行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

独居、身寄りのない方、無縁の方、油断召されるな。

 特別養護老人ホームに入所している被保佐人の母親が、2週間前に亡くなった。本来なら、その施設の責任者から唯一の相続人である老人保健施設に入所している被保佐人娘さんへ連絡があっても然るべきところだが、この2週間程過ぎても何の音沙汰もない。
 保佐人の私にも、相続人の入所している施設にも。以前、金銭管理をしていた被保佐人の弟さんが亡くなった時には、何度も、相続の件とか支払いの件とかでその施設相談員宛に連絡があったという。
 おかしいと、感じていた。その母親が亡くなったら、翌月の支払いや各種手続きが相続人に罹って来る。その協議すら連絡がないという事は、完結しているという事か、完結という事は、通帳などの財産を施設が預かっていると言うが、その入出金を代行するためには、委任する契約書が無ければならない。
 各種経費などの支払いが生じている筈なのに、何も言って来ないという事は、その財産から引き出して清算したということか。
 亡くなった、との連絡があったのは被保佐人の幼馴染みという人物からで、葬儀もその人物が決めた様で、
 「そこに決めたいと思う。」
 と、何故か知人を名乗る人物から連絡があったが、
 「法律的な手続きが含んで来るので、施設からの連絡と葬儀社の依頼先、見積もりが欲しい。唯一相続人なので、断る事は無いが、家庭裁判所へ上申する。」
 と、返事した。
 その後、母親が入所している施設従業者から電話で、担当の者から連絡させるとの連絡があったきり、何の連絡も無いままの2週間が過ぎ去っている。
 被保佐人を母親の火葬前に、面会をプランしてお別れさせてあげたので、ホッとした。
 唯一の相続人である被保佐人の通帳の名義を保佐人に変更する手続きを、9月2日に行った。そうして、今日は残高0円の通帳と僅かばかり残高のある通帳を解約する手続きに、朝早く出て大阪市内銀行支店に予約して行った。
 そのついでに、事情を話して亡くなった母親のの通帳の残高を聞いた。本来なら、戸籍謄本や除籍謄本を持参して相続人の関係など証明してからの話だが、教えてくれた。
 「大変申し訳ないのですが、残高はどの程度でしょうか。」
 死亡診断書などから家族という弱いが証明はしている。
 「細かい数字まではお答え出来ませんが、限


りなく4桁に近い5桁です。」
 そうすると、千円単位に限りなく近い万円台というと、1万1千円以内という事になる。完全に、預金通帳やキャッシュカードを預けてある施設に清算された様だ。