行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

始まりは、34年前のバブル崩壊から

 昭和天皇陛下崩御に合わせるように日本経済は我が世の春からバブル崩壊して、一番影響を受けた業種の一つが銀行や証券会社という金融関係だった。政府系銀行やメガバンクと言われた12の都市銀行が廃業したり相手を見つけて合併を繰り返す。

 名門の財閥系の銀行は無くなって、唯一三菱だけが残った。住友と三井がが合併する。富士銀行も第一勧業銀行も三話銀行も大和銀行、東海銀行、東京銀行、協和銀行、太陽神戸銀行、北海道拓殖銀行、埼玉銀行というのがあった。それが、一瞬の間に無くなった。

 潰れた銀行もあった。ただ、銀行は優遇された。希望退職に応じた三和銀行職員が受け取った退職金は平均7千万円と言われている。国の資金が注入されたのだ。

 御多分に洩れず私が働いていた会社も、バブルの波に揉まれながらも、息絶え絶えに生きながらえていた。しかし、バブルとは関係の無い理由で、絶命寸前となった。

 いよいよ私どももこれまでか、と思った時に最悪な事態を迎える理由の事件に全役員が手を染める中、蚊帳の外にいたアメリカ合衆国の社長に就いていた方が呼び戻されて社長職に就いた。

 運が良かった。その方の縁で、世界最大のアメリカ合衆国の投資会社が株主となって希望退職を募る。日本の考えとは大きく違うダイナミックなリストラが行われて、全社員1万3千人に考えられない様な退職金の額を示して希望退職を募った。

 その機会に応じて、たった13年しか勤務していないのに、当時5000万円近くの自宅を購入した残債2000万円を完済して、未だ、その残りを持っていた。

 この事があったので、回りくどかったが、介護ヘルパー養成講座の詐欺に遭っても誠実に被害者へ対する事が出来たのだ。

 しかし、この詐欺が発覚した当初は、こんな苦労して職業訓練校に通って介護の資格を取得して生まれ変わった積もりで社会に貢献しようと思っていたのに、大阪人はとんでもない人種だと思って悔しかった。

 その詐欺が発覚してからは、一切誰もがその事には触れる事がなかった。被害者も行政も誰も何も言わなかった。それもまた恐怖心を煽っていた。

 誰もが何事も無かったかの様に過ぎ去って、数ヶ月後大きく動いた。新聞がニュースとしてやっと報道し始めて変なことだがホッとした。

 被害を受けた受講生が市民センターで責任追求する集会を開いたのだ。不正を行った不正福祉専門専門学院長が呼び出されて事情説明をしたらしい。

 その際、責任逃れに私の名前を多用した。遂に、私に会場に来る様にと何度も連絡があった。同席すれば詐欺師学院長と同列となるので、次週の日程を決めて説明会を行う事を伝えたが、納得されずに遂に被害者の集会に命を落す積もりで会場に向かった。

 続きはまたいつか。

 毎日が、土曜日の様な気がして不思議な感覚になっている。つまり、気持ちにゆとりが生まれている。

 任意後見受任者として、契約者が認知症の診断を受けたので任意後見監督人の選任申立の書類作成を進めた。

 一旦、2月に作成したのだが、大事な書類が整わずに、挙げ句の果てご本人が入所している施設からの書類が届かず大きな期間のロスが生じていた。

 4時間費やして終えた。明日朝に、押印して投函する。次に、国土交通省の補助金申請の事前審査の書類を作成して送信した。

 一旦、マンションに戻って昼食を摂って県境の地域包括支援センターに向けて出発する。保証人及び死後事務委任契約の事前説明を依頼されて訪問した。

 地域包括支援センター職員が2名と施設ケアマネジャーが立ち会った。早速、出席者との名刺交換を行ったが、知人の地域包括支援センター管理者が人事異動で遠くへ転勤したと言われて、驚いて思わず声を発した。

 ここから1時間以上、相談者の話しに翻弄されて、全く、話が進まない。一つの物事も確認出来ない。

 親子兄弟の存在を聞いても、話しが分裂気味で何も分からない。不確かな内容と自分のプライドと盛った話が混じって詳細や具体的な内容になると、多分自分でも何を言っているのか分からないのだろう。

 お墓一つを取って見ても、自分にはお墓はちゃんとあって、その話をするが具体的なお寺や墓地の話しを求めると口数は多いのだが寺でも無く墓苑でも無く、場所も具体的では無く曖昧な方向を言ってケムに巻く。

 呆れ果てて、何も具体的な事は把握出来ずに、

 「小暮三千代の秘書をしていて、石原裕次郎と飲んだ事がある。佐久間良子は友人で、女優になる様に声掛けられた。これでも昔はよく綺麗だった。」

 などという様な話しが、続く。

 本籍は何処ですか?と聞けば返事はこんな話しから延々と続いて具体的な事を聞けないので、次の機会に譲って打ち切った。

  戻り乍ら、銀行ATMに立ち寄って戻って来た。

 取引のある司法書士から、起業した遺品整理業者の紹介があって、面談することにした。先日も、議員の紹介で遺品整理業者に仕事をお願いしたが。不評だった。

 手軽に開業できるので、参入とダンピングが激しく、継続的な経営は容易ではない。