行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

障がい者計画相談員の経験を活かして、自立へのサポート

 私は、10年間、障碍者への支援を計画するケアマネージャーとして、ケア計画専門員の仕事をしていた。ちなみに、高齢者への介護支援専門員つまり、ケアマネジャーは15年間就いていた。主任ケアマネの資格も所有している。
 その経験を活かして、年齢も考えて社会貢献事業へ移行して行った。
 暑い日差しの中午後から、隣の市にある不動産仲介業店舗にて当該市の障がい者自立支援センターから居住確保の支援依頼があった。軽度の知的障害者さんの転居に伴う賃貸契約に立ち会った。少し早く店舗に着くと、担当者の主任が電話を掛けてきた。
 「すみません、お客様を迎えに行って直ぐにお連れします。店に、社長が居ますが私が先日、不動産を購入した事は黙っていて下さい。」
 先日、DVでシェルター的住宅に転居支援を行った方が、もう、自宅に戻らないので売却を依頼された。誰も済まなくなって3年経過した家が、これほど傷んでしまうのか、と驚くほどの室内の変貌だった。水回りのキッチン、お風呂、トイレは黒カビと青カビが覆っていて、室内の畳などは変色して壁はいわずもがな。一番大変な状態になっていたのは、水が同漏れたのか分からないが、キッチンの床が腐って抜け落ちていた。
 そんな家だったので、買い手がいない。それを、何とか見つけて、購入したのが、この仲介業者の個人だった。何を、どう活かして再活用するのか、分からないが、兎に角、この不動産仲介業者の社員が個人で購入したのだ。それを、社長に知れたら大変なことになると、私に入店する前に電話を掛けて来た。
 「俺は、そんな余計な事は言わない。俺を信用しろ。それなら、中に入らずに外で待っているわ。」
 そう言って、暫く、暑い中、外に立って待っていた。
 障がい者自立支援センターの相談員から、事情があって急いで自立したいと訴えて来た知的障害者の女性への居住確保要請があった。加えて、ある事情が伝えられた。実は、遠方の市内で生活を営んでいたが妊娠した。っその後、同居する男性に暴力を振るわれるなどDV被害者となって逃げて別居したいので、実家がある当該市に住みたいと希望が伝えられていた。
 不動産仲介業社の社員に連れられて、車で到着する。母親と一緒に降りて来た。事務所に入って、暫くすると重要事項を説明する為に来た人間が社長だったが、面倒なので挨拶もせずに立ち合い者として説明を聞いた。
 何と、貸主が私がマンション4室を借りている所有者である建設会社の社長だった。説明が終わると契約しに知己の社員が来て、重複する説明をして署名捺印に至った。その際、殆どの作業や質問に対する受け答えなどが健常者と変わらない相談者さんを見て、本当に知的障害者なのか、疑問を持った。
 契約後に、母親と話しをしていた会話の中に、これから食事に行く話しの中の言葉に
 「隣に彼氏が居るから、、、、、」
 と言った場面があって、彼氏のDVを逃れる為に、という説明にこれまで対応したのだが、もしかして、と思った。
 いつもの、私の結末だ。