行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

高次機能障害と統合失調症の父娘への支援

 昨日は、大吉だとすると今日は厄日ということか。余りにも多くの、内容が異常な問い合わせばかりで、振り回されていた。

 10時半に着く予定で、枚方市の医科大付属病院へ向かった。MSWから相談があって、この日に決めた。駐車場が思った通り超満車で、並んで出庫する車と入庫する車が交互通行しながら、空きスペースを探して立体駐車場の西条かに達してしまった。

 直ぐに、退院支援の窓口に行ってもお忙しい方なので時間迄待つに決まっているので、10分前に待合室で待機して、5分前に窓口に進んだ。丁度、待ち合わせしたMSWが事務所から出て来て、お互いに確認して面談室に誘導された。既に、面談相手の女性は着席していた。

 直ぐに自己紹介して、本題に入った。相談者の娘さんが、自己紹介代わりに自分が辿った人生の悲惨な経緯をお話しになった。異常な父親を恨んで、実家を後にして身を隠して生きていたのにその父親の急変した病状で救急搬送されたこの医科大付属病院に呼び出されて、親族としての対応を求められた。

 しかし、娘さんは幼少期から成人期まで父親や後妻の子供から虐待を受ける事で精神に異常をきたす事となった。統合失調症で見られるあらゆる症状と自傷行為など繰り返して、現在でも通院や薬などの治療が行われて居る。

 それらの話しを聞いて、何をして欲しいのかMSWとご本人とに聞き取りを行った。それを遂行する為には、その娘さんの協力が必要である。しかし、その話をすると、関わりたくない。今でも、頭が痛くなって吐き気が酷いことを訴える。昨夜も今日この病院に来なければならないと思うと眠れなかった、と言っていた。

 ご本人に面談する事になって、6階の特別病棟に向かった。MSWの同僚で、最初に依頼を受けた恩人の方が昨年で退職したと聞いていたが、転職したのか聞いたら東京へ行って病院勤務していると言っていた。

 ご本人に会う前に、ご本人の所有していた所持品を見せて貰った。ご本人を特定してから再び娘さんにこれから必要となる協力をお願いした。しかし、関わる事を極力忌避したいと頑なに拒否する言動は変わらなかった。そうすると、何も出来なくなるので、私も譲歩する案を提示した。

 同意を得られないまま、ご本人との面談になった。MSWの配慮で、ご本人が運ばれてくる前に、顔を合わせないように配慮されて面談室を出て行った。

 ご本人が現れた。高次機能障害と聞いていたが、会ってみて典型的な症状で話が分からない。言葉が全く分からない。途中から、怒り出して机を叩いたり大声を出す。また、空手の使い手か、型を見せ付けて威圧する。面談の意味がない。無駄な時間なので、MSWの提案で解散する事になった。

 ご本人が、この時間に迎えに来た近くの精神病院に転院する事になって、その病院の職員が車椅子で迎えにきた。そこで一旦解散したが、私どもが戻る途中転院した病院に付き添った娘さんから電話が来て、入院時の連帯保証人の名前に私の名を書いていいか、問い合わせがあった。その義務は無いので、断った。しかし、その直後再び電話があって、任意後見契約を求められたが、精神が正常な状態でないので契約が出来ない、と説明して断った。

 そうすると、電話をかわりましょか、という声が聞こえた。どうやら、分からない娘さんに病院の者が、言わせていたようだ。何故なら、何も分からない娘さんが、突然、

 「私は、佐藤さんに任意後見をお願いしたいと思います。」

 と、唐突に言ったので、

 「任意後見は、お父さんのように正常な精神状態では無い方は任意後見契約を結ぶことは出来ません。」

 と、伝えた。

 そうすると、先程の声が聞こえて、SWと名乗って、電話から強引な声が聞こえた。何やら、病院の治療日など支払うのに連帯保証人が必要なので、などと自分達だけの一方的な事情を言うが、私には関係ない。その上、法定後見人になる資格があるのか?と、何を理由にそんな事を聞くのか、とは思いながら知識が中途半端なのだな、と理解して正論を返答して終わった。

 医科大付属病院へ向かう途中から、訳ありな電話があって、戻る時も沢山の電話があった。朝は。非通知の電話が再三あったが、非通知電話には出ない基本姿勢なので、相手が分からない。しかし、留守番電話が入っていた。聞いてみると、家を探して欲しい、とその理由を言ってから何度か「助けて下さい。」と何度か訴えて切れた。

 続いて、また、掛かって来た。私どもの事務所から、2時間は掛かりそうな場所から色々と不満を言いながら、やっぱり転居先を探して欲しい、大阪市住まい暮らし館の紹介だと言う。忙しいので、菊ちゃんに連絡して任せた。

 医科大付属病院に到着した頃に、電話があった相手は待っていました、という感じの嬉しい相談だった。私は、現在の興味はサブリースの提供をしてみたいとの思いだが、そのサブリース専門で立ち上げした若そうな人物から、入居者確保で支援して欲しいとの要請だった。

 会う事にして、私の時間が取れる日時を連絡する事で一旦切った。

 朝は早くから、リハビリテーション病院MSWから電話があって、2日分のスケジュールを抑えられた。

 メールも東大阪市の事業者から、新たに案件の依頼があって、その他にも居住支援協議会設立に向けた学習会への支援依頼があった。

 「地域包括支援センターからまた大変なケースが相談きました!!お金はかなり持っているようですが、認知症で銀行もストップかかっており、セルフネグレクトで一人住んでる方がおられます。また相談きますので、ご連絡させてくださいませ!」

 との事だった。

 また、昨日は居住支援協議会設立総会会場で、緊急連絡先契約書の提供依頼が不動産会社からあったので、今日の朝に担当者に送付した。

 午前中だけでも、相当なエネルギーを使ったので、戻る途中に美味しい洋食屋さんがあったので、我慢出来ずに立ち寄った。

 私は、白身魚のフライと唐揚げ定食を、三輪さんはトンカツ定食を頼んで美味しく頂いた。しかし、やっぱり追加でケーキを頼んでしまった。我慢出来ない精神の弱さ。

 食事の後は、朝に計算したヘルパーさんの1月分勤務報酬を振込を行った。疲れてしまって、マンションに戻ってバタンキュウーで眠ってしまった。

 電話が15件、メールが27通で異常に多くて本当に疲れが襲って来た1日だった