行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

高齢者を騙さないで!

 未だ、寒い。冷たい風も、止まない。早く、暖かくなって欲しい。それでも、いつもの様に出勤して、予定の仕事を完成させて送信してホッとして、暫く、席にグッタリして座っていつものYouTubeで音楽を聞いた。 

 今日は、渋い歌が聞きたくて千昌夫「夕焼け雲」から始まって、岡林信康「山谷ブルース」、岡本真夜「TOMORROW」、ZARD「負けないで」など聞いて、後ろ髪引かれる思いでPCをシャットダウンして、マンションに戻った。

 2ケース続けて同じ様な案件が、相談としてもたらされた。最近の世相を反映している様な事件になるのでは無いか。

 地域包括支援センターから、地域の居宅介護支援センターを通じて問い合わせがあった。

 「おはようございます!一点ご教授ください。認知症診断を受けている方に対して、とあるNPO法人が身元保証人となり、自宅の売却などもおこなったケースがあります。それは私の中では無理だと思うのですが、なんらか制度があるのでしょうか?そこが家財処分もしたようです。なお、後見人はついていません。事前にそういった契約もされていません。」

 と、前段の相談があって、対応などの手立てを聞いて来た。

 原則的な回答を行った。基本的には、認知症の診断を受けた後の契約行為は、認知症の程度にもよるが、原則無効であり法に触れる行為をNPO法人が行っている恐れがある。そんな、話しをした。

 「ありがとうございます!!地域包括から連絡があり、佐藤さんにお願いする話で動いていたのですが、面談後土壇場でどこかのNPOが入ってきました。身元保証人の委任者のご本人は身寄りなしの認知症、要介護5でした。」

 そんな話しが、再現の様に翌日、今度は電話であった。身より無し、財産あり、認知症の診断あり。ここまでは同じだが、離縁した配偶者のお子さんが出て来て、ご本人からあんたにお願いすると言われた、と言って通帳と印鑑を持って行って金銭管理をしていると言う。

 地域包括支援センターもケアマネジャーも第三者であるので、納得していないが強硬に手が出せない。しかし、地域包括支援センターが調査して、ご本人の兄弟が青森県に居住していると分かった。

 ここまでの情報で、一点しか対策はない。成年後見審判申立だ。その提案を行った。

 この二人の事案を聞いて、思い出す事件があった。10年くらい前の話だ。公営住宅の自治会長が、メールして来た。自分の住まいの向かい側の独居のお婆さんの家に不審な男性数人が出入りしているので、調べて欲しいとの事だった。

 事務所に来て貰って、詳細を聞いて顧問弁護士に依頼した。調査報告が来て驚いた。戸籍を調べると、何と80歳代後半のお婆さんは、60代の男性を養子に迎えていた。それも数人だった。家系図を顧問弁護士に頂いた。そうして、亡くなった旦那さんは、司法の国家公務員だった。

 そうして、顧問弁護士の報告では、その養子となった男性の居住地を教えてくれた。プラスしてその男性は海外に何度も出国していて、幾つかの外国に不動産を所持していると聞いた。

 そうして、顧問弁護士が言うのには養子縁組は届出行為なので、市役所がおかしいと思っても何も出来ない、と言われた。

 自治会長は、最初市に相談したが何も出来ない。地域包括支援センターに相談してもおかしいとは思っても、戸籍すら調べられない、と立場の限界を言われたようだ。

 いよいよ、絞られたが異議を申し立てる出来るは利害関係人で、身寄りも居ないお婆さんの周辺に不審を抱いても、何も出来ない。お婆さんは完全な認知症で財産持ちだと情報を得て、動いた奴らはどんな奴なのだ、と思って顧問弁護士から聞いた住所地に向かった。

 その住所地には、大きめの古い長屋の様な文化住宅が建っていた。貧困者が住んでいる一角に、その奴が住んでいる。そうして、周辺の路上には、白い外車が数台駐車していた。組関係の構成員が、そのような行為を行って当事者亡くなったら、遺産相続手続きを行って財産を奪って海外に不動産を所有する。

 そういえば、顧問弁護士の作成した家系図を見ると養子の男性は複数の養子に、連続してなっていた。もう、身寄り無しの財産持ち、高齢者で認知症者を探すのが、彼らの仕事だ。決まったように、騙される。

 益々、日本の悲劇が起こる。

 今日の午前中に、大阪府への補助金申請の最終実績報告書を作成して送信した。

 午後は、銀行とコンビニで振込と支払いを行った。その間、コインランドリーに放り込んで、終わった。その帰り道、野菜の産直販売店に行って野菜を大量に購入して来た。沢山食べるぞ!