行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

出張での業務は、退院支援

 目的地の東大阪市瓢箪山の松下リハビリテーションクリニックに到着したのは、待ち合わせ時間の9時15分の30分前だった。
 あまりにも早く、退院時間を言われたので、遠方の私は前日から近くのホテルに投宿した。しかし、宿泊費や出張旅費は請求はせずに、自分の負担だ。旅行気分を味わえるのが私へのご褒美だと思っている。なので、要らない。自分の都合で宿泊したのだから。
 事の発端は、ケアハウスにて事務委任者が転倒し大腿骨骨折して東大阪市の石切生喜病院へ救急搬送をされたことから始まる。受任者の私は、直ぐに搬送先の総合病院へ駆けつける。それでも、2時間は掛かった。到着して直ぐに、地域連携室の相談員から、
 「直ぐに手術が必要な案件で、この総合病院では予定の空きがなく、手術が直ぐに出来る医院へ転院します。」
 と、言われて、料金の精算をして東大阪市から四條畷市の北摂藤井病院へ転院する救急車と併走して当該病院へ向かう。入院手続きなど行い、必要な日常品の契約や同意書の代筆など行って入院計画、手術の説明を受ける。沢山の書類にサインを行う。時は金曜日だったので、来週手術の先生が来るので手術予定と言われた。
 しかし、翌週月曜日に電話が来て、
 「手術する予定の先生の都合がつかなくなったので、大東市にある大東中央病院での手術が可能だという事ですので、転院します。」
 と、言われて救急車に同乗し、転院。
 再び、今度は手術担当医、看護婦長、地域連携室、など多くの方の説明と署名など行って、近々手術を行うとの話があった。この間、移動中も含めて、骨折した患部を中心に太ももなど、痛がっている高齢の委任者を見ているのも辛い。この間も、コロナ禍であり、以後、必要のあるごとに呼ばれて、拘束同意などへの署名を行い、中間の支払い、日常品の購入や準備、リハビリ同意書や退院後のリハビリテーション病院への転院相談などを、地域連携室のソーシャルワーカーを中心に協議する。
 無事退院が、ひと月ほど前。その後、リハビリテーションをひと月弱行って、無事、この日退院となった。その手続き、支払いなど済ませて、病院や施設、ケアマネージャーなどへの封書を預かって、無事ケアハウスへの帰還となる支援をスタートさせた。
 クリニックに到着すると、医療従事者の皆さんの応対も良く、結局、私は行政書士として委任者の代理人として来ているので加えて支払いや署名など対応も滞りなく進めて居るので、喜ばれて居るのが分かった。私は、介護事業や障がい者支援などの事業所経営も行っているので、それなりの対処は心得ている。
 入院費用を支払って、医事課の課長の説明と事務局への支払い、受け取る封書などを預かってから、その課長から、
 「一緒に介護タクシーに乗車して貰えないでしょうか。シートベルトをしますので何も無いとは思いますが、念の為に。」
 「私が乗車する積もりで居たのですが、このコロナ禍なので、密室となるタクシー内は出来れば避けたいのです。」
 「分かりました。大丈夫です。」
 そう言われて、やはり医療関係者は、医療関係のことには敏感で理解も有り物分かりが良いと思った。
 自家用車で先に出て、車で15分位のケアハウスに向かった。駐車場に格納して、介護タクシーが来るのを待った。
 無事到着して、6月末に室内で転倒骨折し救急病院に運ばれて、2ヶ月振りにケアハウスへ戻って来た。
 職員の大歓迎を受けて、帰宅したが念の為に検温すると37.2度だった。このコロナ禍の中でのこの体温は、危険な数字だったので一旦控室を冷却して貰って待機した。
 暫くしてから、2階の自室に入った。今後の処置など、担当責任者と話をしてから、辞去した。その際にも、改めて、
 「他の入所者にも保証人の件、宜しく頼みます。」
 と、言われた。
 沢山の支援をお願いされているのだが、この社会福祉法人だけでも30近くの各種施設を所持していて、一旦、受けたら大変なことになるので、その態勢をどう整えるか、検討中である。