行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

 家族がご遺体を引き取り拒否に、遭う。呻吟。

 神風タクシーというのが、大昔にあったが、私の今日はその言葉が相応しい。余りに多くの依頼や業務発生に、それでも、勢いよく動きに動いた。
 その大変な事態が、突然に重なってしまった。そのうちの、一つを中心に。
 朝一番、8時半には事務所をスタートした。途中、後見センター職員に会って、社会福祉士として依頼した業務の打ち合わせする。
 地下鉄駅迄徒歩で移動する。乗車した途端、電話が鳴った。出られない。二度着信したが出られない。
 留守番電話がある事が表示されていた。車内で聞いた。
 「お世話になっていた甥がが、昨夜、亡くなりました。」
 と、私への市役所への手続きと葬儀に向けての問い合わせが、死後事務受任者として指示を仰ぐ要請が録音されていた。
 突然の事実報告に驚きながらも、冷静に受け止めた。
 地下鉄車内なのでメールで返事して、現在地下鉄の中で電話が出来ない、暫く、待ってほしいと。
 地下鉄を乗り換えて目的駅で降車する。やっと突き止めた複雑な相続関係に必要なキーポイントとなる方の立派な邸宅を訪問する。
 僅かに時間があったので、留守番電話にあったご遺族への電話をし、問い合わせ内容について返事をして、葬儀や火葬の経費負担は預託金にて負担すると伝えた。
 訪問した利害関係が生じる相続手続き上必要な方との協議は、紳士的に終わった。それにしても、多くの不明な問題が顕になった。50年前の事実の証明が難しい。後見人として、家庭裁判所が認める処理以外出来ないと告げる。継続的な話し合いによる事で合意して、直ぐに戻る。
 亡くなった方の最終にお世話になった医療機関へ連絡して、入院加療費用の確認。葬儀社と葬儀内容の打ち合わせ。
 迎えに来た車で、亡くなった方が入所していた住宅型有料老人ホーム訪問して今後の打ち合わせ。連帯保証人、身元引受人と何度か打ち合わせ。
 医療機関に立ち寄って、費用の支払い。1日30万円の計算に驚く。1割負担なので大きな金額には繋がらないが。
 最後に葬儀社に向かって今後の打ち合わせ。
 夕方、親族から長時間電話があって、遺品がないか求められる。
 その間、何度か実の血を分けた家族に連絡して貰ったが、一切、拒否する対応。今後、死後事務委任契約書に沿って処理して行くが、最終的な財産の引き継ぎを拒否している家族をどう説得して渡せるか、が問題となって来た。