行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

話す力、聞く力、難しい

 なんで役所の若者は、言葉が上手くないと言うか、上手く説明が出来ないのだろうと思って、イラついたが我慢して何度も粘り強く会話して続けた。しかし、最後には面倒になっていい加減な処で納得した様に繕って返事して、終わってから暫く考えて理解に努めた。

 私とは関係が薄かった生前及び死後事務委任者が亡くなったと市役所の担当職員から電話があった。ケースワーカーではなく、市の若い職員が直接担当していた。

 2月に、賃貸住宅を建て替えるので退去手続き及び居住確保支援などを含めた作業を、住宅オーナーから依頼を受けた。

 それは。本人とオーナーと私の三者契約で経費の全てをオーナーが出してその経費と私への報酬は包括で私への一括支払いとなった。

 3月に、容態が悪化して緊急入院した。今度は、ケアマネジャーの仲介でご本人と相対契約で生前及び死後事務委任契約を結ぶ事になってICUに入っているご本人とリモートで、医師のサポートを受けながら意思確認を行った。

 しかし、金銭の部分で通帳はあるがキャッシュカードの暗証番号か銀行印が不明なので受任しても金銭管理が出来ず、私の報酬も受けられないのが鮮明であり、一旦、受任を断った。

 市役所にもその旨、説明をした。余命宣告を受けて3月末に退院して、医療措置が施される施設に入所した。

 4月初めに、施設側から連絡があって、銀行印が判明したとの事だった。意思確認が出来る状態なので金銭管理をして欲しい、との依頼があった。

 市役所と打ち合わせし、施設に訪問し施設責任者立ち会いの下、私との生前及び死後事務委任契約に同意を頂き、押印をご本人の目の前で代理で行った。

 そこで、初めて通帳を預かった。驚いた。通帳には殆ど、残高が無かった。ただ、金銭管理、生前及び死後事務委任契約なので保証人ではなく、支払いに不足があっても手続きが滞るだけで、負担する責任がない。

 問題があった。ゆうちょ銀行だが、本人が寝たきり状態で意思は問いに対して首を振る程度で示すが文字は書けないので委任状が出せない。

 となるとどうなるか。住居を引き払ったのに住所の変更手続きが出来ない。キャッシュカードの暗証番号が分からず、暗証番号の変更手続きも再確認手続きも出来ない。なので、振替手続きされていた旧居の家賃や使用していない携帯電話などの振替が自動的になされる。逆に生活保護費や年金が入金される。

 家賃は返戻して貰う。しかし、携帯電話の解約はご本人以外は簡単に出来ない。生活保護費は窓口支給にして貰う。

 なので、年金が入金されたら直ぐに引き出して携帯電話基本料金が振替出来ない様に図る。

 そんな矢先の、契約者が亡くなったとの市役所からの連絡で、これからの手続きを打ち合わせした。処が、話している事が分からない。

 私が聞いた事に返事している様だが何を言いたいのかが分からない。端的に答えて欲しい、と何度も質問するが分からず、事務所に居なかったので戻って資料見ながら話しをするが、段々と面倒になっていい加減に返事して終えた。

 例えば、こんな調子だ。

 「施設に直接渡した生活保護費は幾らですか?」

 「生活保護費の算出は、家賃の住居費〇〇円と生活費として〇〇円で、年金が〇〇円でひと月の生活費として〇〇円で、合計〇〇円として、、、、」

 「ですから、施設には幾ら直接手渡ししているのですか。請求書が来ているので、実際の支払いを計算したいのでそれが知りたいのです。」

 と、言っても端的に、幾ら渡してあるという言葉が言えない。

 最後の清算についても、回りくどくて分からない。電話を切ってから、自分が返事した内容を思い出しながら大体こんな事だろうと納得した。

 朝から、依頼案件が続く。東大阪市地域包括支援センターから、立て続けに新たに始めた保証人事業への依頼。

 続いて、任意後見から遺言、死後事務までの一連の依頼があった。面談の日程調節を行った。

 午後、門真市地域包括支援センター管理者から、保険金の入った方からの居住確保依頼があった。

 夜には、財閥系不動産会社から、色々と問い合わせがあって、今後の関係構築に長時間話し合った。幾つかの案件について及び今後の事業展開に、お会いする事にした。

 被後見人の容態が悪化して来ていると入居施設担当者から電話報告があった。

 先日、刑務所受刑者から出生した後の居住確保の相談の手紙が届いた。その返事を認めて投函した。その際、なんの犯罪を犯したのかイタズラに氏名




など入力してネットで検索した。

 出て来た。住所も合う。2桁に達する年、余りにも長期間入所する刑期に思う。アルバイト1時間程度の窃盗に傷害が加わるとこんな長期間の刑期になるのか。

 夜に、長男から大阪出張の打ち合わせ電話があって、もうすっかり以前の長男に戻っていた。これから、長男の能力を十二分に引き出し活躍をして貰う。