行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

人生の軌跡、しかし、遅かれ早かれ逝くことに変わりはない

 夕方、藤子不二雄先生の「まんが道」再放送を見た。全15回のうち、見れたのは13回途中から最終回までの放送だった。
 藤本弘と安孫子素雄の二人は、昭和19年に富山県高岡市の小学校で出会った。共通の趣味の漫画を通じて、仲良くなる。ここまでは、よくある話だった。
 高校まで一緒に漫画を制作して出版社に投稿して採用される事もあった。共作として投稿したり、別々の名前で投稿したりしていたが、藤本さんの方が遥かに当選した。
 我孫子さんは、新聞社に勤めるが藤本さんは将来の漫画家を目指して勤務した会社を辞める。そうして、色々の葛藤があったが、手塚治虫先生と会った事も影響して、二人で故郷を後にして上京する。
 二人の共作は漫画ブームと重なって、直ぐに多忙を極める。しか、外部からの印象と二人の間にあった基本的な考え方や性格が違っていたのが、隠し切れなくなってくる。
 限界に達して、コンビを組んで36年、藤本さんが遂に言葉に出す。二人の考えや生き方が大きく変わっていて作品にも影響が生まれて来る。
 協働することに苦痛を感じて、藤本さんが将来の遺産相続も念頭に、意識の乖離を納得の上に話し合って、遂に、上京後36年の時を経て別れる事になる。
 社交的で人付き合いも、多彩な能力を発揮して多方面で活躍する我孫子さんは、長い間活躍をして今年の4月に88歳で天寿を全うした。
 全く、酒も嗜まない藤本さんは、規則正しい生活に終始して居ながら胃癌を患って、還暦前から入退院を繰り返して、62歳という人生を真っ当する。
 人生はどちらが良いか分からない。好きな時を過ごして色濃い人生を送るか、節制して自分に合った自分の思う人生を歩むか。
 それにしても、あれ程、故郷にて常に一緒に過ごし支え合って、そうして上京して苦楽を共にして人生を歩んで来た二人が袂を分つ事になるなんて。
 人それぞれの性が、大人になりながらいつかは芽生えて来る。その時に、合うか合わないか。いっそ、一人が良いのかな。
 *画像は、無断でお借りしました。