行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

介護保険制度の悪

 家庭裁判所に提出する成年被後見人の事務報告書が佳境に差し掛かった。施設入所している成年被後見人のケアプランを確認して、サインの代理署名をした。その際、ケアプランの内容を確認した。

 有料老人ホームなどの入所施設での、支援計画🟰ケアプランには沢山の課題というか問題があって、現在審議している介護保険報酬改定でも問題になっている。

 その問題そのものが、成年被後見人のケアプランに如実に現れて居た。本当に必要なケアを計画しているのか。問題とされている、朝起こす声掛け毎日で月30回、夜寝て下さいと声掛けする毎日で月30回、1回20分未満1650円で朝合計5万円、夜合計5万円なのだが、朝7時、夜8時にして25%増しになる。そうなると月額それぞれ6万円を超える。

 その上、プランを見ると深夜も毎日様子を見ると50%増しになるプランがあって月7万5千円が加算されるので、声掛けや様子見だけで20万円になる。その他、自社経営のデイサービスに毎日通う。自社の訪問看護を入れる。連携する薬局やマッサージ、クリニックなどやりたい放題で50万円を超える請求総額になる。

 介護保険利用が36万円、その1割が個人負担なので3万6千円➕自己負担14万円になるが、医療など含めて自己負担が月額20万円程度になる。毎月の金額がこの程度の負担になり、自動振替になって居た。

 その全てのシステムが決まっていた成年被後見人を昨年12月に司法書士から引き継いで、家庭裁判所への事務報告書の財産額を作成して、この間で300万円の減らしている。

 3年持つか、その後の事も考えないといけない。有料老人ホームなどの施設には、ケアプランを作成するケアマネジャーが所属している。つまり、中立である筈のケアマネジャーが自分の会社に所属している従業員で給与を貰っている部下に当たるので、加えてその入所者がどの程度の財産を持っているか知る得る立場にあるので、施設が最大限の収益に繋がる様に計画を立てる。

 その問題が大きくなっているので、つまり、不要な計画を立てて無駄な金銭負担を入居者にさせている実態を改革する為に施設の介護保険報酬を改正して介護保険料を抑制しようと審議中なのだ。

 この様に、この介護制度には理不尽な内容が沢山あって、カラクリもある。ただ、未だ制度が始まって23年しか経過して居なく成熟していないので、不完全で監視や自浄作用が為されず事業所の数だけが増えて人手不足が蔓延している。

 ヘルパーさんを増やす手立てを国は真剣に考えていない。それどころか、ヘルパー制度を廃止してしまって、簡単にヘルパーが増えない様にした。レベルを高くして、介護職員の能力を担保しようとしている。

 実は、ヘルパー不足をしていると騒いでいるのは業界だけで国はそうは思っていない。雨後の筍の様に、行き場の無い人たちが簡単に開業できる介護事業に流れて事業者が増えだけで、不足を解消するのは適切な数の事業者数にする事で解消出来る。なので、国は何の政策も施さない。

 人手不足で、事業所が自然に廃業して適正な環境に近付いている。普通、この様な何兆円という業界であれば国家公務員の天下り業界組織が国主導でなされてもおかしくない。なのに、こと介護事業については、全国的な組織がない。

 これほど、国が資格や報酬など介入している業界なのに天下り先が全国都道府県や市町村に創れるのに、何故、国はその様に動かなかったのか。そこがミソだ。いずれ、制度の変革を考えているのだろう。

 そんな事を考えながら、成年被後見人の月平均収支の基礎データを請求書や領収書を裏付けとなる算出裏付けのコピーを撮りながら一覧表をExcelに転記していった。遡って施設から受け取った資料を見ながらやっと項目別に転記が終わった時には12時近くになって居た。

 これは、家庭裁判所宛て発送するのは明日に定型様式への転記してからになる。その間にも、施設内での身体拘束を受け入れる同意書に代理人として署名した。

 気分転換に、葬儀の現状分析と来年の見通しなどのセミナーを視聴した。また、参考になるマーケティングの手法もオンラインにて受講して学習した。何を聴いても見ても勉強だと思って吸収している。

 事務所を出る前に、YouTubeでサラミちゃんのストリートピアノと高松亜衣のバイオリン演奏を30分ほど視聴した。

 マンションに戻り、昼食を摂って外出も考えたが寒いので休む事にした。

 成年後見センターの忘年会は、私が提案した北海道の食材を使った店は予約で満杯で取れなかった。仕方がなく、第二候補の海鮮専門のお店になった。

 予算一人6千円と聞いた。私が言い出しっぺの時は全額私が持つが、今回は他の者が言い出したので私は自分の会費を出すだけです。創業10周年から3年間は、社員と家族も含めてホテルの大宴会場を終日貸し切って250人で1千万円を掛けて大宴会を行って居た。