行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

2人の脳血管障害罹患者への支援

 午後から奈良県との県境の飯盛山中腹にあるリハビリテーション病院へ行く予定を立てていた。

 もう一人の患者家族から突然、9時過ぎに電話があって申請書作成の支援を行っていてほぼ完成していても時間が取れずにいた。

 申請者の捺印を頂くだけになっていた枚方市在住の方からの電話だった。

 「捺印する書類を持って来ると言っていましたが、どうなりましたか?」

 と、言って来た。

 そうすると、時間的に勘案して四條畷市のリハビリテーション病院での業務の次に枚方市に向かう事で、夕方にお邪魔する旨を伝えた。

 1時過ぎに出発して、1時間後目的のリハビリテーション病院に到着して直ぐに病院内に入る。東京からの患者の勤務先総務部署職員が待合室から駆け寄って来る。

 そのまま、奥のナースステーションに行って面会の用を告げて患者を連れて来て貰う。解雇通知を出されたので、最後の給与を受け取った。手渡しが原則なので患者本人に手渡した。直ぐに、私が受け取った。

 先日は、私に直ぐに差し出したが今日は躊躇して、暫く、手にしていた。救急搬送された大学病院に入院中に金銭管理契約を結んだ。それは、借入金が不確かで、現在の現金の管理のみを行なった。

 リハビリテーション病院に転院した時には、入院手続きなどの代理人としての書類作成も必要となったので、「生前及び死後事務委任契約書」交わして、本人の要請に従って事務全般も加わった。

 代理権を持って、色々の手続きや封書開封など行って、事態の大変さを認識する様になった。その一環として、勤務先の発する通知や決定事項に合わせて動く。

 今日は、解雇通知を受けた最後の給与手渡しの日だった。最後の収入は、来月の賞与で収入が打ち切られる。

 預かっている給与及び賞与の現金は、借入金より遥かに少ない。これまで、預金口座に振込されていたが、借入金と相殺されてしまうので、受け取った現金は私が預かっている。

 その会社の総務職員が差し出す給与袋を受け取った患者は、私に直ぐに手渡さずに不自由な手を胸に着けて、躊躇していた。

 私は、黙っていた。やっと、私に向けて差し出したが、

 「その中から少し欲しい。」

 「何に使いますか。」

 「テレビを見たい。」

 「お幾ら必要ですか。」

 暫く、考えて金額を告げる。

 少し多いのじゃないですか、と言って給与袋からでは無く、私の財布から取り出して手渡した。看護師さんが、本人に代わってお礼を言った。

 本人は、自分のものなのでお礼どころか大いに不満の顔だった。

 私も、不満で本当はこの役は遠慮したかった。大学病院のMSWからの依頼なので受けた。これからが大変だ。

 儀式は終わって、直ぐに病院を後にした。30分程走行して、朝、電話のあった枚方市の居宅に向かった。

 実は、今出たリハビリテーション病院入院患者とこの次に向かったお宅のお子様と同じ五十代で同じ時期に同じ病に倒れて同じ療養経緯を辿っていた。

 ご本人は、国立病院機構に転院して療養中だった。老夫婦が待つ、ご自宅に入った。奥様が大病を患っていた。

 早速、ご依頼のあった申請書類を提示して捺印を頂いた。病に倒れたご子息のPCに内包されていた金銭管理や証券取引や先物取引、銀行口座などをパスワードやIDを息子に東京から来て貰って解析して預金を振り替えて貰った。

 もっと他の口座もあるとの事で、データを東京に持ち帰った息子が解析してその内容を告げた。しかし、自分で確認したいので、再び、来て欲しいです、との要請に別件で来月8日に来るので、再訪する事となった。

 奥様が費用の心配をして、

 「来て頂くのにお幾らくらい掛かりますか。」

 「経費が掛かる様であれば事前にお話しします。費用は掛かりません。」

 と、説明して私の訪問にも費用は掛からない、しかし、申請には決まった費用が必要だと言って費用一覧を手渡した。

 

 今日も仕事が山積して、余裕の無い時間を過ごした。何と言っても、大阪府への処遇改善報告書提出を終わらせたいと、日曜日から多くの時間を費やしている。

 日曜日に基礎データを作成して、月曜日に介護部門、今日は障害部門を終えたかった。6時半にスタートして順調に進めて行った。佳境に入った処で、長男との遣り取りから、目的の仕事から離れて行く。

 特に預かり案件のデジタル上の金融取引解析に、データや手順を送って貰ったが、基礎知識が無いので分からない。

 今後の他の事業も含めて打ち合わせする。今日の新聞記事によると外国人労働者の介護事業の居宅派遣への緩和措置が検討され出したとの事だった。

 それは、私の事業に取って大きな風だ。ミャンマー連邦共和国の若い労働者の受け入れルートが確立して、27日に人材紹介事業責任者更新講習を受講する。終われば、人材紹介事業指定申請をする積もりだ。

 それはこれまでの計画で、今日のニュースで介護事業や障がい者支援事業に大きなインパクトが生まれる。雇用は、自社へ容易に出来る様になる。自社が受け入れ企業になる。外国人の人材の取り合いになる。

 働かない、日本人を大きく削減して業績が急激に改善した。日本人は雇用する積もりは全くない。ただ、真面目で大人しいと言われるミャンマー連邦共和国の人材紹介確保ルートは確立している。

 そうして、デジタル化の進展も長男の加入で進展しそうだ。

 大阪府のM &A登録専門家の研修と試験を先日受けたが、通ったとの通知が大阪府から来た。専門家として大阪府のホームページに掲載される。

 M &Aの専門会社との密接な連携の下、売却や統合の希望する中小企業を見出して紹介して連携する専門企業の俎上に載るだけで、何十万円かの報酬を得られる。

 自分なりにこの世の人手不足に、このM &Aを活用する積もりだ。