色々な理由で、住処を去る、失う人への支援
居住確保要配慮者への支援依頼が続いている。ウクライナ情勢や円安などの国際的課題では無いが、日本国内で生活している普通の人たちが困っている。特に、収入と併せて居住を失う人達が増えている、認知症と併せてこの問題がジワジワとこの国を疲弊に追い込んでいる変化を読み取れる仕事をしている実感を味わっている。
昨日の、障害を持っている方が施設を出て自立したい。そのサポートを妹さんが行う。
要件が厳しく、自立した生活を営む為には必要なバリアフリーである。その設備を施すと、退去時の原状回復に金銭と時間が掛かるので、大家さんは受け入れ難い。
その上、繁華街駅近辺という希望は、母親が日常生活を支援するのに通い易い場という事での地域限定だ。
生活保護法上の家賃設定。その物件紹介を不動産仲介業者にお願いしたあと、今度は、母子家庭の案件依頼。子供を連れて家を出るとの事で、就業希望があり仕事の紹介も依頼される。その条件を聞き関係機関や業者に伝えて、紹介を待つ。
そんな中、今日の夕方になって新たな依頼があった。DV被害者で、離婚調停中だったが、最初に電話を頂いた時にはまるで少女の様な声質で、詳細を聞くまでは、若い女の子が家を出たいと言っていると思った。
処が、
「自分は母親で、娘は某市にある新たな高校に自転車で通学しています。」
「すみません、余りに若い声だったので、お子さんかと思って。」
「ありがとうございます。」
笑いながら返事を頂き、そんなよう和やかな会話からインテークが始まる。
何とか、希望に沿った居住確保をして上げたいと思う、優しさとお子様を守りたいという思いが強く伝わって来る。
中には、偉そうに命令口調や上から目線で無理な要求をする輩もいる。
そんな時には、事務的対応だったり相手から断る様な言い回しをしたりする。
会話の中に重要な条件を含む時もあるので、相談者が話をしたくなる様な方向へ誘導をして行く。
「あと、ワンちゃんがいます。」
こんな調子で、話しを進めて行く。
最初は、お子さんが通学する学校が隣接する市にある事から、その市への転居希望だったが、各種手続きが市が異なると煩雑になるので大変になる。
現在居住している同じ市内で通学し易い場所が良いだろうとアドバイスする。
「下の子供が2歳で、近隣に迷惑が掛かるかも知れないです。」
「そうすると、1階が宜しいでしょうね、」
などと、いつに無く饒舌な自分を意識していた。
「それでは、当社にも女性の担当者がいるので、女性の方が良いでしょうから、その女性から電話を入れさせますので、知らない電話番号から掛かって来ても、出て下さいね。」
「ありがとうございます。」
そう言って頂いて、もっと支援してあげたいと思った。
私は、外出していたので女性担当者に電話して担当をお願いする事にした。彼女も犬が大好きで、早速、話しが合った様だ。
仲介業者にメールして早急に条件の合う物件を紹介する様に連絡して、30分後に20ケース程の物件情報が送られて来た。
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