行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

報酬が期待出来ない案件程手が掛かる

 嫌いな雨が強く降っていた。

 いつもの通り、6時半に事務所の席に着いた。ルーティンワークに30分。今日は、9時に事務所を出ないと行けない。その為には、出発迄に終えて置く作業が3点ほど有ってそれに手をつけた。

 最初は、この朝9時に出る理由の業務。枚方市にある医科大附属病院にて、患者への契約書と残置物放棄書を作成した。

 契約書は、金銭管理契約書だけ。患者は自宅に戻れないので賃貸物件の明け渡しの際する費用支払いの代理処理と明け渡しに付随する生前整理と残置物処理の関係。

 その費用の支払いに充てるのは、5月分の給与、6月支給の賞与、5月末に解雇される退職金を病院側が一旦預かって私が最後に纏めて受け取って、各支払い先に納める。

 もう一つの残置物放棄書は、賃貸物件内にある動産やゴミの類いを自由に私の判断で処理してください、異議は申し立てない、というもの。

 次の作成しておく案件は、定期借地権付き事業用賃貸物件の契約書の公正証書原案作成を受任して依頼者に提示していた。

 それに対する付記する文言をメールで受けていたが、加えて契約当事者の一方が高齢者で公証人役場に赴くのは困難で代理人を立たいとの事だった。

 それに対して、委任状と代理人本人確認の有効な提示物の具体的内容を教えて欲しいとの要望に、一覧表を作成して委任状の様式案を作成して送った。

 そして、出発リミット30分前に手を付けたのが、成年後見審判申立に於いてケアマネジャーから連絡があった被後見人のマンション所有の確認をして、昨日、法務局にて取得した不動産登記簿謄本を元に所有財産に加える再作成を行なって、終えた。


 9時三輪さんに迎えに来て貰って、一路、枚方市にある医科大附属病院迄40分。物凄く混んでいるが、駐車場棟の最上階も満車で、屋上駐車場にやっと停車出来た。

 直ぐに本館1階の退院相談窓口で、待ち合わせのMSWを呼んでもらい、患者が入院して居る6階に上がってデイルームにて待機する。

 MSWが押す車椅子で運ばれて来た相談者へ、説明をしながら朝作成した契約書及び放棄書を提示して署名押印を頂いた。その時に、この金銭管理契約書に応じて、現在、病院側が預かって居る現金を預託金として受け取った。

 合わせて、通帳が見当たらないのでキャッシュカードを銀行通帳2通分預かった。余り気が進まないが、この日から金銭管理が始まった。

 加えて、彼に成年後見を付けたいとのお話しがあって、成年後見用診断書を提示された。

 今日の病院でのメイン業務が終わって、2階にあるドトールコーヒー店で30分ほど休む。

 

 次の予定業務に移行する。三菱UFJ銀行にて特定非営利活動法人と一般社団法人の3月〆の決算に対する法人税等の税金納付手続き。

 三井住友銀行にて、先ほど預かったキャッシュカードを使って預金の引き出しを行って、振替や引落が出来ない様に現金の残高を確認して数百円を残して引き出した。

 続けて、みずほ銀行に行って残高を確認すると、大幅マイナスになっていた。そのマイナス要因は、関係者の話しだと外国人国籍の女性に使った様だ。これまでも、何人かの関わった男性が多額の借入を行った原因はそれに起因していた。

 一段落したので、枚方市内を散歩しながら昼食の場を探す。大分歩いて此処にしようという店が見当たらず。結果的に新たに出来たビルの最上階のレストラン街に行った。

 検討して、中華料理店にして入った。ワンタンメンに小籠包、エビチリ、前菜、杏仁豆腐を付けた。前菜から、大袈裟に美味しいなどと連発しなくても黙って食べても凄く美味しいと感じる味わいだった。

 箸袋を見てみると、東京の恵比寿に本店を構える「京鼎樓」だと分かった。美味しいと感じるのが東京のお店だとは、でも納得できる。

 大阪の店には無い、のけぞったりしなくても、静かに多くのお客様がおいでになって、入店する前も2時過ぎに店を出る時も食事に来た人が並んでいた。

 その食事の間、四條畷市の地域包括支援センターから電話があって、通帳が見当たらない認知症の相談者が支援を求めて居ると相談があった。預金が有りながら、借り入れをしなければ施設への入所が叶わない。

 保証人や緊急連絡先の就任といずれは成年後見審判申立の検討も必須だと思う。時間が取れる来月6日午後に訪問することになった。

 緊急連絡先が確保出来れば、賃貸物件の契約が出来る相談者から連絡があって契約予定物件のデータを送るとの電話があった。

 私は、今日は事務所に戻らないので明日朝確認すると返答した。

 午後2時半から、zoomでセミナー受講予定だったが、外出先から戻れずスマホでの受講を試みたが、出来ず断念した。

 夕方6時過ぎに主催者から電話があった。内容を聞くとトウの過ぎた芸能人を使って事業周知や拡大に貢献するというが、

 「普通だったら数千万円掛かる出演料を10分の1程度に抑えて、中小企業でも芸能人を使えるという、、、」

 大体、名前を上げたそんなとうの過ぎた芸能人が数千万円も掛かるわけが無い。

 と、言うのは以前会社勤めの時代に企画部に属していて、芸能人を使う機会に恵まれて金額を調べた事があった。

 それにしても、新たな営業方法だと思った。以前は、落ち目の芸能人やプロ野球元選手などの名前を挙げて対談企画を売っていた営業もあった。

 「健康経営」と言う制度が発案された時に、行政職を退官した方がNPO法人を作って広げ始めた時に、ご本人のセミナーを受けた。

 魅力を感じる事が出来なかった。しかし、大手企業を始め名だたる企業がこぞって認定を貰おうと基準内になろうと頑張っていた。

 その認定を指導するコンサルタントから営業の電話が来た。お断りすると、その認定を受けると如何にメリットがあるのか一方的に話しをする中年女性。

 最近、色んな営業関係から電話が入って来る。最近は、携帯電話から掛かって来るので出てしまう。