行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

22年前の人生最大の悪夢

 誰にでも長い人生の中で転機がある。その中でも、最悪の状態に陥れられた時思い返せばが誰にもある。その最悪機を如何にして逃れて、再度自分を最良の時に持って行くか、そんな大切な決断の時が誰にでもあると思う。

 私には、事の他、その様な機会が多いと思う。金無し、知識無し、学歴無し、コネ無し、能力無し、無い無い尽くしであるから。その人間が、最悪の状態の時に如何にして、他力本願で逃げ切ってその時を切っ掛けにしてより一層高めて成果を得る様に動いて行ったのか。

 人生最大のピンチは、23年前の大阪に来たばかりの自分に降り掛かった詐欺の汚名と損害1800万円の負担だった。

 3月27日に簡単に書いたが、この大阪に来てまもなく自前のヘルパー養成校が欲しかった。しかし、来て1年未満では経営の実績も無く申請自体無理だった。

 なので、既存の福祉専門学校の学院長を紹介して貰って、募集は私がチラシを作成して新聞に折り込み周知して行い、毎回定員30人を集めた。

 2年で6期と言うハードスケジュールをこなして、順風満帆かと思われた時に衝撃のニュースが入った。その専門学校の不正が発覚した。

 通常どんな専門学校でも、国や都道府県が定める要項に従ってカリキュラムや講師を務める有資格者を揃えて指定申請を行って審査を受けて、実施の許認可を受ける。

 その許可が下りれば、指定番号なり認定番号を頂いて、研修規程に則ってクリアして資格を得る、と言う過程を経る。

 しかし、殆どの受講者はそのカリキュラムが国や都道府県が示す指定要領通りに遂行されているか確認などしない。大阪府指定〇〇➖第〇〇号と書いてあれば、誰も疑問に思わない。

 授業内容が変だろうと指定時間より大幅に短かろうと、疑問も持たない。何しろ、修了証書や資格者証が、他の専門学校卒業生と同じ指定番号が付してあって同じ様式であれば、その修了証を提示された事業所も疑問など持たないで雇用する。

 特に、ヘルパーの修了証書様式は公表されていて、誰でもが作れる。その様な心理を利用して詐欺を働いたのが、私が生徒を預けた専門学校なのである。

 この介護業界に入って、初年度と2年目の無知な中年男はマンマと詐欺に引っ掛かった。私が2年に亘って募集した6回分180人がその不正詐欺に引っ掛かった。

 他の会社も含めてトータル3000人が被害を受けて社会問題化したのは、2001年も歳も押し迫った頃だった。

 受講生が、セミナー内容が余りに貧弱なので疑問を持って大阪府に問い合わせした。その専門学校はヘルパー養成の指定を取得していなかった。なので、実績報告もしていない。全く、架空の指定番号なりを勝手に付けて、大阪府指定と銘打ってセミナー募集を私も最前線で行っていた。

 その被害者が公称3000人で、余りにも多くの被害者が出て、全員無資格者になった。その上、その無資格者を採用して介護保険の業務に就いた分が無資格者に仕事をさせて不正請求を行ったという判断が下されて、介護保険請求した分の返還をさせられる事となった。

 大変な作業であり、企業の存続に関わる大惨事となった。ここまでは、建前の正論だった。その上で、結果的には府民の利便性を損なう行政は出来ないので、結論の落とし所はこの様になった。

・無効となるヘルパーは、発覚した2001年の修了者として、前年度の修了者は資格剥奪とはならない

・2001年の修了者は、改めて正規の受講を申し込みを確認した段階で修了証書に裏印を押して1年の有効期間を仮に認め、新たな講習修了した時点で終了証書の差し替えを行う

 などの救済措置を行った。さて、問題は犯罪を犯した専門学校と募集した私の責任である。私の募集と教育の専門学校との分業が専門学校を儲けさせるアイデアとして、展開を急速にして行った。

 その結果、講義時間が指定時間より50時間少なく、資格者が行う講義の132時間中有資格者が行ったのはたった1時間で、残りは介護未経験の学院長と事務職員が意味のないおしゃべりや遊びの様なゲームを行った様だ。

 実技も指定事業所に頼んで、委託手数料は踏み倒して払わない。指定を取っていない高齢者集会所などで話し相手をさせて終わり。

 その後のお話しは、また次回に。

 さて、今日も動きに動いた。10時までルーティンワークと顧問弁護士への相談内容を纏めた。特に、死後事務委任内容を終えて報酬も得て全ての資料を顧問弁護士に手渡しする為に、大きな紙袋に入れて持参出来るようにした。

 残りは、相続人調査と引き渡しだ。私でも出来るのだが、亡くなった方の元勤務先経営者が遺産について何かと口出して来る。

 面倒な事にならない様に顧問弁護士に事情をお話しして引き継いでいただく事にした。それと、その経営者が従業員に出資させたファンドがあって、それも満期が7月にあり取り戻さないといけない。

 馬鹿な事で、結局、その準備した紙袋自体を忘れて持って出なかった。本当に馬鹿な事をしてしまった。

 三輪さんに迎えに来て貰って、10時半に顧問弁護士事務所に入った。今日はメインを後回しに、富山県射水市から先日来た相談者の案件を説明した。

 門真市在住の叔母が貝塚市に所有している土地の相続案件だが、高額な印象がある委託報酬に紹介者として後ろめたい思いが湧いて来たので、本当に依頼して良いものか躊躇している。

 危急時遺言の件も、諦めざるを得ないと感じている。また、戸籍上は他人の、実際は兄弟だと申し出ている相続についても進展は無く打ち切りせざるを得ない。

 最後に私の人材紹介会社とのトラブルで、先日、連絡した時に後回しの様に言われたので先に要求された金銭の処理をして、ゆっくりと対応しようと思ったが、対応してしまったのでは、終わりだと言われた。

 顧問弁護士とは、どうも意思の疎通に問題があるのかも知れない。そう感じていた。特に、富山県射水市から来た方への対応は、信用に関わるので、考慮して見たい。

 私の顧問弁護士への時間は1時間半くらいだった。その間、三輪さんには郵便本局にて社員の住民税納付、成年後見審判申立用印紙郵券購入及び郵便投函の後、三菱UFJ銀行にて府外住民税納付をお願いしていた。

 私は、その後三菱UFJ銀行にて複数の振込を終えて、駅前ホテルにてブッフェランチを90分堪能した。

 近くの法務局出張所にてNPO法人登記事項証明書を取得した後、大阪市にある大阪法務局に向かった。

 任意後見監督人選任申立用の、後見がついていない事の証明を取得した。これで、既に午後4時になった。戻り乍ら、門真市古川橋の三菱UFJ銀行に立ち寄って5時過ぎに戻って来た。