行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

荒れるDV相談、母子・障がい者・歳の差同居人

 GWで、休日が多いからではあるまいが、午前午後に相次いで、市役所、地域包括支援センター、介護・福祉総合窓口ブランチから合計4ケースの相談・依頼があった。

 午前中は、大阪府やその他への対応をしても穏やかに過ごしていた。大阪府からは、相変わらず処遇改善への提出済みの点検の結果の修正依頼があった。

 相変わらず、コールセンターなので逆質問をすると即答は出来ずに、暫く魔が開く。その処理の仕方を聞いても、手続きが進まずに自己流で処理しても連絡が無かったので、受理されたようだ。

 提出した処遇改善の申請5件のうち3ケースが再提出や修正依頼があった。こんな事、初めてだった。より複雑化して、これでは益々、処遇改善の申請や届出する事業者が減って、介護職員の給与を増やす事が出来なくなる。処遇改善の手続きを行って補助金や助成金を得ても事業者は1円も得る事が出来ずに、全て、介護職員へ配分しないといけない。

 その報告書や調査などが頻繁にあって事務処理に多くの時間が取られて、その負担が大き過ぎる。介護報酬を上げれば済むのだが、介護保険制度が破綻気味でいずれはなくなる恐れがあって、将来的には大手企業に集約されると思う。

 年金が生活維持できるほど支給されなくなるので、自己責任で年金で生活が維持出来るように、NISAを国策として推進しているように、介護職員の処遇向上を介護報酬と言う形ではなく、大手に集約する事で、社会保険など福利厚生を含めたなどを委ねるシステムに移行している。

 介護報酬のうち在宅報酬を下げる事で、訪問介護事業所は廃業に追い込まれる。日本生命や損保ジャパンが、介護事業所を盛んに買収して高待遇で介護職員をも合わせて雇用している。

 個々の小さな訪問介護事業者では、介護報酬が低いなどとの不満ばかりで、介護職員の待遇は改善しないし向上しない。健康面でも安定した維持が出来ない。介護保険制度も破綻していて制度維持には、大企業への集約しか無い。将来の、低年金者を増やして年金破綻者を増やす事は出来ない。

 横道に外れてしまった。さて、この日の最初の相談は、ブランチからだった。このような事案への対応は可能か?との先日に打診があった時には、詳細のお話しが無かった。私は、再度ご本人の意向を確認して了解を得られれば、ご訪問させて頂いて制度や、それを利用した場合のメリット及びデメリットをお話しさせて頂いて、ご判断頂くと言った。

 その結果、支援を依頼したいとの事で、相談者が困っている事のお話しを頂いた。同居のお二人は80代の兄と妹で、大阪市内の駅前にご自宅があったが、区画整理で転居した。纏まった売却益があったので、金銭的には困っていないが、日常生活が難しくなっている。

 妹さんが寝たきりで、認知症がある。お兄さんも高齢で、軽度の認知症が進行してきた。今後の生活維持に支援を相談したいとの事だった。日程の調整をお願いして、来週金曜日にお伺いする事になった。

 その際、当日には連絡して来たブランチ社会福祉士、地域包括支援センター保健師、介護支援事業所ケアマネジャーが同席するとの事だった。相当の力の入れようだ。このような、いずれも大きな組織の人達が揃うので、その評価が口コミに繋がると思って既にその資料や説明の文言まで頭の中で考えていた。

 どうやら、面倒だったら止めたいと言っていたが、やっぱりお願いしたいとの事だった。よくあるパターンなので、大丈夫だろう。

 午後、眼科の検査予約だったので病院へ行った。その待合室で、隣の市の地域包括支援センター管理者から、対応の打診があった。親子二人で住んでいたが、息子が母親に暴力を振るって警察が介入する。

 母親を一時避難で、お泊まりデイサービスへ行ったが、早急に居住確保の支援と生活保護手続き支援が可能かどうか、との事だった。支援は出来るが、ハードルもあるのでその点のお話しをする。

 生活保護申請の支援までやってくれるんですか、と言って佐藤に任せれば安心だと言ってくれた。

 暫くして、隣市の市役所高齢介護室から電話があった。2ケースの相談案件で、事前に対応可能かの打診だった。2ケースとも、警察沙汰になった歳の差同居人同士のDVと精神障害のお子さんと老夫婦のDV問題で警察が介入していると言う。

 この日本の経済的悪化の環境が影響しているような思いがある。ドメスティック・バイオレンズが多発している。

 また、前者のケースは知り合った時に後期高齢者と40代の男女が老後の事を考えて同居を始めたようだ。お互いに目論見があったのだろうが、そのような年齢さではいずれは辿る道だった。

 また、後者の事例は精神障害者の息子を老夫婦が面倒見る限界を感じさせる。医療措置で精神病院へ強制入院を行って、連休明けに退院して来るので、自宅から逃避する転居支援から生活安定迄のサポートをする事になりそうだ。

 この時期に来て、次々と重なる案件だが、病院から戻りながら、自分がいつまで持つのだろうか、と本気で考えていた。