行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

特定疾病、独居、治療方法がない方への支援

 間質性肺炎で治療の方法も限られていて直ぐには対処できない病で息苦しく、日常生活が成り立たない、車で1時間の市に居住している50代半ばで独居の居住宅を訪問した。
 毎日、ひと時も穏やかになる事もなく苦しくて辛い時間を過ごしている。助けを求めて来るが、知人を通してなので、どんな症状でどこまで何をして欲しいのかがはっきりと伝わって来なかった。
 私も、立錐の余地もないほどスケジュールが詰まっていて、自分の業務として契約している人が優先で動いている。なので、直接ご本人ではなく友人知人を通してだと、ご本人の思いが直接届かないし、結論めいた約束や依頼は出来ない。
 特に金銭が絡んでいる重要な事については言質が得られないので、空いているこの日曜日に向かって面談する事になった。
 その知人の話を聞いていたので、最低限の契約書と委任状を作成して、直ぐにでも動ける様に準備して行った。
 それぞれの案件に合わせて契約書を作成するのに要する時間は、数時間掛かる。基本原案を作ってから、ネットで他の士業の方の契約書や解説を見ながら修正を加えて行く。
 住まいのマンションに着いてインターフォンで呼び出した。応えるのがやっとで、私がドアを開けて玄関に上がって、次のドアを開けて部屋に入った
 痩せ細った、男性が空気を送るチューブを鼻まで伸ばして、それでも息苦しそうだった。
 「座っているだけで苦しくなります。横になっている方が楽なんです。」 
 と、言って気丈さを見せていた。
 私は、現在の通院状況や医療サポートなど、苦しいとは分かっても、問い続けた。早く、終えた方が良いと思った。
 介護保険料は十数年未払いだったので、介護保険の認定申請が出来ない、と病院から言われて申請していない言う。現在、障害者手帳の申請をしているが、数ヶ月進展が全く無いという。
 先日、電話で話した時には、介護付き有料老人ホームに入りたいと言う。その為の保証人や身元引受人は、自分の友達がなってくれると言う。
 一番言いにくい事を聞いた。
 「死後事務は誰かやってくれる人はいますか?」
 「はい、友達がやってくれます。」
 1時間ほど面談した。
 治療方法は無く、苦しみとの闘いでも、これまで何人もの人をサポートして来たが、サポートする方も辛い。
 治療方法は肺の移植だけだと思う。
 総合病院である医療機関の敷地内にある介護付き有料老人ホームへ電話を入れて実情を話して、早急に入所希望を伝えた。
 そうすると、
 「明日、面談に行って、良ければそのまま連れて来ても宜しいでしょうか。」
 私の事務所近くで、直ぐにでもと言ったが驚き
、面談時に本人に聞いて下さい、と返事した。