行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

仕事依頼の連鎖

 疲れてしまって、マンションに戻って電気絨毯の上に敷いてある布団に潜り込んで、暖かさを感じてホッとした意識の中で夕刊を読み、仕事から意識を離してアイスブレイクをした。

 朝9時半に事務所を出て、徒歩で20分の死後事務委任者の自宅に向かう。昨年末に突然亡くなった。

 死後事務契約書に基づいて、残置物処理を終えて部屋の返還をする手続きに立ち会った。パリに住んでいる大地主の親族が代理人となっている。私も、亡くなった方の代理人として必要な書類を持参して返還の儀式を、主人のいない家に入って行った。

 私が、亡くなった方との「生前及び死後事務委任契約書」の写しを持参して代理人である事の証明を示す。加えて、相手方が保証金の返還金を持参するので、その金額5万円の領収書も作成して来て、現金を受け取って手渡した。

 面談した時に行政書士の名刺を差し出した。何やら、行政書士の知人がいると言っていた。また、自分は守口消防署に35年勤務していたと言う。

 儀式は終わって、外に出たが戸が閉まらない。二人で何とか閉めようとしたが、押せど引けど閉まらない。

 「このままにして行ったら、泥棒が入って危険だから。佐藤さんは、もういいから戻って下さい。私の方で、あとはしますから。」

 と言ったあと、離れ際に

 「佐藤さんの所は、ここのおばあさんのようにお願いしたら毎月幾ら掛かるんですか?」

 「うちは、毎月は無いです。契約しただけで負担は依頼されて業務を行ったら発生するだけです。何もしないのにお金を払う事は有りません。」

 「身寄りもない親戚もない、お年寄りが独居で住んでいるので、連絡させて貰います。」

 と、言われた。

 昨日も、クリエイターに業務の説明をして一段落した時に、同席の知人が

 「お母さんの面談をお願いします。」

 「何で?」

 「遺言書の作成をお願いしたいとお母さんがお願いして下さいとの事です。」

 「どうしたの。どこか悪いのでしょうか。」

 「いや、そうじゃないんです。兄と二人が相続人ですが、兄と話し合いで土地は要らないと言うので、母親が文章に残して起きたいと言っていまして。」

 私が相続関係の手続きを行うのには、少し気が引ける。彼の母親は、22年前に当社で働いていた。誠実で、その後も彼を通じて様子を伺っていた。

 何となく、気恥ずかしい気持ちもある。緊張している。もう70歳であると言うことは私しより1歳下という事か。

 誰かに会うと、仕事が入って来る現象だ。

 その引き渡しが終わって、三輪さんに迎えに来て貰って、菊ちゃんを加えて居住支援協議会設立準備会議に臨む為に新大阪駅前に向かった。

 第9回目の会議である。東京から来る全国展開している事業者の氏を迎える為に、新大阪駅前の貸しビルにて会議の実施を行っている。

 恒例で、私ども3人でいつものようにエキナカでランチでお寿司を頂く。「魚がし日本一」のお寿司は江戸前鮨で、生魚が食べられなかった三輪さんも美味しい、と言って食べる東京の味だ。

 牡丹海老、中トロ、赤身マグロ、鰤、鯛、紅鮭、玉子、穴子、別皿で鰊と金目鯛を2貫ずつプラスした。本当に美味しい、美味しい。

 会議室は直ぐ近くにあり、しかし、入室時間が決まっているので、時計を見ると何と2時間もある。

 珈琲を買って来て貰って、飲みながら楽しい会話だが、尽きてしまい時間を待たずに入室することにして、新大阪駅エキナカを後にした。

 貸会議室の中で、準備しながら集合時間迄菊ちゃんの故郷長崎県島原市などという住所地がどこにあるのか、Google MAPで実家の画像を見ながら、売却してしまって帰る場所も無くなった、などと寂しい話しをしてやっと時間が来た。

 東京からT氏、大東市からY氏が着いて今日の重要課題である、1.守口市居住支援協議会設立準備勉強会の運用、2.周知の方策の件の2題にのついて2時間近く話し合った。

 いつになく、真剣に打ち合わせを行なった。アドバイスを頂き乍ら支援して頂いている市議会議員から食事中に電話を頂いて、

 厚生労働省及び大阪府の参加を求めながら30人定員を埋めなければみっともない。」

 と、言われて議員自身も守口市役所住宅及び福祉部局の部長への勧誘をしてくれるとの事だった。

 次々と次の課題が生まれて、戦略を立てる。朝から、その動きに身を投じる。

 7時前から、メール発信を始める。この居住支援協議会設立に向けて、スタート時の昨年8月に訪問した兵庫県社会福祉士会事務局長様へメールの返信をした。

 昨日、当該勉強会へ向けてこれまでの経緯と事例検討などへの支援をお願いした。しかしながら、大阪府ではないので無理だと思い次の手を打っていた。

 思った通りに、支援は出来ないとの言葉の前に私の動きにお褒めの言葉を頂いて、がしかし、何も提供出来ないことをはっきりと言われた。処が、最後に言葉の冷たさと裏腹に自分たちの勉強会に向けた案内文などの事例を頂き運用のアドバイスに替えて頂いた。

 先日、伺った際に頂いた、事務局長そのものだった。つまり、言葉は厳しいが表現されたものは暖かみのある方そのものだった。

 次に、京都府のNPO法人空き家相談センター理事へ、依頼した話題提供依頼への返事を頂いた内容に付いて、尚も追加で問い合わせした。

 続くメールは、知人行政書士へ依頼したが24時間返事が無かったので、別の行政書士に頼んだ。昨日外出中に返事が来て対応する前に依頼内容を聞いてからと言って来たが、その様な時間がないので、既に別の行政書士に依頼したとの返信した。

 そうして、居住支援協議会勉強会への参加勧誘文書を関係機関6カ所に送る準備をした。昨日と合わせて15ヶ所になった。他のメンバーも行っている。




 それらを終えてから、今日の会議資料を作成することにした。