行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

参考になるか、分からないが仕事の話。

 久しぶりにスッキリした自分が主宰の仕事をした。午後一番に、隣接している市役所市民人権相談室に、相談者、司法書士、不動産事業者、産廃・生前整理業者、人権相談員、NPO法人理事、行政書士としての私が招集し一堂に介した。
 大袈裟な形式になったが、高齢の相談者がDV被害者でシェルター的住宅に避難生活をしていた。
 ご自身の孫が、孫の両親であるご自身のお子様と上手く行かずに独居していた祖母の家に転がり込んで、孫と祖母の共同生活が始まる。
 孫が空手の覚えがあり、何かと難癖を付けた様で近所とのトラブルが絶えなくなる。そのイライラが、自宅の壁や備品に向かう。やがて、粗暴が祖母に向けられた。祖母も我慢の限界で、市民人権相談室に駆け込む。 
 シェルター用住居確保の相談が私へ来た。高齢になって、独居で年金暮らしは厳しいという事を前提に適切で安価な家賃という条件下で年金生活が出来る金額で借りられる住居の確保のサポートをして無事転居して避難生活を送る。
 自宅に残った孫は、仕事は為ずにパラサイト生活が破綻し祖母の家から退居する。
 誰も住む者が居なくなって3年経過した家は、朽ち果ててカビや苔だらけのキッチンやトイレ、風呂場。家全体が家で無くなる。
 このまま放置する訳に行かない。として、処分して得た金銭を老後の資金に当てがおうと考えて、再び人権相談室に駆け込んだ。その担当者から私どもへ相談が入る。
 早速、処分の方向を確認して、知己の不動産業者へ自宅の処分の相談をする。当初、外見から判断した金額を聞いてOKした。処が、中に入ってビックリ。リフォームや家財処分などの経費、加えて士業の費用を入れると手取りが0円になる。
 ご本人が仲介業者にそれで納得、との返事をするも人権相談室には納得出来ないとの高齢者特有の二枚舌。ご自分が先ず、仲介業者に白紙を伝えて下さい、と言っても言わない。人権相談員も説得したが受け入れない。
 私が、不動産業者にキャンセルを伝えるが、当事者がOKしているのに何故私が、と言われた。高齢者の二枚舌を説明したが、納得しないままに白紙にする。
 スタート地点に戻って、知人を介して数社に交渉して、ウルトラCで、全ての経費を差っ引いて手元に100万円を得ることとなった。
 色々あったが、私も十数万円という報酬を得て、動きもそれなり行なって、気持ちの良い大団円だった。これを機に、多くの手持ちの不動産換価依頼があって、ルートも確立出来そうなので堂々と報酬請求が出来る。