのコンビニで15分休んでから施設に向かった。施設の敷地入り口の角に縁石におっさんが座っていた。

 「あのオッサンが家庭裁判所の調査官だ。」

 と、三輪さんに言うと

 「本当ですか?」

 と、本気にしたので、冗談だよと言って施設に入った。

 「家庭裁判所の調査官は、来てますか。」

 と、聞いているのに施設の事務員は全く別の返事をする。

 「今日は、責任者は休みなので他の者が対応します。」

 「家庭裁判所に調査官は来ていますか。」 

 「利用者様は、お変わりなく元気で過ごされています。」

 「家庭裁判所の調査官は、おいでになっていますか?」

 「今日は、部屋で面接されますか。」

 こんな調子で、一体こいつらはどんな教育を受けているんだ。

 来ていない、と分かったので外に出て敷地の入口の方向を見た。先程のオッサンが敷地に入って来たのが見えた。何と、あの人が調査官だったのだ。

 非常に温かみのある方で、初めて会う裁判所の職員タイプだった。検温、除菌なども行って2階の居室に向かった。面会した、被任意後見人の高齢者は横になっていた。

 先日迄、心筋梗塞で生死を彷徨っていたが、復活した。非常に控えめで感謝されていた、昨年迄は。それが、体調崩してから別人の様になった。

 疑心暗鬼になって、鼻から人を拒否して取り憑く島もなくなった。なので、私が説明しても大事な事には返事をせずに、代わりにソッポを向く。または、

 「分からない。」

 と、言って意地悪な態度を示す。

 困ったものだ。特に金銭に対する態度が、守る姿勢が強くてこじ開けられない、例えば、キャッシュカードの暗証番号だ。

 一番困るのは、旦那さんは別なグループホームに入所している。認知症が強くて、奥様が申立人になって成年後見の手続き準備をしている最中に、奥様の精神異常が発展して自分を失う症状が出た。なので、旦那さんの成年後見審判申立が出来なくなった。

 問題は、お子さんのDVが激しくて老夫婦が逃げて来てひっそりと暮らし始めて直ぐの出来事だった。

 しかし、キャッシュカードの暗証番号を聞くのが遅かった。夫は認知症が原因で覚えていられない。聞いても、金銭の情報は言わない。しかし、それを知らないと誰も代わりに手続きをしてくれないと思ったのか銀行印だけ教えてくれた。

 一体いつみんながあの方が認知症を罹患していると知ったのか。その気付きも遅かった。急に施設から、申請してくれと言って来たのは、心筋梗塞で入院して危険な状態になってからだ。

 私は、支援が必要になってから相当な年月を支援したが、事務委任の報酬は頂いていない。いつもの様にこれから計算して請求するつもりだ。

 一応の調査を20分程度で終えた。最近、成年後見審判申立が増えて、審判手続きが遅くなっていると言う。本来、裁判所内で裁判官が心身の状況を鑑み調査無く審判を下すつもりだったと言う。なので、出来るだけ早く審判して貰うように裁判官に報告すると事だった。


 加えてその堺市での調査立ち会いの後、同じ堺市南区へ向かって、長期戦になった死後事務委任事務と終了後の遺骨や通帳など預かったものの返却だった。

 昨年末に亡くなった方は、戸籍上お子さんと

配偶者が亡くなって、親も既に他界して兄弟もいなかった。

 しかし、それを確認するまで兄と名乗る方が申し出ていた。死後事務委任者が病院に入院にする時に、緊急連絡先としてその自称兄と言っている方に呼応する様に、兄として届け出ていた。

 介護のフェイスシートにもその様にあったので、誰もが兄と信じて対応していた。その方から、相続手続きを依頼されて戸籍謄本を取得して関係が無いと知った。

 それからが大変だった。つまり、相続人が存在しないのに死後事務委任契約を交わしてしまった。その費用を支払う人が不在なのだ。

 一度は、その作業をやらずに終えるつもりだった。しかし、誰もやらなければ放置されて社会的な問題になり、信用も失うので一連の死後事務を行う事にしてやっと終えた。

 その最終手続きで、死後事務を行う際にお借りしたものと部屋にあった遺骨二人分を自傷兄に届けた。

 その際、なぜか、その死後事務委任をされた家が断絶したので、検討して墓仕舞いを依頼するかも知れない、との相談を受けた。


 それが終わって、長躯、堺市南区から守口市に戻って成年後見人として、被後見人が入所して居る老人ホームに行って被後見人の状況把握と拘束に関する同意書を手渡した。

 朝は、久しぶりに病に倒れていた菊ちゃんが来て打ち合わせをした。その時に、給与明細名どのメールが届かないと言うので、長男に電話を繋いで解消を図ったが、説明される用語が理解出来ずに、終わってしまった。

 後から、気付いたがパスワード入力なのに菊ちゃんと二人で何度も長いメールアドレスを入力していた。菊ちゃんの指が太いから二つ一緒に押したり、間違って別のアルファベットを入力したり。何度もやり直した。

 それでもダメで、折角の長男の電話でのアドバイスも、実際に操作する我々高齢者が間違っていては堪ったもんじゃない。

 気付かずに、今度はdocomoの担当者に電話して解決を図ろうとしたが、結果的に諦めて終えた時に、メールアドレスをパスワードとして入力していた事に気付いた。遅かった。何と、打ち合わせ時間を含めて2時間近くスッタモンダしていた。


 先日、相続不動産のトラブル解消に、馬鹿げた提案をした大手ハウスメーカーの大阪の責任者から電話があった。

 何しろ、共同名義不動産所有者の相続人が30年以上も感情的に手続きをせずに放置している。その相続人に相続を促す為に、敷地内に建っている500万程度かかると言う建物撤去を全額私への依頼人が負担して撤去し、整地した土地を売却して、その売却代金数千万円を駄々を捏ねている相続手続きを未履行者に全額支払う事を条件に、相続手続きをして貰うとのバカな提案をして来た。

 それは、自分達のハウスメーカーが建物撤去や整地、売却で手数料稼ぎが出来ると安易な金儲けを前提に馬鹿げた事を言って来た。一喝する。

 調査に敷地内に入らせて欲しいと言う電話だった。

 大阪府の補助金事業の共同推進者から打ち合わせ会議の変更依頼電話があった。