行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

自分の今をを作った営業スタイル

 もう少し、自己分析をしてみる。私の、細分化して仕事の経験を追って行くと、現在の法人運営の中で、普通だったら居るはずの経理や庶務的な仕事を担う生産性のない関節部門は無くて、当然その部門の社員もいない。中間部門が無いのだ。

 全て、私が行っている。それは会社を構成する中心的な業務は経験していたので、会社で自分が一番精通しているのだから要らない。

 特に経理・会計についても、顧問税理士より上回る判断をした事もある。補助金処理で意見が対立したことがあって、税務署に見解を聞くと私の方が正しかった。

 私の職務経験を順番に書くと、最初はメーカーで企画部に属して原価計算課でものの値段を決める過程を学んだ。ついでに、企画部の中に宣伝課もあって、製品のネーミングセンスを学習もした。

また、専属のカメラマンがいて、写真を写すコツのようなものを実践して教えて貰った。その後、カメラに興味があってそれ以来今までに何万枚いや何十万枚もの写真を撮っている。

 私の写真は、殆どが人物を中心とした画像で、自然の写真はやはり専門家に敵わないので、ほぼ写す事はない。

 次に移った会社では、3ヶ月であったが事務機器の最大手での販売営業だった。富士山麓の研修所で数週間研修を受けて、各地に配属された。

 丁度、事務機器が出始めの頃で、特に計算機や湿式のコピーが出始めた時だった。時期にも恵まれていた。私は、銀座支店に配属されて神田方面の小規模法人がテリトリーだった。

 私は、苦労して働き詰めだった母親を見て育ったので、根が真面目で言われた事は素直に受け入れて一生懸命に動く。

 最初に言われた、1日50社に営業するようにと。真面目に連日50社回った。ただ、自分なりに考えて営業トークは一切しない。

 「良かったら見て下さい。」

 と言って、カタログと名刺を置いて来る。

 それにしても、会社がこんなにもあるんだと驚くほど、雑居ビルが沢山あってギッシリと小規模の会社が入っていた。

 神田なので、出版社や漫画家の部屋もあって、結構楽しかった。さて、営業の結果はと言うと、新人でありながら入社一月目から在籍していた3ヶ月間はトップセールスだった。効果抜群で、問い合わせや注文が相次いで、事務所に残っている上司が注文に対応して納品や説明をしてくれた。

 何故、辞めたのか。実は、営業に報奨金があった。売り上げにも特定の事務機器にも。それが、報奨金が手元に来る事は無かった。全て、課内の懇親会などに使うと言われて巻き上げられていた。不満だったので、2ヶ月目には退職願を出した。

 受け入れてくれないので、出勤しなかった。しかし、営業した先には名刺やカタログがあるので、出勤していない3ヶ月目も注文が相次いだ。

 出勤拒否して2週間目に、退職が認められて返してくれなかった年金手帳などの返却もして貰った。

 この営業スタイルと結果に繋がった経験が、以後、介護事業を始める時に居宅介護支援事業所を一月かけて、6つの市にあるケアマネジャーがいる事業所を軒並み回ってパンフレットと名刺を置いて行くだけの営業スタイルを実践して一月目0円の売り上げが二月目から効果が出て、半年後には月額250万円の売り上を突破していた。

 営業を行ったのは、一月だけで、あとは待つだけで売り上げは鰻登りの成績だった。ただ、その自信があった。一人でも依頼があれば、全力で絶対に喜んで貰えるサポートをして、そこから口コミで増やそうという目論見が、これ以降沢山の種類の事業展開でいつもとる手法である。全て、上手く結果に繋がっている。

 転職を繰り返しながら、会社組織に必要な総務や社会保険手続きスキルを身に付けていった経緯は、次の機会に続けていきたい。

 今日も沢山の動きがあった。朝7時台から、電話があった。中国から日本に帰化した、中国人にしては誠実で信用がおける人物だ。ただ、日本語が上手くなくて騙されたり利用されたりして、気には掛けている者だ。

 私が相続手続きをしている物件があって、彼の仕事上必要だと思って貸していたが、そろそろ売却しなければ無くなり、本人が交渉最優先にして売却価格の提示をしていた。

 彼の商売も厳しいと思って、購入資金を無利子無担保で私が貸し付けして毎月定額返済を提案した。しかし、奥さんが一括して支払いをする様に言っているという。

 その方向で決める事になりそうで、私が売買契約書を作成して成立させる事になりそうだ。私の所有者から頂く手数料は成約価格の4%だ。

 先日ケアハウス内で、3人の方の保証人などの契約を求められた。施設長立ち会いで契約して後のトラブルがない様に、再度日程を決めて契約を結びたい旨お話ししていたので、日程調整を各方面に行って決めた。

 午後から、入院して戻る事のない事務委任者自宅を訪問して自宅内の財産や残置物の点検を行った。

 午前中から何度も市役所生活保護課職員から、この部屋の住人の転居手続きについて連絡があった。昨日も約束した時間に不在で、30分待って、外出から戻って来ても何も言わずに、余りにも遅いので、再度確認するとちゃっかり戻っていた。

 その上、生活保護費の説明が出鱈目で、私が疑問を挟んで、上司に確認したと疑問に返事が今日あって、やっぱり私が指摘した通りで、10万円以上も齟齬があった。

 その方は、立ち退きを申し渡されて私がオーナーの要請で手続き支援を行う契約をご本人を交えて行った。その直後、入院して症状が悪化して認知機能も低下して事務委任契約は出来なかった。

 医療行為が出来る施設への入所が決まって、入所迄担当する事となった。しかし、施設経営者から電話があって私に、

 「入所後も金銭管理から死後事務まで担当して頂ければ安心ですが。」

 と、言われたが御本人の認知などの問題が解消されない限り難しい、と返答する。

 31日に入所してから施設の方で対応して、意思を確認しながら契約に結び付けたい、との事。

 その後、主のいないご自宅訪問して施設での着替えなど見繕って届けた。

 今日も、市役所から紹介を受けたと家庭の課題をお話し頂いて、居住確保のサポート依頼があった。幾つか続いている自営業悪化で自宅を手放し、転居せざるを得ない事情を聞き対応しない訳には行かない。