行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

財産が分かると態度が変わる分かり易さ

 驚いた。いや、嘆かわしい。人の心は金で動く。

 成年後見審判申立の親族申立なので、その準備する戸籍謄本住民票などの手続きの説明に兵庫県に向かって行った。

 大阪府下泉南地域に居住している弟さんの認知状態のが進度が早い。認知症に罹患して、大阪府下にて療養しながら居住している。

 その弟が、かなりの認知症なのでケアマネジャーが、銀行と交渉して毎月の生活費用くらいは引き出す事が出来る様だ。

 さて、問題のシーンだがお兄さんの家を訪問して、暫くすると、

 「何をしようとしているのか分からない。」

 「ケアマネジャーに聞いていないですか。」

 「この前来たけれど、何しに来たのか分からない。」

 そんな事を言うので、可笑しいと思いながらも説明した。

先日、初めて訪問した時には、この場をセッティングしたケアマネジャーが目的を説明していた。私も今後の手順を説明した。

 それに納得したので、手持ちの戸籍謄本などを渡してくれた。その預かっていたものを返還しに来た。何を今更言うのか。

 説明が終わると、その弟さんがどんなレベルの精神状態か聞かれたので、これもケアマネジャーが伝えてある筈だが、改めて伝えた。

 「一度で逢いに行きたいな、行こうかな。」

 と、唐突に言い出した。

 前回来た時には何十年も会っていないんです、と言いながら他人事の様に言っていた。

 それは、事情があって戸籍謄本上は弟ではなく二人とも長男となっていた。血縁は無いので仕方がないのだろう、そう思っていた。

 処が、今日は

 「全く分からないのだったら、後見人に使い込まれたら気付かないだろう。」

 「そういう事件が起きているのが新聞で読まれた事があると思います。何度も報じられていると思います。」

 そういうと、突然に唖然とする様な事を言い始めた。

 「〇〇ちゃんの財産を引き上げてこようかなぁ。」

 エッ、その歳になって何を言い出すのだろう。

 大体、現時点でそんな権利がある訳が無い、やれるならやればいいだろう、そう思った。90歳近くなって、突然〇〇ちゃんと言い出して、戸籍上関係のあるのは分かるが認知症になったからと言って、勝手に預貯金を持って来ることは出来ない。

 その預貯金に、その歳で目が眩んだか、と呆れているとそばに居た奥さんが、

 「あんたそんな歳になって、関わってどうすんの。」

 一喝されると、大人しくなった。

 このお話しをしている間に、並行して、先日、枚方市で面談した居住支援を希望して来たTさんの問題で、菊ちゃんから三輪さんに連絡があって、わがままを言い出した相談者の取り扱いに社内が混乱している。

 人事異動を発令した。NPO法人社員を株式会社へ、株式会社の社員をNPO法人へと転籍する事を告げた。両者とも現状に合わせた。

 特に、株式会社の社員は問題社員で、これ以上株式会社に在籍させる訳には行かない。その旨を伝えた時に、受け入れ拒否の様な姿勢を示したので、

 「株式会社の仕事をしていないだろう。」

 強く言うと、無言で受け入れた。

 障害者自立支援センターの男性職員が電話をかけて来て、以前お願いした居住支援案件のその後を聞いて来た。

 兵庫県に行った序でに、「日本一の厄除け寺」と銘打っているお寺と地場のスーパーに車を停めて仕事帰りに



買い物をした。