行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

人生の非情を感じた死後事務依頼者との面談

 朝は、早くから電話攻勢に次ぐ攻勢。携帯電話に、27本の電話があった。掛けている最中でも、かかって来た。

 9時過ぎに、先日亡くなった身寄りもない死後事務契約者の遺品整理で姓が同じで出身地も同じで電話番号が書いてあるメモが見つかった先に電話した。

 特殊詐欺を防止する為に録音するとの音声が流れて、メモの名前と異なる男性の声で応答があったので、

 「突然、失礼します。〇〇様のお宅でしょうか?」

 「違います。」

 「メモにこの電話番号があったので、掛けさせて頂きました。〇〇様のお宅では無いですね。」

 「違います。」

 「大変失礼しました。」

 どうやら、メモに書いてあった方の息子さんの様だった。納骨先を探している。

 同じ人や施設から切っては電話が掛かって来て、話している最中に着信して留守番電話に録音される。

 掛かって来たのは、生前及び死後事務委任契約を交わしていた高齢者男性の入居施設の施設長だった。

 この日、移動に2時間を見込んだ遠方の和泉市の病院へ向かって、入院患者と生前及び死後事務委任と残置物処理の契約を交わす目的で10時に出る予定だった。

 直ぐに、事務委任者が入所している施設長から電話があった。施設内で転倒して頭を打って少し酷いので、救急搬送したとの緊急報告だった。救急車のサイレンがけたたましく聞こえていた。

 この後、再三再四状況報告が夜まで相次いだ。

 和泉市への移動は、道路事情が良くて30分予定より早く到着する。病院では、担当ケアマネジャーと医事相談者と名刺を交わして、介護事業者を交えて生前及び死後事務委任本人との面談を1時間程行った。

 大変困難な患者だと聞いていた。事前に頂いたサマリーでも、認知症患者度「IIIa」だったが印象では正常だった。

 よく話しを聞いてくれて、話もしてくれた。

 問題なく進展した。それにしても、不幸が重なって、人生の非情を強く感じた。有能な息子さんを過労死で失った直後奥さんも逝ってしまう。

 孤独になって、自分の身に病が襲う。サマリーを見ると、将来が悲しくなる。ご本人は、将来に希望を持って頑張って行くと言ってくれた。

 その面談の間、何度も電話が入る。大阪府居住企画課に返信の電話をする。居住支援の勉強会の話しだ。

 次に電話を入れたのは、議員だった。私の提案を実行する為に打ち合わせをしたいと言う事だったので、早速、明日予定の入っていた時間に押し込んだ。

 他にも沢山の居住支援の依頼など受けながら、移動して三菱UFJ銀行鴻池新田支店へ向かった。

 いなり寿司事業を始めた事業者から、試食のお土産を頂いた。

 「忌憚のない意見をお願いします。」

 と、言われて責任感を持って食した。