行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

医師との闘い

今月は、通院月間となる月でその最初の総合病院の眼科に向かった。8時半に事務所のドアを開けて外に出ると同時に隣のドアが開いて後見センターの司法書士も同時に出て来た。

 私が出たのは個人事務所で、司法書士が出て来たのは、私の行政書士事務所だ。行政書士事務所に、今年の5月迄特定非営利活動法人が事務所として同居していた。

 私が代表理事として設立した時には収益が見込まれずに事務所を無償で使用させていた。設立した時には、会員としてに最低会員数が集められずに、母体となった株式会社の社員からも拒否されて知人友人や家族を入れて形式的に設立した。

 成年後見を主事業になってからは、常勤職員も採用して体制を整えて始めた。それを見ていた株式会社社員も会員となって来た。数年前から法人後見が地域に浸透して、活況を帯びて来た。現有勢力は、常勤職員が3人、非常勤職員3人の6人体制で運用している。

 人を使う事の難しさにも、種類があって被雇用者の悪意で振り回されてここ数年が経過した。折角、法人後見の定評が向上し家庭裁判所の信頼も得て受任が安定して運営も順調になって来た時に、大体悪意のある奴が闊歩し始める。

 法人の信用や信頼が自分に向けられていると勘違いして、あろう事か管理者が法人が信用を失っては困るだろうと足許を見て退職を仄めかす。つまり、復職を認める事業所に就職して自分が担当している被後見人の報酬が見込める方を受任したまま非常勤職員として持って退職する。

 後見人は簡単に就ける仕事ではなく、募集しても経験者を得られる事は見込めない。そうすると、代わりの後見人は直ぐに手当て出来ないので、示された報酬額の8割を支払う契約をして凌ぐほかない。

 その元管理者に、その年に支払った報酬は400万円を超えた。それを見たのか、同じ常勤職員の一人が同じ様に退職を申し出て来る。私が、後見人として多くを担当する他ないと諦めて準備する。

 その時に現れたのが、今、外に出た時に会った司法書士だった。その後、公的機関でシングルマザーの人権擁護で働いていた社会福祉士が応募して来た。ピンチが、優秀な人材を得るチャンスとなって加入して来た。

 力が増強されて、元管理者に奪われた報酬を強行に契約解除を通告して取り戻して前期は高額な利益を上げることができた。

 元管理者は、家を購入したばかりで、やはり金銭面の課題があったんだろうと思う、しかし、お金は稼いで確保して欲しい。それが確実だ。策に溺れても長続はしない。他者を窮地に追い込んでも、何を得られるのか。

 結果、得られると思っていたのが、直ぐに失った。加えて、折角、就職したら会社も辞めたと聞いた。

 その時に救世主となった司法書士に、相続案件を依頼した。彼も、副業として受けた。その件で話しをして私は病院へ徒歩で向かった。

 歩きながら、同僚や身近な人たちが異口同音で奴の言動に批判を垂れる。誰一人として、認める者は居ない。何人もが、奴を避難し私に彼を排除する様に諫言する。しかし、先日、被後見人の親族

 9時前に手続きをとって67番だった。コロナ禍前は同じ時間でいつも100番を超えていた。コロナ禍中は一桁台だった。

 今日は、多い方で眼科前の待合の椅子が埋まっていたが、なんとか空いている席に座った。診察が始まる9時半まで、暫く手持ち無沙汰で待機した。

 その後、眼底検査の為に瞳孔を開く液を視力検査の後に点眼されて待機。眼圧検査と眼底撮影を行って待機し、いよいよドクターの診察があった。

 この眼科では4年前に手術が終わってから3人目のドクターだった。この医師は、今日が初めてで、初めての男性医師だった。見るからに、威厳のある様な研究者然とした重厚な感じがあった。

 これまでの医師は、余り詳細な説明がなく診察の後、結論だけ、

 「大丈夫ですね。大きな問題はありません。」

 と、言って安心させていた。

 今日の医師は、PCに映し出されたカラー画像を見せながら、説明をしてくれた。そうして、右目が後発白内障だと言う。その意味が分からないので、聞いたが説明するのが面倒の様な言い方で分からない。

 「レザー手術をしますか?」

 と言って、その効果を説明していたが、何故するのかなどの説明がないので、求める。

 「今のままでいいになら、それでいいしどうする?」

 と、追い込んでくる。

 急に言われても、今現在、不自由していないので、今回は見送る事を告げた。勿論、沢山のやり取りがあった後の結論だ。

 尚も、分からない専門言葉で問われたので、返事のしようがなく断った。後からネット検索すると「散瞳」の様だ。それを希望するかと言われても、説明も無く返事のしようがない、判断材料がない。

 最後に使用中の2種類の点眼薬を準備するか問われたので

 「未だ、残っているので大丈夫です。」

 「それじゃ、眼圧の薬2本とヒアル6本で良いですか。」

 未だあるので断ったつもりだったが、もう面倒になったので、ハイと返事した。