行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

オリジナルは超えられない

 偶然に救われた。結果は、オーライだったので、全て良しとした。

 何しろ、実績も名声も人脈もある方で、地位を病を理由に捨てて民間人となって、以前から交流があったので何度かのアピールと要請に従って非常勤で業務委託契約を結んだ。

 その契約を結ぶまでは、私が会う時に話をしていたオリジナル構想にプラスして、この席でまるで自分のプランのように話し続けていた。

 これまでもそれを聞いていたのは、実行して貰う為だった。全くの私のコピーのようにこれまで話ししたプランを自分のアイデアのように言い続けた。

 ここで、どう言う形に収束させるのか、余りにも自分のアイデアを自分のオリジナルのように酷い話しに段々と不愉快になって自分でも顔が強張るのがわかった。

 今、目の前で自分も自分の言葉の様に話しの一つ一つが、100%私がその方にお話しして来たものだ。それを自分のアイデアにして外部に発して、例えばNPO法人を医療機関を巻き込んで作ると言う。

 その作る手順を教えてくれ、申請様式を持って来てくれ、と臆面も無く言うわけだ。しかし、私のアイデアなので、大事な部分が抜けている。例えば、その事業では、収入をどうするのか。何でもそうだが、収入が無ければ組織は動かない。

 それでも、大手医療機関は幾つか支援してくれるという。私のアイデアをアレンジしたのは、行政に対して意見を発信する組織にすると言うが、何のテーマに対して何を意見するのか、と言う事だ。

 恐ろしいのは、幾つかの私固有のアイデアを実行する為に組織化する。その人脈は優れているので、それは比較的容易に出来る。しかし、具体的には何をどうして行くのかロードマップが出来ていない。

 自分がアイデアを横取りして、組織化してもそのアイデアの源泉の私を見事に外している。いつも、色々と意見を発する私だが今日は何も言わない。

 私が、アイデアを出すとそれに合わせて、人脈でこんな機関と以前話した事がある、などと言われてその機関の利用の仕方や組み合わせ活用を私が言う。

 今度、そこを呼んで打ち合わせしよう、と言うが私を入れずに打ち合わせして、自分のアイデアだと相手に印象付ける。今日も、臆面も無く平気でそのような話しをする。

 こんな事をしているのは慣れているのだろう。アレもこれも、全て私が話した事だ。そうして、こんな業者がいるこんな組織がある、と言って、

 「今度、一緒に会って打ち合わせしよう。」

 と、言っておきながら絶対に会わせない。

 その延長線上の話しを今日は持って来た。私としては、事業委託契約の白紙化したいと思っているので、私の気持ちを知らずに厚顔な要求をして来た、

 何やら某大学の社会人大学で、学びたいという。簡単に言うと、その大学にビジネスモデルを提出するのが入試だ。その大学に出すアイデアは、私がこれまでお話しして来た内容が殆どなので、ネックが手に取るように分かっているので、幾ら言葉を並べ立てても実現不可能なのだ。

 それもそうだが、ムシのいいことに自分がこれから公立大学の社会人研究ゼミに入るまで、来年3月迄の通学期間を面倒みてくれと言う。

 卒業したら、多くの情報や人脈、研究成果など当方の機関にも活かされる、と言う。だから、利益が大いに得られる。その間の生活の一部或いは学業の経費など見てくれないか、と言うわけだ。

 よくそんな事を平気で言えるのは、どんな神経しているか。毎月、10万円を超える経費をどうして私が見ないといけないのか。もう少し自分のこれまでの私に対した言動を考えて欲しい、そう思った。

 中々言いにくい、今月で業務委託契約を白紙にして欲しい、と言う機会を狙っていたが相手のペースで動いていて中々口を挟めない。

 その、

 「大学を卒業する迄、卒業したら大きな成果を佐藤さんに渡す事が出来るので、それまで面倒を見てくれませんか。」

 と、言われた時に、話し合っていた喫茶店の店員に続いて店主も来て、

 「この席は、1時から予約席になっているので、席を移って欲しい。」

 と、言ってきたので、席を立つ機会を捉えて、

 「それは無理です。収入が無ければ、お支払いするものが無い。今月はお支払いしますが、来月から白紙にして欲しいです。」

 追い立てを喰らいながら、言えた。

 今月も1日だけ、動いて10万円も支払う。それも自分の為に動いて、10万円も負担する。期待が大きかっただけに、残念んと信用した私がいっそう助長させてしまったのだろうと反省している。

 その上、来年の3月迄の生活や学費などの負担に供する資金提供を求められた。これまで、多くの煮え湯を飲まされた。これからも求められるな、と思いながら今日も席に着いた。予約席で良かった。

 食事を誘われたが、午後1時からディラーのトヨタカローラに行く約束をしているので断った。元々、今日の1時に面談する予定だったのを、同じ1時からディラーとの約束を入れたので、今日の面談を11時にして場所も喫茶店にして頂いた。

 そのトヨタカローラは、今出て来た喫茶店の国道を挟んだ向かい側にあるので、移動が短時間で出来るその喫茶店にした。

 三輪さんと待ち合わせして、トヨタカローラに入った。基本的には未だ新車の12ヵ月点検だが、相手は最初から電話で新車を買わせようとしていた。

 時間前に着いたが、担当者が直ぐに来てくれた。そこから、2時間近くプロローグからエピローグまで、一連の新車を購入させる為の色々な仕掛けがあった。

 最初の導入の話しは、

「全く、何の関係もない話しなのですが、聞き流して頂ければ。」

 と、言いながら、ロレックスの高級時計が、予約して店舗に行っても在庫が無いので、買えないと言う実体験だと話し始めた。

 その後、勧める車のカタログを4冊、本当に厚い4冊を並べて説明をし始めた。今日は、あくまでも未だ購入して初回の車検も来ていないルーミーの12ヵ月点検だ。この車両は本体が200万円程度でフル装備で300万円位だった。

 現金払いだった。クレジットを何度も言われたが、借入金が無い会社運営をしているので、全て現金払いだ。今日も、カタログでの説明の後実車に移行したが、私は席を立たず三輪さんが動いて乗り心地や装備をチェックした。

 よく覚えていないが、「シエンタ」「ヤリス」「アクア」「プリウス」などの車に乗ったようだ。

 結果的に、三輪さんが買い替えするなら、仕事で荷物を大量に搭載することがあると選択したのは、「シエンタ」の5人乗りだった。ルーミーを下取りして貰って、支払う金額は270万円余りだった。

 持ち帰って検討する事を伝えるが、敵も粘り強い。中々、手放さない。次の約束を取り付けようとする。予定が続いているので、約束は出来ないと返事する。

 最後のアピールする。 

 「失礼を承知でお話しさせて頂きます。今日ここで契約をして頂けませんか。」

 強引だったので、逆効果になった。


 やっと3時前に、近くの「餃子の王将」に入って、昼食を終えた。