行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

そうは問屋は卸さない

 仕事が目白押しで、出来事があり知らぬ間に過ぎている上に、マンションに戻って来ていつの間にか眠ってしまい、午前1時とか2時とかに目が覚めて記録を書くので全て網羅できずに翌日に持ち越してしまって、1日遅れの記録になっている。

 今日も昨日の出来事から書くことになる。隣の市役所から電話があって、家が無く今日から困った28才の若い男性の情報を簡単に送られて、向かわせると言って切った。

 私自身、長男が東京から仕事で来るので、その待ち合わせ場所の枚方市駅に行かないといけない。一瞬、浮かんだのが菊ちゃんが守口市の居住支援事業所に行くと言っていたのを思い出して電話した。

 何と、大阪市鶴見区のNPO法人サテライト事務所に向かって駐車場に入庫したところだと言う。万事休す、だと思ったがさすが菊ちゃん、

 「守口市事務所に戻りましょうか?」

 と、言ってくれた。

 お願いして、菊ちゃんが到着まで私が隣のマンションの居住支援事務所へ行って待機することにした。

 菊ちゃんと交代するまで相談者は来なかった。私が気にしたのは、時々若い20代の相談者が来るが、家探しと言うより直ぐにお金が手に入らないか、と言ってくる事だ。

 私が枚方市駅に長男を迎えに向かった車中に菊ちゃんから電話が掛かってきた。予定より遅れて来た20代後半の男性の状況について報告があった。やはり、思った通り、所持金500円、今日の寝場所がない。

 大体、目の前の困窮状態を訴えるのが若い相談者の常套句だが、残念ながら私どもに金銭の相談は無理。自己責任で、親が近くに住んでいながら、喧嘩したとかは個人の問題である。何も対応出来ない。住居の紹介は出来るが、初期費用や緊急連絡先などがなければ確保は無理。

 それをどう伝えたのか。連携している不動産仲介業者に、福祉の気持ちを溢れんばかり抱いている者がいるので、彼に相談するように菊ちゃんに伝えてあった。

 これまで、例えば刑余者が刑務所から出て来たその日に無条件で自分が管理している部屋に無償で入居させてお金を貸して、時々訪問しては食事を共にしたり、まるで民生委員の様なサポートをしていた彼に相談させた。

 相談者も運が悪く、この日は水曜日で不動産関係事業所は休暇日だ。意気込んで来た相談者が気落ちして帰って行く姿が目に浮かんだ。

 なぜ働かずに、生活保護申請を行って、住居の確保が前提と言われて相談にきた訳だが、情け無い。我々が何で何のハンデもない若者が働かずに家と生活費を獲得しようとする行為に支援を行っていかねばならないのか。

 これまでの生活の糧が、パチンコの代行する打ち子をして、仕事がなくなり家賃を1年近く未払いで強制退去処分を受けたと言う。

 そうなると、賃貸の審査が通らないので、借りられる可能性が低くなる。

 さて、そんな事項を抱えながら長男が宿泊先の京都から枚方市駅に着いているので、電話で待ち合わせ場所を調整しながら拾って。一路相談者の成年被後見人宅へ。

 脳血管障害で記憶喪失して、ネット取引をしていた内容の確認を、🆔やPWを思い出せずに長男に解読してもらって何とかカタチになった。その最新のデータを得るのと、操作手順を喪失していたので、長男に指導してもらう為に訪問した。

 それは、短時間で終えたが必要な書類の準備が時間を要した。その後、長男を駅まで送ってから守口市のマンションに戻りかけると幾つか連絡を受けて、仕事に時間を取られる。

 泉南のケアマネジャーから、夫婦二人の死後事務委任契約の依頼があって日程調整を行った。加えて、東大阪市の金銭管理依頼も追加で依頼があった。

 そうすると、今度は関わりたくない相談者から電話があって今会いたい、と強引に負けて会うことになった。喫茶店にて1時間後に会ってから、理解力も謙虚さも無い二人を相手に説明を繰り返した。

 多額の現金と不動産を所持している独居で認知症の老人と周りの親族が金銭目当てで動いている。それを見ながら、依頼されている事はするが、でも気が向かない。

 やらない事はないが、我慢しきれずいい加減にしてくれと、席をたって会計を済ませた。買い物をして、夕食は鍋にした。

 夜7時半から、安否確認契約をしている長谷川さんに電話して30分ほどお話しを聞いて、仕事を終えた。