行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

お金が無ければなにも出来ない

 半袖のシャツで出勤した。外に出ると少し肌寒い気候。気持ちがシャキッとして東北生まれの私にはちょうど良いかもしれない。

 幾つか、終わらせたいと思う仕事があって、目的があると気持ちが違う。勿論、終えないと、明日からのスケジュールが厳しくなるので、追い詰められた方が良いと思う。

 いつものメール確認から始まる。メインの4つのアドレスに着くメールを見て、迷惑メールは勿論削除して、多くの営業メールも削除する。

 関係がある、読みたいと思える標題のメールだけ残す。株式会社、一般社団法人、特定非営利活動法人、行政書士のアドレスを確認して、次は迷惑メールボックスを確認する。何故か、大阪府からのメールは迷惑メールボックスに入って居る。

 読みたい情報や返信が必要なメールの内容を確認しながら、返事を作成する。大阪府からのメールを他の社員に回送する必要のあるメールに加工して必要な部分の内容だけを回送する。

 一部社員の月末締めの給与明細を作成して発信する。8時50分頃に外出して、国道沿いの三菱UFJ銀行ATM機器のあるボックスに行って、振込み手続きを行う。

 戻って来て、大阪市よりプロポーザルにて地域活性化事業の委託を受けて居る市営団地の活動実績報告書作成を行う。

 余りにも制約が多いのと、団地住人の閉鎖的態度に苦労して10年間。当方には多くの実績が残って有意義だったが、大阪市との認識の共有が出来ず、負担が大きいので今期で撤退する。

 家賃的には増加するが、民間の事務所に転出して自由な活動をする事を決めた。気が楽になった。私が考え提案して決まっても動くのは社員職員だし、独りよがりの傾向だったがこれから先は。現場中心の活動になる。

 続いて、株式会社の5月経費及び収益の自分なりの簡易精算書を作成する。通帳のみをベースに作成するのだが、株式会社のはメインの通帳と出金のみのサブの通帳2通がある。

 ただ、メインの株式会社の通帳から振替や引き落としが家賃やアスクルなどの費用、固定電話及び携帯電話料金、FAXやコピー機器のリース代金など他の3法人個人の一括支払いを行って居るので、後から付け替える。

 この株式会社の通帳だけの精算書では、5月は100万円程度の経常利益を上げていた。これに、立て替えて居る他法人の費用戻しと逆に私が小口現金や個人のクレジットで費用立て替えて等があるので調整するが、結局、通帳のみで精算書作成した経常利益の金額が大きく動くことはない。

 これが終わると、隣接する市役所から要請のあった生活保護受給者の清算データを作成した。施設入居者の金銭管理を行っていたが、先日亡くなったので、生活保護費と施設費用などの清算を行って生活保護費オーバー分を返却する。

 私が引き受けた時点から死後事務にて、各種支払いを終えた時点までの通帳の写しを作成して、分かり易いようにメモを入れる。通帳上は、引き落とし出来ない様にキリの良いところで全額引き出して残高をゼロにした。

 現金で支払いを行った振込シートとそれに対応する請求書を重ねてコピーする。

 施設の請求書を各月揃えて、保証金など当初の入金は私が立て替えた証明の領収書を添える。今回亡くなった時に返金された16万円余りのうち、最低でも10万円の保証金は自分のものだと主張する材料だ。

 残りの内6万円余りは、本人の年金と生活保護費からの負担なので、どのくらいの返金をするのか市役所に委ねる事にした。

 僅かに残る全額引き出した金額と今月振込まれる年金が私のの報酬ということは市役所と合意して居る。月2万円の金銭管理報酬だが、殆ど余裕がなかったので、ボランティア覚悟だったが、何とか規定の金額を得られそうだ。

 それにしても、市に対する報告書を作成しながら、これ程の仕事でこんなに多くの報酬を手に出来る。時給にしたら数万円になるし、この金銭管理業務に就く前に転居支援で、集合住宅オーナーが立て替えてに際する60万円の報酬の一連作業を加えればこの依頼者での時給は10万円を超えてしまう。

ありがたいものだ、としみじみ思った。

 また並行して行った業務も、今月分が今日、署名するだけだそうです。今月の成年後見人の業務を終えても、同じ様に思った。

 この行政書士の仕事に専任するまで時給の安価な介護や福祉の仕事に就いていたので、尚更。そう思う。

 社会人として企業に勤務していた時に比べても、何倍もの報酬を手にする事が出来る。本気になって社員時代の様に時間一杯働いたら、どれ程の報酬を手に出来るか。

 今は、余裕持って身体の調子を維持しながら、健康的に生活を送る事が主眼に置いて居るので、その様な事に身を置く事が無いが、感謝の気持ちを忘れない様に、感謝する様にとそう思ってしまう。

 世の中、お金じゃないというが、私にとってはお金があって始めてゆとりある生活が出来ている。

 この歳になって子供に負担を掛けるどころか掛けられても余裕で応じる事ができるのは、お金があるからだ。

 次男から数ヶ月前に、奥さんが病で共働きの形が崩れて、自分も病に冒されて生活がピンチになって、次男には初めて助けを求められて直ぐに対応した。

 これまで、何かにつけて金銭的支援を断って来て、押し付けで新車を買う際に振込を行った。その次男が、恥ずかしいと言って支援を求めて来た時には、変だが嬉しかった。次男夫婦二人ともITのエンジニアだった。

 そうして、先月の長男からの電話だ。後から分かったが、適応障害の診断を受けて休職していた。その時に電話が掛かって来て、いつもの長男と違った異常を感じたので、退職する様に強要して当社で受け入れた。

 速かった。決断と退職まで半月、間髪入れず雇用契約して気晴らしに大阪と淡路島に出張させた。京都に数日逗留させて、殆ど元に戻った。ストレスから離れれば、短期間で治癒するとのデータ通りだ。

 後は、再生する長男を作るだけだが、やはりそれはお金が無ければ何も出来ない。見過ごすだけで、地獄を一家が見るだけだった。長男に聞くと、次男の奥さんも同じ適応障害で職から離れたという。

 今年も気を引き締めて頑張っていこう。