行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

それはおかしいでしょう

 何も無い、静かな日だった。僅かに、昨日亡くなった生前及び死後事務委任者が入所していた施設経理担当者から電話があった。

 生活保護受給者だった委任者に面会した時には余命を宣告されて酸素マスクを装着していた。寝たきりで、話す事も出来ず、死を待つ姿だった。点滴で栄養補給をされていた。そうだった筈だが。

 さて、電話の内容だが、請求書を送付したとの事だった。えっ、そんな馬鹿な。請求書どころか、超過した金額が戻る筈の想定でいた。

 市役所生活保護課との話でも、5月2日に施設に委任者の生活保護費を手渡しているので、市役所に返還する金額があるとの事で、その手続きの準備をしていた。

 それが、請求書の送付だと。改めて、前、貰っていた入居費の計算書を出してみた。成程、多分、こちらが想定していない食事費が入っているのだろう。

 その金額が、月4万円を超える。僅かに、支給されている生活保護費が返戻される見込みが逆転して、逆に僅かに残金が発生する預金残高が限りなくゼロに近くなる。

 私の報酬が金銭管理と死後事務委任で月2万円なので、2月から5ヶ月で10万円を受領する事になっていて、市の生活保護もそれを内諾して、それに近い金額を見込んで残していた。

 それプラス、遺品整理業者が入る前に事前整理と重要書類や貴重品のチェックで8時間2人の人件費で48000円が加算される。

 来月支給される年金が10万円あるので、私の報酬10万円を加えて合計15万円になる。

 さて、請求書が来てみないと分からないが、多分、食事費が入っていたら寝たきりで食事が摂取でき無い事実を、以前、視認しているのでそれを告げないと行けないだろうと覚悟した。

 まさか、とは思うが、追及して行くに従って、食事摂取記録などを要求する事までは行かない様に願っている。

 私も、ケアマネジャーを15年間就いていたので内情は手に取る様に分かっている。

 最低でも、入居契約書や重要事項説明書を頂く事になる。その書類に、意識が殆どなかった依頼者の署名捺印が有る筈だ。

 当然、本人のものでは無く、事務委任契約受任をしている私は見てもいない。そうすると、施設内部の職員が効力もない手続きを行っていたと考えられる。

 段々と、追及調にならない様に願っている。

 朝から、居住支援法人運営に関わる補助金申請書類を作成していた。途中、9時前に事務所を出て国道を挟んだ向かい側にあるATMボックスに行って、息子が求めていたソフト購入を認めて購入したとの連絡があってその支払いをしに行った。

 新たな、これから専門家として自分の住んでいる東京の門前仲町のマンションの部屋を事務所として稼働させるので、20万円程度のPCが欲しいと言うので、許可して今後の仕事を依頼した。

 大阪に出張して貰うが、京都に毎年長期滞在している宿に宿泊したいとの希望があったので、未だ、現在籍を置いている会社の所属員だが気持ちの切り替えで、4泊の費用を許可した。

 これまで、親として何もしてあげられなかった。何かして欲しいことは無いか、何度となく聞いて来たが、親に甘える事は無かった。ここに来て、やっと親の気持ちを味わえる。

 そういえば、次男はどうしただろう。毎年、会いたいと連絡をくれるが、中々、会う機会が無くて、顔を見ずに10年は経っただろうか。

 還暦祝いに高級時計を送ってくれたり、先日は、珈琲が好きだからと言って美味しい珈琲を送ってくれた。

 居住支援法人への補助金総額は国家予算が決まっていて、指定法人が増えるに従って、基本配分が大きく低下している。

 ただ、今のところ当社は大きな減少は無いが、今年度の基礎配分が前年度の半額程度になっていて、少し驚いた。

 その代わり、他の補助金の検討を始めた。殆どの補助金は、IT導入や活用が必須なので長男の加入は大きな戦力になる。

 出来るだけ、長男に引き継げる様なポータルサイト構築が今の目的になっている。前のめりになっているのが意識されるので、気付いた時に諌めている。

 驚いた。昨日も遅かったが、今日も夜7時頃に、財閥系不動産会社から電話があって被後見人が所有していた物件を見に行ったとかで、自分の会社に扱わせてくれ、と言う。

 既に、賃貸している方と交渉中でほぼ合意に達している。しかし、見積りをメールするので検討して欲しいとの事だった。