行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

明確に見える緊急連絡先事業の兆し

 土曜日と日曜日は、仕事は午前中だけと基本的に決めていた。それが、お昼近くになって多くの仕事が発生した。

 最初に電話があったのは、仙台の高校の先輩からだった。土曜日に、東京に行ったのは先輩の要請に従ってミャンマー連邦共和国の人材紹介会社の日本支社長との事業構築に向けての連携協議の機会だった。

 それが期待に反して、とんでもない人物だった。先輩が、東京で働いていた当時の上司だという関係だった。

 私としては、とんでもないやつを紹介してくれた恨むつらみ言いたかった。

 「ところで、先輩はあの人物がどんな奴か分かっていて紹介して来たんですか。とんでもない奴ですよ。あの爺さんの歳は80歳近くですよね。昭和の時代によくいたタイプですね。いいから、余計なこと言わずに俺が言った事をすればいいんだ、と怒鳴り散らしだけの能しかないやつですね。」

 「40年以上も前の事だし、忘れたっちゃ。」

 「大体、俺に大阪での営業しろと言いながら、初期費用や紹介料、月額負担など聞いても言わずに、外国人労働者が欲しいと言う会社があったら紹介してくれるだけでいい。あとは自分たちがやるとか言うが、話しをするだけでも基本費用など言わなければ誰も聞かないと思いますが、先輩はどう思いますか。」

 「それはダメだっちゃ。そんなのダメだ。申し訳ない。迷惑かけてしまった。言っておくから。」

 「それでも先輩、お陰様で外国人人材紹介事業や外国人向け居住支援などの事業を行うキッカケになりました。」

 

 その電話を切ると、メールが入った。私が担当した相続人が認知症を患う。同時に相続した不動産売却をする動きをしたが、登記を依頼した司法書士が認知症が売買契約当事者では受任出来ない、との言葉を伝えられてその指示に従って成年後見審判申立に向かう事となった。

 相続人の娘さんは申立人及び後見人候補者として準備を始めて居る。私は、成年後見の審判後不動産処理についての窓口となった。

 その私に、娘さんからメールがあって先週の金曜日以来、封書、電話で合計6件の不動産会社から売却依頼が来て居ると報告があった。加えて、遂に自宅への訪問者迄発生した。どこでどう言う話しになったのか、娘さんが訪問して来た不動産会社の担当者に電話して欲しい、と言う。

 すぐさま、知らされた電話番号に掛けた。『0120』だったので、当然、自宅は東大阪市でその営業マンの会社は寝屋川市なので帰社していないのは分かっていた。しかし、素性を伝えると、外出先から電話があった。

 先日、不誠実な態度で、これまで上手く連携していたが関係を切った不動産屋のお兄ちゃんに似て居る様な、最初の印象が誠実な若い声に惹かれて、現在、困って居る居住支援関係の案件をに対応出来るか、聞いた。

 当然だが、どこの不動産会社でも最初は調子の良い事を言う定石通りの返事に、次々と対応の可否を聞いた。

 例えば、超高齢者の住まい確保。刑余者の受け入れ。生保受給希望者の市役所への同行など質問した。その案件に対応してくれるのを担保に、時間取って会う事にした。

 先週、動いてくれた不動産屋を切って、直ぐに代わりの不動産屋が見つかった様だ。加えて、緊急連絡先や保証人の受任事業も行って居るのを口頭で告げた。多いに感心を示した。会った時には、建て替え物件の転居支援をPRしようと思う。

 その話しが終わった後、今度は昨日電話で緊急連絡先の受任依頼があった方からメールが入る。昨日、約束した事をすっかり忘れていたのに気づいた。

 緊急連絡先の受任をする為に、契約書をメールで送る事になっていた。それを見て入金する事で、受け入れる。後から、契約書を送って捺印後返却して貰う。

 相談者は、兎に角、会ったりする時間を無くして、契約を求めて来る。その依頼者の思いを受け入れて、これから簡単に手続きができる様に配慮したシステムを構築したい。

 慌てて、契約書の画像をメールで送る。直ぐに振り込んだと振込票を添付して来た。webで私の口座に入金確認が出来たので、不動産賃貸契約書に緊急連絡先の必要事項を記入できる様に、氏名や生年月日、電話番号など送信した。

 マンションの部屋に戻って、少ない休養時間に浸って横になっていると、電話が鳴った。着信名を見ると、心配性の過多で話が長く結論付けず優柔不断の話しが延々と続く。

 結局、出なかった。いずれにしろ、掛け直さないと行けない。出なかった理由を何て言おうか、考えていた。

 

 朝の多くの時間は、金曜日に受講したM &Aの大阪府登録専門家セミナーの習熟テストの設問に対する回答を作成する。

 30問だが、百ページ程度の資料を読み返さないと返答出来ないので、長時間を要した。M &Aの実績を多数残している税理士の講義分とM &A事業者3社の講義内容についての説明資料を指を舐め舐めページをめくって、回答を探して裕に1時間以上掛けて終えた。

 出来た習熟度テストの回答を大阪府に送信して、一段落した。この回答の採点がなされて、合格点を取れば大阪府のホームページにM&A専門家として掲載されて、売り手を探して紹介する事で何十万円と言う金銭を手にする事が出来る。

 宅地建物取引士の過去問題を5日掛けて、50問を終えた。22問正解で44点だった。語句の勉強を始めたばかりで、今月中には参考書700ページをひと通り目を通したいと思って居る。

 全容を把握してから、じっくりと暗記に移行しようと思っている。