行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

稀で、複雑な相続案件に

強風が吹き付ける中、朝7時前から10時半まで仕事をして一旦戻って11時にマンションを出る。
 2時間先の相続人宅に向かって、先日亡くなった生前及び死後事務委任者の相続人のご自宅に行って相続手続きの契約を交わして、実行に移す手筈を整えた。
 そこで、亡くなった故人の部屋の鍵は受け取ったが、問題の故人通帳を求めたが、
 「どうしようかな。」
 と、言って渡されなかった。
 仕方がない。ケアマネジャーが推薦しても初めて会うどこの誰だか知らない相手だ。
 現時点の戸籍では実兄だというが、聞いて行くと叔父さんの立場だ。複雑な事情が語られたが、相続手続きを行うのに、ひつような資料が欲しいのだが基本的に財産の内容を把握するのにひつようなのだが、どういう事なのだろうか。
 当初、相続人の話では、故人の預金で故人が亡くなった日に、葬儀費用を支払う為に銀行に行って出金を試みたが、出金できなかったと言う。
 その経緯を聞いたが、要領を得ない。
 それにしても、その通帳を受け取って相続手続きを行うのに、渡していただけない。加えて、故人の死亡届も手元に遭って渡さない。私も淡白な性格で強く要求はしない。
 自分で出来ないから、契約を交わして私が行うのだ。何故、通帳と印鑑を持って行って出金手続きを行って、拒否されたのか再度聞いた。
 「被相続人が亡くなった事を言っていませんか?」
 と聞いても、その問いに対しては返事をしない。
 それにしても、交通に便は悪いのを差っ引いても、立派マンションで、
 「ここは買取ですか。」
 「買取です。」
 「凄いですね。」
 などと言って自慢して、その気持ちをくすぐった。
 11時過ぎに事務所を出て、いつもの近畿自動車道を南下方面に向かった。もうこの路は、ここ数ヶ月で何度も行き来しているので、なんか余裕ある。
 路上停車して、マンション側を見ると入り口のガラス越しに立って待っている老年男性が見えた。多分、会う予定の相続人だろうと思って、マンション入り口に入ると、やはりそうだった。
 駐車場へは、リモコンで操作して駐車場への門扉の開閉を行う。また、敷地内に入って駐車させて敷地別棟に応接のガラス張りの建物があってそこで面談をした。
 部屋の様子や昨年夏に亡くなった故人の奥さんの通帳が見つからないと言っていた。
 それにしても、重要な情報が会ってお話しを聞いて知った。
 F家長男は、実はこの相続人。生まれて直ぐに実の母親の父親、つまり祖父S家の養子となったが祖父はS家の実子として届けたので、S家長男となった。
 つまり、実の母親であるS家の長女である母親と姉弟という関係になってしまった。
 10年に一度と言われた寒波が襲って来たこの日、各地で豪雪に見舞われて居たが、この大阪は降る雪も見えず、ただ強風が吹き荒れて居た。寒い。
 奈良県大和郡山市特定医療法人国立病院機構精神医療センターMSWから電話が掛かってきた。先月、退院支援要請があったが院内で新型コロナクラスターが発生して面談が延期になっていた。
 改めて、来月の面談が確定した。
 朝は、議員とのメールでの近畿厚生局への講師派遣で、依頼文の原案を提示して、添削して返付するなどの遣り取りを行った。
 司法書士から、被保佐人の相続物件の登記依頼について確認の電話があった。