行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

ご遺骨を、故郷鹿児島県出水市へお届け

 鹿児島県出水市のご遺族に、死後事務委任者のお骨をお渡しして、ホッとした。今年の重要な仕事を終えた。天気にも恵まれて、一旦出社して仕事をして、9時半にマンションに戻って準備して10時過ぎに出発して、再度事務所に入った。保管してある白い布に包まれた重量感のあるご遺骨を手にして階下に降りた。

 三輪さんが待っている車に乗り込んで、1箇所立ち寄って新大阪駅に向かった。いつもの駐車場に停車して、大量の荷物を手にして駅に入った。

 昼食は、新大阪駅にあるエキナカに向かった。「魚かし 日本一」に向かった。昼食のテイクアウトを注文して、手にして再度改札口に向かった。大勢の乗客が行き交う。目立つ、外国人。私の子供の頃には外国人が珍しくて、見えなくなるまで都は見入っていたものだ。

 11時20分発さくらは鹿児島県出水市に15時過ぎに到着予定。乗車して、新神戸を過ぎた辺りで記憶を失って、気付いたら小倉の名前が聞こえたので、そこまで長時間眠っていた。そこから、鹿児島県出水市迄は起きていた。

 出水駅に着いて、改札口を出ると声を掛けて来たおばさんが、ご親族の方だった。大量にお渡しするものがあって、どこか喫茶店でもと思ったが、近いから自宅で、と言われて断り切れずに車に乗った。

 自宅に着いて、早速、ご遺骨やお仏壇に入っていた亡くなった奥様のご位牌、数々のお写真を指示された場所に安置する。

 その後、警察署から受け取った通帳や印鑑を始め貴重品と思われる品々を手渡した。そうして、私が立て替えている火葬や葬儀費用などの領収書の類を示した。そうして最後に通帳の残金を取り出す手続き、相続手続きの最初の必要な銀行からの書類を示して手続きを説明した。

 自分に出来るか、と不安を口にした。それを、先程近所から駆けつけた娘さんが、

 「佐藤さんにお願いしたらできるから。」

 と、助言する。

 「この通帳のお金で、立て替えして貰ったお金と佐藤さんにお願いして足が出ないか気になって。」

 「それは大丈夫です。現在、立て替えている金額は25万円程度で、後は遺品整理と家賃の清算と請求が来ているガス水道電気などを清算して、私の死後事務と相続手続きの報酬を負担しても残ります。」

 そう説明して、それではと受任する事となった。

 小一時間滞在して、再び。出水駅迄送って貰った。ホッとした気持ちを駅舎の中で休んで、アイスを頂いて余韻を楽しんだ。

 この出水駅から新幹線で隣の熊本県新水俣駅迄僅か7分だった。タクシーにて、宿泊地の「海と夕焼け」に着いた。

 暫くして、温泉に入って汗を流した。夕食の会席料理は豪華でお腹が一杯で動けなくなって、爆睡して今日の重要な任務は終わった。

 売り物の夕日の景色は、故郷仙台の方が色濃く鮮やかで、勝利したと満足だった。