行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

切実な話を、誰かにしたい。

 以前から、時々、コピーの写りが悪くなることがあって、時間が出来た時にメンテナンスをお願いしていた。
 「私は、概ね、午前中はいるが、午後はほとんどいません。」
 「朝は何時くらいから事務所に居ますか?」
 「6時半頃から居ます。」
と、返事をしていた途端、翌日の今日、朝8時台に電話があった。
家が私の事務所の近くだと言うので、早く、来れたのだ。
 早々と、メーカーのコピーFAXメンテナンス担当者が来た。。
 依頼事項が終わって作業伝票を書いている間に、色々と現在の日本が抱えている問題に直面している話を聴いた。
 メンテナンス担当者の、個人的なことなのだが、私に話をしたいと思ったのは、多分、私が多忙だという話から始まった、事業内容を知ったからだと思う。
 コピー機器業界も、世間の業界に劣らず、激しい価格競争があって、機器の販売は殆ど自分たちの給与に反映されない。自分たちの収入に直結するのは、コピー代だと言う。それでも、年々1枚当たりの価格が低下して、モノクロでいうと30年前に自分たちが入社した時の5分の1、1枚当たり1円台だという。
 カラーコピーだと、初めて乾式のカラーコピーを発売をした当初は1枚400円でも寡占状態で、凄い収益を上げていたのが、現在は、5分の1から8分の1となって、数を増やさないとやっていけない状態になっているようだ。
 そうして、核心の話だが、
 「50代半ばになって、65歳からの年金受給額が通知されてきて、余りの低さに驚いた。それも、65歳まで働いての話です。」
 そう言って、具体的な金額を言う。
 「私は、現在、母親と二人暮らしで、母親は介護を受けていますが、遺族年金と国民年金で○○円受けているので何とかやっていけますが、私は独り身なので、母親が居なくなったら生活していけません。」
 とか、
「今は、メンテナンスは自分でネットでマニュアルを見ながらやって下さい、と言う時代で自分たちがいつまで仕事があるか。これまで、クレームや相談を受けるオペレーターが沢山いましたが、今は、一人もいません。」
 時間が気になっていたが、こんな時に私の個人的なトラブル解決に来て頂いたので、最後まで聞いた。
 仕事は、段々と、AIやチャットボットなどのロボットなどに奪われて来た。将来を考えると、生きた心地のしない人が沢山いるのだ。