行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

白旗も、正確迅速の為。

  遂に、業務の多さに潰されそうになったので、アクシデントやトラブル防止に備えて二人目の補助者登録して、この朝、事務所にて引き継ぎを行った。複雑で処理に時間を要するお願いしたかった相続や後見人業務の説明をした。
 引継ぎの一人目が、成年後見人として審判がなされ被後見人の財産を申立人から引き継いだ一覧表と共に、説明をした。
 口座が14もあり、通帳、キャッシュカードを手渡す。株式は預託システムなので優良株ばかり30を越す銘柄一覧表と配当金の一覧表を見て彼もため息。引き継ぎを受けなければ良かった、との思いがあるだろう。
 不動産の権利証や入所施設との契約書など膨大な資料を、説明しながら確認して貰って手渡し貴重品は金庫に仕舞って貰った。
 その他、細々とした通知や介護保険、医療保険、年金、健康保険などの証書関係を確認して引き渡す。
 その財産の多さに、
 「後見監督人はつかなかったのですか?」
 「ついていない。」
 と言うと、驚いていた。
 それだけ、家庭裁判所の信頼は厚い。
 さて、問題はもう一人の引き継ぎ案件だ。申立てまでは、こうなると予想があったが、まさか、一気に来るとは。被保佐人の弟が亡くなったのは、保佐人審判が下りる直前でその唯一の相続人が高齢になった特別養護老人ホームに入所中の母親だった。
 その母親が先日亡くなった。唯一の相続人は、被保佐人になった。それも二人分。その生活実態が分からず、財産調査を考えると頭がくらくらする。弟の車が、駐車場に引き取り手がないので停車したまま半年が経過した。キャッシュカードはあるが、通帳の類が見つからない。警察署から引き渡された中には、沢山の鍵類。何の鍵か分からない。
 その説明を聞いて、彼は、遂に、
 「保佐人業務はしますが、相続関係はお願いします。」
 と、拒否された。
 今後、現在進行形の精神障害者の後見審判申立てと後見人受任、後見支援信託利用者をお願いしようと思っているが、受け入れてくれないかも知れない。
 複数の業務が大きく被さって来ている。