行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

孤立、無縁、へ一直線への支援

 一挙に家族、という形態が失われる恐怖への思いを僅かでも共有しながら、支援を行っている。
 この日、私が、家庭裁判所の代理権を所有している方の母親が亡くなったと、入所している特別養護老人ホーム担当者から連絡会があった。実は、何故か、幼馴染と言う方から第一報が有って、あれこれと自分が決めると言う話をされたが、やんわりと法律行為に移行するので、とこれ以上の勝手な口出しは認めない、認識を与えるように話をした。
 さて、これからだ。実は、この数か月前に頼りにしていた、その亡くなった方の息子さんが急逝した。その急逝したお子さんの唯一の兄弟姉妹が私が代理権を所有している方だ。
 つまり、兄弟姉妹が亡くなった時点で、その相続人は特別養護老人ホームに入所している母親になる。その母親は、卒寿を遥かに超える年齢で、自分のことを自分では何もできない判断できないと、成年後見審判申立てに動いていた。
 成年後見人がつかないと、相続手続きが出来ない。1年前は、同じ屋根の下で3人仲良く暮らしていた。母親が90台半ばと高齢になって特別養護老人ホームに入居した時点で兄弟姉妹二人の生活になるが、ほどなく、私が代理権を所有している方が病に倒れて病院を経て老人保健施設に入所する。
 その時点で、その家には一人の方が住むことになる。しかし、その方も、外出先で急逝してしまう。親と兄弟姉妹がその遺体を引き取ることも出来ずに、いわゆる行き倒れという形で倒れた場所の市にて他の方と一緒に合祀された。その相続関係や、車が駐車場に停車したまま、各種支払いが滞り、大量の請求書や督促状が届くが、誰も処置できない。その母親に、成年後見人が就けば、相続を始めとして代理人として手続きが進展すると思っていた矢先に、成年後見人の準備段階で手続きがストップする。
 さて、今度は、そのお二人の唯一の相続人が、私が代理権を所有している方になる。その母親が亡くなったとの連絡は、大阪府と補助金事業へのヒアリング開始直前だった。
その重要な機会を何とか終えて、大阪府咲州庁舎の1Fフロアで一息入れて、これから、多くの事業に、この連続したお二人分の相続案件が加わる
 誰も、その亡くなったお二人の財産の在りかが分からず、どうやって財産調査をしたら良いのか、家や保険、クレジットなどの契約はどうなっているのか、どこと契約しているのか、昨日亡くなった親族の葬儀社が行政への手続きなども行うのか、など全くどうするか想像がつかない。
 また、加えて別件で、預金口座が二桁以上、証券が優良銘柄を中心に30を超える、などの後見人の登記簿謄本が今日得られたので、これから多くの金融機関や証券会社との名義変更など複雑な手続きを行わなければならない。
 相続手続きも複数案件仕掛かり中で、先日、市役所との打ち合わせで、理解を得て保険を使った保証人に通じる周知を行い始めるのもあるし、この日前の数日だけ余裕がある日を過ごしたが、これから一段と厳しい日々が続く。