ここ半月の間に、３度天王寺の「あべのキューズモール」にて、会議をするのが続いている。相手先と、私の移動のちょうど中間点でここが都合がよい。このショッピングモールの中に「イトーヨーカ堂」が入っている。
　この大阪に単身赴任で２２年前に来て、思い返すのは食べ物が口に合わずに、始めの頃は取り寄せが殆どだった。特に、水は初日に水道水を口に含んで吐いた。水を購入するなど考えも及ばなかったが、浄水器を備えるよりも、最初は、ペットボトルで水を買った。直ぐに、定期的に水を配送して貰うことにした。今でも続いている。
　次は、米だった。さいたま市では、当然、別にお店を

選択するまでもない。好きな銘柄を、飼うだけだった。この大阪に来て、銘柄と違う味がその米の袋に入っていた。「あきたこまち」が一番好きで、それを購入するが全く不味い。「ササニシキ」「コシヒカリ」などを店を替えて購入してもまずくて、買っては失礼だが高齢者にあげたりしていた。
　ついに、仙台の母親に送って貰う羽目になった。今では、お米の専門店で購入するのが殆どだ。先日は、通販で新潟のコシヒカリを注文した。
　味噌も、少し高めだが、仙台味噌を購入する。魚は、通販で宮城県塩釜市の専門店に注文している。
　さて、その「イトーヨーカ堂」だが、この東京では見当たらない。この３回の会議が終わってから、その店舗に行くのが楽しみで、今日も会議が終わり次第入った。嬉しかったのは、「ネギ」の産地に「宮城県産」というステッカーが貼ってあったので購入した。
　この大阪に来てから、そんな苦労をしていたが、「セブンイレブン」進出して来たのには、嬉しかった。今では、地域を席巻しているので探すのは苦労しない。
　「しまむら」は、大宮に居るときには妻の買い物に付き合っていて、それでも、垢抜けしていなかったが、今では「ファッションセンター」などと、少しはイメージが上がって来た。「マツモトキヨシ」は、松戸市に住んでいた時に親しんでいたが、まさか、このところまで進出して来るとは思わなかった。
　最近では、「コージーコーナー」が、目の前の、イオンモールの中に出来て最初は爆買いしていたが、やはり数値に顕れて来て、最近は自重気味。それでも、濃厚で美味しいクリームなど、この大阪の薄い味とは比べ物にならない。あの、「○○おじさんのチーズケーキ」が自慢げにもてはやされる悲しい地域なので、比較しても仕方がない。
　それでも、このイトーヨーカ堂で、５０００円程度の食品を購入して意気揚々として帰った。自分の思い出に浸るこんな時間があるので、異国で耐えられる。もう少し、耐えてみようと思う。