行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

認知症者へ最短面接時間

 岸和田市まで、高速道路を利用して1時間走行した。一般道に降りて、尚も30分走行して目的の紀陽銀行岸和田支店の近辺まで来た。丁度12時だった。

 お昼の時間である。その時間の訪問は迷惑なので、目に付いた餃子専門店で昼食を摂ることにして近くの駐車場に車を置いた。

 餃子は好きだが、餃子を食べに行って美味しいと感じた餃子に中々お目にかかった事がない。ここ数年前から「餃子の王将」に行って、少し美味しいと感じる様になった。

 私の餃子人生で、絶品と感じたのは結婚してから食べた妻の手作り餃子だった。具の挽肉の割合が非常に高く、美味しい。その餃子と匹敵する美味しさの餃子専門店だった。加えて、唐揚げも、今までで一番美味しいので、味わって頂いた。

 入店した時の、店主というか若い女性に笑顔で迎えられて、こんなおっさんに笑顔など見せてくれるのも嬉しい。終始笑顔で気持ちがよく、餃子と唐揚げ800円と追加でトマトのオリーブオイル掛けを注文した。しかし、追加注文品がトマトの在庫が無く食べられなかった。

 席はテーブル2席とカウンターが4席の狭いスペースに定員8人で満席になる。入店した時の時間は12時だった。そのお昼真っ只中で、テーブルに2人しか居なかった。帰る時に、入れ替わりに2人入って来ただけだ。

 あれ程、愛想が良く美味しいメニューなのに、どうしてなのか、と考えてしまった。納得出来る回答が見出せないままに、午後1時過ぎに紀陽銀行岸和田支店に向かった。

 今日は、成年後見人に就任したので、被後見人名義の通帳を私の、つまり、成年後見人名義に変更する手続きと行方不明のキャッシュカード作成手続きだった。

 これまでの経験から、1時間では終わらない。半日かかる事も稀ではない。覚悟して手続きに臨んだ。

 窓口で要件をお話しして、専用窓口に案内を受ける。専門の担当者が来て、いつもの多くの多くの書類に手書きで文字を記入して行く。私の印鑑は実印だと言うので持参して来た印を押印する。

 「印鑑登録証明をお持ちですか?」

 と、言われたが持参して来ない。

 しかし、マイナンバーカードを所持しているので、近くのコンビニに行って取得する事にした。席を外して、徒歩5分のコンビニに行った。残念な事に、さいたま市役所のシステムのメンテナンスで明日の朝6時半まで使用不可の文字が出た。

 これで、万事休すとなった。戻って係員にその旨を伝える。加えて、指示ミスがあったと記入済みの数枚の様式への修正を加えて訂正印を押印した。

 「お忙しいとは思いますが。明日、印鑑登録証明を取得しておいで頂くことは可能でしょうか?」

 「それは、無理です。」

 「お忙しいのですね。それでは、守口市の当行の支店には行けますか?」

 と、いう訳で明日、事務所近く紀陽銀行守口支店に伺う事で所用をクリアする事になった。店舗を出ると3時を15分過ぎていた。

 今日のメイン目的の被後見人への面談に向かった。車で5分とのナビ表示だった。ケアマネジャーと合流する被後見人が所有しているマンションに向かったが、敷地内に車両で入れないので隣の「コーナン」入れてトイレを借りて、徒歩で巨大なマンションに向かった。

 昨日、京阪百貨店で書類などを入れて背負って歩くバックパックと財布を購入した。持って歩くバックは、常に書類が多く重くて膝に負担がかかって辛い。なのでリュックにする様に息子から助言されていた。

 財布は大きめの物を持っていたが。チャックが不具合になっていた。ブランド物になったが、両方で5万円を超えた。今まで使用していたバックは、それだけで5万円を超えていた。

 この大阪に来た当時は、100円のおにぎりを買うのもためらうほどだったので、数千円のバックだった。数ヶ月で壊れるほど多忙で持参する書類も多く、常に買い替えていた。

 少しずつ経済的な余裕が出て来て、しっかりしてるバックに移行して、高額なバック程破壊されるまでの使用期間が長く経済的だと思いをするに至った。問題はチャックなどの部分だった。

 今回は初めて、バックパックを購入した。今日身につけて身体的な負担が少ない事に気付いた。

 高級そうなマンション郡に着いたと同時に、ケアマネジャーも着いた。エントランスで、オートロックを解除してマンション内に入って最上14階に上がる。

 ケアマネジャーが、被後見人の特殊な行状を話してくれて、引かれない様に配慮していたが、私も認知症や精神障害者など成年後見人やケアマネジャーとして20年以上何百人と接して来たので、少々じゃ驚かない。

 その身構えも不要になった。入室して、不潔行為が顕著なので、と土足で部屋に入って行く。簡易ベットでバリアーを作って外に出られない様にしてあった。

 事情を聞くと、普段の暴力的行為を抑えられずに、主治医が往診辞退、訪問看護師が訪問を拒否して訪問介護だけが支援していると言う。そんな話しを聞きながら、奥の部屋に入ると、被後見人があちらを向いてマットの上に横たわっていた。

 白髪の頭が見えていたが、幾ら呼び掛けてもこちらを向くことは無かった。凶暴な方なので、これ以上拒否反応を示している被後見人を無理に向かせる必要性が無いので、訪問を終えた。

 




ケアマネジャーに今後のケア方針を聞いて終えた。記憶では、利用者への面談で最短時間を記録した。1分も無かった。

 帰りは、高速道路を使用せず。一般道を2時間掛けて戻った。午後6時半になっていた。