行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

成年後見人として、初回財産報告書作成に向かう

 先月、7月21日に成年後見審判がなされた被後見人のひと月以内に初回報告にて財産の現状を届出しないといけない。なので、今月の20日は土曜日、21日は日曜日まで、待てない。今日中に、何とか作成して被後見人のその初回報告書を家庭裁判所に郵送手続きを行いたかった。
 しかし、余りに財産が多過ぎて相当な時間を掛けて作成出来たのは、財産の内、流動資産の現預金と株式などの有価証券だけで、次の業務へ向かう時間が来てしまった。不動産や収支計画書は、翌日土曜日に持ち越した。
 何しろ、銀行預金は、三菱UFJ銀行、りそな銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、などの名だたる銀行への普通預貯金と定額定期預金の口座がそれぞれの支店に14口座あった。
 証券の株が34銘柄があって、全てが優良銘柄で、成年後見審判申立を行なった時から評価額が数百万増えた。預貯金も配当金が多額で、これまた数百万増えている。配当で食べていたと言う、言葉は事実だった。
 それにしても、これほどの財産を築くには相当な苦労と自己犠牲が伴っていたと思う。それが、やっと、落ち着こうと言う時に自分の意識が無くなって、親族とはいえ、遠方に在住している方の申立によって、他人も他人の私がそのすべての代理権を取得してこれから、ご存命の期間成年後見人として支援させて頂くことになったのは、被後見人の人生をこれから知って行くのだろうが、現時点でも胸に迫る。
 提出された資料を基に、銀行名、支店名、口座番号や預貯金額、銘柄、株数、評価額などを入力するのにこんなに時間が掛かると思わなかった。その出来た分だけチェックすると、金額の間違いが見つかった。早く終えるよりも、正確さが求められる。少しでも間違いがあれば、再提出などの余分な行為が必要となる。
 これが終わると、いよいよ実際の財産に漏れが無いか調査が始まる。何しろ、独居で遠方の親族は何が何やら分からない。自宅にあったものを提示しているだけで、これから、通帳の引き落としなどで保険などの加入状況や配当などでの証券の付け合わせ、各種通知など見ながら財産の確認を行っていく。
 この作業に、残念ながら数時間頑張ったが、その目的の報告書を完成させる事は出来なかった。何とか粘ったが、途中で諦めた。
 この他、居宅介護支援事業者からの、死後事務依頼や老人保健施設相談員から被保佐人の居住者が居なくなっている自宅へ届いている筈の行政からの通知について、と親族に関した問い合わせについて、被保佐人の代理権範囲の問い合わせがあった。