行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

優しさに包まれて

 午後から、受任した成年後見登記事項証明書を取得に大阪法務局に行った。4階の窓口にて、その申請書を提出した。本人確認で、マイナンバーカードを出した。住所は、埼玉県さいたま市になっているのを見て、比較的年齢の高そうな女性職員が、

 「埼玉にご自宅があるのですか?」

 「はい。」

 「単身赴任で、頑張っているんですか。」

 「はい。」

 「単身赴任で、このような大切なお仕事をされているのは素晴らしい事です。ご家族様はさいたま市に置いて、お一人で大変でしょう。」

 「いや、小さな時から、中学1年生の時から一人で生活していましたから、大丈夫です。」

 「一人で何でも出来るんでしょうが、大変ご苦労されたのですね。」

 「はい、家庭的に色々ありまして。」

 「誰でも、色々あります。それでは、小さな時には寮か何かにお入りなられたのですか?」

 「いや、親が小さな家を借りてくれて。」

 「そうですか。その苦労が今のこのような人の気持ちにたった仕事ができるようになったのですね。小さな時の苦労は買ってでもしろ、と言われているじゃないですか。その時の苦労が今に通じているのでしょう。」

 「そう思います。苦労した事が今の自分を作っていると親に感謝しています。」

 「温厚なお顔をされれいますね。頑張って下さいね。」

 などと、長い時間、小学校低学年の優しい先生のような語り口調で、お話しされて自分も優しい気持ちになって。

 階下に降りてイートインコーナーでコーヒーを頂きながら、精神を浄化しました。この仕事の帰りがてらスーパー銭湯に行く積りでお風呂グッツを準備して搭載していたが、このままでは遅くなるので、明日に延期する事にした。

 その代わり、夕食は久しぶりに外食する事にした。冷凍室に常備していた餃子が無くなったので、餃子の王将か大阪王将にする事にした。

 暗くなった街並みを走る事1時間、戻って来て近くの餃子の王将に入った。私は、餃子定食とレバニラ炒めジャストサイズ。三輪さんが、エビチリとチャーハンジャストサイズ、を頂いた。

 帰りに冷凍庫へ保存用の餃子を購入して帰宅した。

 戻って来て横になっていると、高齢者入所施設営業担当者から電話があった。私が、午前中病院の仲介で成年後見人候補者となっている患者の退院先を予定している施設の窓口の方だった。

 未だ、お会いしている訳では無いが、病院相談員が退院後の入居先を定めて交渉していた。私の方は、本人申立の成年後見人候補者として依頼されていた。現在は、金銭管理と事務委任契約を交わしている立場だった。

 その立場で、何もはっきりした事を返事ができない。

 「入所した時点で、生活保護を受給されていると理解して宜しいでしょうか?」

 「今時点ではある程度現金を持っています。なので、生活保護申請は出来ません。ただ、これまでに金融から多額の借入をしていて、返済できないくらいの額と言われています。加えて、救急病院と現在入院している病院へ未払い医療費が手持ち現金の何倍もあります。借金が多いので、生活保護申請が出来ない状態です。」

 「どのような形になるのでしょうか?」

 「現在、銀行口座を作って傷病手当の申請をし、借入金を出来るだけ支払ってから、生活保護申請に行こうかと考えています。施設への入居の際にどの程度の費用が掛かるのか分からないので、簡単に使用する訳にも行かず、という状況です。」

 そんな話しをして、後日、具体的な打ち合わせする事にした。

 

 午前中、大阪市鶴見区にあるNPO法人サテライト事務所を移転するプランの進展を図った。居住支援業務の連携不動産屋に物件の検索をお願いした。しかし、真剣な業務に向かっている不動産屋ではなく、経営者なのだが仕事に真剣さが不足していて、その方面は強く無いと逃げ腰だった。

 なので、少し離れている最近連携した不動産屋に依頼した。直ぐに指定した条件に合う6物件情報を提供して来た。責任者の菊ちゃんに任せて、夕方内覧して決まった。

 その序でに、サブリース予定の物件の相談をした。定期借地権付建屋を無償で贈与したいとの遺言執行者からの情報があって交渉していた。土地所有者が建屋所有者名義変更の承諾印を押印する50万円を遺言執行者が負担する事の条件を追加して来た。

 実は、建物は50年以上経過していたので、リフォーム代がどの程度掛かるか分からない。その見積もりを出してもらう事になった。

 その土地を所有している方に返すには古い建物を撤去して更地にしなければならない。多額の経費が掛かるので、50万円位は安いものだ。

 今日も沢山の仕事をした。何か、上手く歯車が回り出している様な気がする。