行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

強引な契約は似合わない

 午後2時、東大阪市にある高齢者住宅に於いて「生前及び死後事務委任契約書」を交わした。入居者が以前病に倒れて緊急入院をした。

その時には、施設長が緊急対応をして遠方に居住している姪御さんに連絡し、施設長が代筆して連帯保証人の名を署名して身の回りの世話を行った。

 これまで、この様に施設が有償か無償かは別にして保証人や緊急連絡先になるとかの署名を行う事が多い。しかしながら、その負担が増加して来た。24時間、本来の業務で無い事に対応してするには人員など面からも無理になって来ている。

 入居者の、将来の不安解消に当方を紹介頂いた。前回、面談した時に何が不安なのか聞き取りした内容にあわせて契約書を作成して持参した。

 ご本人、施設長、ケアマネジャー、サービス提供事業者などが立ち会って、先日希望を聞いた内容に応じた契約を、行った。再度、一生のその時その時に必要となる支援を先日に続いて最初から、説明をさせて頂いた。

 80代半ばの高齢者なので、沢山の話しをしても理解が厳しいし、以前話しても今日は忘れている、なのでどうするかの決断も直ぐには出来ない事情は分かるので、私は無理に契約を求めない。

 分からない、難しいと言う言葉が出たら進展しないのは今までの経験上分かる。なので、押さない。今日はこれでお終い、と次に来た時に再度話しをするのは別に気にならない。

 しかし、施設側がいつまでも自分達が昼夜対応するのでは、堪ったものでは無い。このまま進んだら自分達の負担軽減にならない。 

 その思いを抱いて推移を見守っていた施設長は、本来の自分の仕事では無い緊急対応で搬送された病院での事務処理はいつでも対応できるわけでは無い。

 今後は自身で外部の支援事業者との契約で自主的な態勢を構築してほしい、とお話しして当方の契約内容は良心的で、負担にならないと伝える。

 そうしてトドメは、

 「私がいつでも対応して行けない。介護や施設内での支援は出来るが、施設を出ての支援はいつも出来ない。」

 と、言って契約を促す。

 それは充分分かるし、必要なので契約したいと言って、相談者は自分の部屋に戻って実印を取りに行った。

 目でたく、「生前及び死後事務委任契約書」を交わした。次回、来月ひと月後訪問して次の必要な不安解消インタビューとその解消サポート契約を示しチョイスして貰う事になった。

 任意後見や遺言が必要か、委任状を頂いて住民票や戸籍謄本の取得、残置物の放棄書など未だ揃える書類がある。

 全て終えて、外に出ると同席していた東大阪市で展開しているケアプランセンターの介護支援専門員が、お願いがあると言って引き止められた。

 市内の二つの中学校区での地域圏域会議で成年後見をテーマにセミナーを行なって欲しい、との事だった。勿論、受け入れた。

 その後、今回の契約事項の実施を担う協働事業者と今後の協働事業展開を検討した。最初は葬儀関係、次は人手不足解消関係事業、外国人労働者関係、不動産取引関係、居住支援関係、など立ち話で詰めた。

 雨で緑道にあるベンチに座れない。近隣に喫茶店もファミレスも何にも無い。

 一段落すると、口が乾いて冷たいものを口にしたい気持ちを持ってコンビニに入った。アイスクリームとコーヒー飲料を購入して喉を潤してから、施設での契約中に電話があった遺産分割の相手代理人税理士と不動産賃貸契約書作成依頼者に連絡した。


 朝、いつもより早く定期的な内科の健康診断に向かった。寸前まで気にしていた体重は前回と同じでホッとした。前回採血した血液検査結果は50程度の項目全てについて全く問題なし、と言われた。

 診察時間5分以内という、体重測定、問診、血圧検査、聴診器検査、前回の血液検査の結果を聞いて簡単に診察は終わった。

 イオンモールの3階にあるクリニックから階下に降りて薬局に処方箋を出して待機した。直ぐに薬が出された。いつもなら1時間前後待機する必要があった。

 朝9時半から診察スタートで、待つのが嫌でこれまでは一段落した10時半から受診するのが通常だ。この日は雨模様でいつもなら沢山の患者が開院前から並んでいるが、今日は全くいない待機者なので9時半の診察開始と同時に呼ばれて診察室に入って直ぐに終わる。

 薬局もすぐに終わって、イオン食料品売り場でパンや菓子類を購入した。事務所に戻った時間は10時半頃だった。

 戻って、昨夜から食事を摂っていなかったので、イオンで購入したパン🍞2枚、かりんとう数個、南部煎餅2枚を食べた。

 パンフレットの原稿を作ったり、遺品整理回収品の処分や点検する。亡くなった被後見人の親族がスポーツ協議中に突然死して遺骨が納められているという、教えて貰った墓苑の管理事務所に引き取り電話を入れたが、その様な名前のお骨は預かっていないという。

 岸和田市役所から、亡くなった方の介護保険料還付金の振込連絡があった。死後事務の手続きを行ったが、口座は未だ閉鎖していないので本人名義の口座に振込をお願いした。

 しかし、本人が亡くなっているのを知っているので、死者の講座には振込が出来ない、という。死後事務受任者の私の口座に一旦振り込みをお願いする事にした。

 死後事務といえば、URの建て替えで転居寸前の委託者が亡くなった。集合住宅の棟には二人しか残っていなかった。そのうちの一人だったが、遺品整理が終わった後、修繕費として8万円余りの請求書が送られて来た。おかしいだろう。

 成年後見審判申立を本人の申立で行っていたご本人から電話があって、審判が家庭裁判所から来たという。内容を聞いてもわからないので、成年後見人候補者だった私にも明日あたり配達されると思う。


 隣市の市役所生活保護課から、居住確保の依頼があって幾つかの物件をについて、相談者に難があるので同行して内覧をしたいので手筈を整えて欲しい旨、連絡があったので不動産業者に繋いだ。



 枚方市の大学附属病院から四條畷市のリハビリテーション病院への転院支援するカンファレンスを先日行った。無事転院が終わって、以後、事務手続き含めて今後後見人活動に移行予定だった。

 そのカンファレンスの際に預かったのは、キャッシュカードと現金だった。今日、メールでリハビリテーション病院へ打ち合わせに行く際に健康保険証も持参して欲しい、と大学附属病院MSWからあった。

 健康保険証が預かったか記憶がなくて、転院の方が持っているか病院が預かっているのでは、と思った。しかし、自信が無かったのでそれを言わなかった。

 そうして、自分の健康診断の際、お薬手帳がバックの大事なポケットに入っているので取ろうと思ったら、そこに保険証があった。見つかってよかった。