行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

時には人生を思う

 今日は、外出予定は無かったが徒歩でATMに行ったり喫茶店で休んだり普段しない過ごし方を送った。

 午前中の最後の30分は、いつものYouTubeで風の「ささやかなこの人生」アリスの「思秋期」から始まってもの思い想いに耽った。

 人生の儚さを、自分の身の回りに居た親しい友人の死を思いながら、この何十年という時間が何だったのだろう、そんな事をしみじみ思った。

 思い出したのは、中学3年生の年の事だった。何故、思い出したのかというと、YouTubeでグループサウンズの特集を掛けた時に偶然、ザ・スパイダーズの「夕陽が泣いている」が最初に流れた。

 この音楽は、丁度、中学3年の同級生が高校への受験勉強でラストスパートを駆けていた時に街中に流れていた新たなサウンドで強烈な印象を残した歌だった。

 私は、貧乏の真っ只中にあって、受験勉強など無縁の時を過ごしていた。その様な中学生活の中にあって、頭の良い優秀な生徒二人が私の事を相手してくれた。

 勉強で多忙な中、何かと気遣って大事な時を一緒に過ごしてくれた時もあった。二人とも、上智大学と東北大学という最高学府を出て、TBSと県庁に入った。

 県庁に入った友人は特に優しくて、卒業してからは会うこともなかったが、有能な吏官なので画像で検索すると東京事務所所長や県人事委員会事務局長などで見る事が出来た。

 大阪にて宮城県人会が毎年あって、参加される副知事に彼の友人だと言うと、彼の人柄を褒め称えて友人である君に会ったと伝えておくから、と言われて自慢で嬉しかった。

 その彼が、定年で退官して重要な外郭団体の理事長に就任していた。

 そうして、ある日の早朝に暗い部屋でいたずらにスマホで彼の名を検索した。そこで浮かび上がった項目は知事の交際費の支出記録だった。副知事3人も香典として規定最高額を支出していた項目を、声を出した中で何度も確認をした。

 ショックだった。いつかは会えると思っていたのが、出来ない。そんな馬鹿な事があるなんて信じられない。

貧乏で、レコードも買えなかった私に、彼は買って直ぐに「若者たち」「この手のひらに愛を」を持って来て貸してくれた彼がこの世に居なくなった。

 この時、60代半ばだった。彼は、どうして私に優しくしてくれたのか。親の転勤で秋田に転居した時も、誘ってくれて「秋田の竿燈」夏祭りを案内してくれた。

 この一緒に過ごした中学3年生から50年余りの人生は一体何だったのだろうか。その時も経過した50年も、受験勉強で頑張っていた時も、社会人となって日々励んだ時も全て無になってしまった。

 誰が、あの時に殊更、優しく接して貧乏人の私の生きる道を踏み外さない様に見守ってくれた彼が、お陰様で日本の片隅に何とか君に得た精神を実践していると言う事を誰が伝えてくれるのだろうか。

 高校の入試発表の時にも掲示板に私の名前があるのを確認して来て、合格していたよ、と教えてくれた。高校に入学しても、時々様子を見てくれた。

 彼の送った人生を知らないままに、私は生きて来た。頭が無かったので、人より長く生きて人より遅くなってやっと人間らしい仕事が出来て、人として恥ずかしくない生き方ができる様になった。

 彼は、走って人に崇められて昔と変わらない思いやりを持って生きていた事が、死してもなお評価されていたのが分かった。

 人生の刹那さは、生きていれば新しい人や事に巡り会え、死してその瞬間に終わってしまい、その生き様が接した人々記憶の中に残る。特に、私が彼から得た恩は私しか知らないし伝えられない。

 こうして、繋いでいる音楽を聴いて呼び起こし時々思い出に浸って、懐かしむ事で感謝の気持ちを呼び起こす事が今自分に出来る事なのだ。何と、情けない。

 私に取って、同級生としてもう一人の切磋琢磨した友人が居た。先の大震災で海の海蘊と消えてしまい、今でもその亡骸は見つからない。

 彼が育った、宮城県南三陸町に何度も足を運んで、彼の消息を尋ねた。その過程で、彼の出生や先祖に繋がる地域の暗黒の歴史の中で苦闘していた彼の人生の一端を知る事が出来た。

 機会があったら、記憶を残す作業をしたい。


 昨日、予定していた銀行へ行けなかったので、隣にあるイオンモールATMに開店時間の9時過ぎに行った。ネットで調べると8時45分からと書いてあったので、その時間に行った。

 しかし、そのATMがあるフロアには10時にならないと入れなかった。馬鹿な、と思ったが店内の喫茶店に入ってスマホで宅地建物取引士の勉強をする事にして、有意義な待ち1時間を過ごした。

 帰りに行政書士の損害賠償責任保険への支払いをする為にコンビニに立ち寄った。用紙を見せて4万円の負担準備をして行ったが、

 「これを見るとセブンイレブンになっていますが、ここはローソンですが。」

 と、言われ思わず吹き出した。

 それにしても、この行政書士の損害賠償責任保険に加入している人は全行政書士の20%だと聞いた。実稼働されている方の割だろう 

 事務所に戻ってきてから、明日土曜日に移住して来た人から広島に突然知らぬ間持ち主になった倒壊家屋が放置されている土地を私が購入したいお話しが進展しているので、不動産売買契約書を作成した。

 合わせて、売買金額の算定基礎と倒壊家屋の撤去費用を仮



に算出した。

 大学病院mswから依頼されている方の手続き書類を作成するが、納得しない中での仕事なので遅々として進まない。

 立ち退き支援を行っている、四捨五入すると100歳になる独居の方への転居先が御本人のふた部屋1Fで家賃は安くなど希望を聞いていたのでは、見つからない。

 大家さんや不動産仲介業者が懸念するのは事故物件になる恐れがあるので、限定される。提示する物件は拒否しているので、次は期待出来ない。

 その直後、ベットから床に落ちて倒れているのが訪問看護師によって発見された。急遽、ショートスティに入った。

 来週、ケアカンファレンスで方向が決まる。