行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

葬儀の形式はよく分からないが、決めつけの失敗。

 成年後見業務を行って、面会がなかなかできない入院患者の被後見人さん。時々、様態の悪化、危篤、心肺停止、など緊急連絡が病院のMSWから入る。兎に角、もしものことがあったら、規定に従って12時間以内に遺体を搬送して下さい、と言われている。
 しかし、ご家族が居た場合に、後見人と言えど自分勝手に決める訳には行かない。
 遠方に居住している家族様の移動時間も考えて、特に、海外在住の方もいて、しかし、自分から葬儀や遺体搬送、安置などのシステムを決める訳には行かない。
 成年後見人は、その被後見人が亡くなった瞬間に代理権を失う。なので、本来なら係わりがありませんと、言えば通じる。
 そうはいかないのが、人情で私の信条なのだ。調整を行いたいが、やはり、親の死を前提にして話を進める訳にも行かない。さりとて、何もしない訳にも行かない。中心となっている方へ、少しずつお話をして、お任せします、との返事を貰った。
 ただ、私の場合は、決定ではなく、そのいざとなった時までに何も決まって居なかったら、遺体の搬送、安置迄のシステムを決めて、病院にお伝えすることだ。それをして、やっとホッとした。
 暫くして、危篤の連絡があって、私がお願いしている葬儀社に連絡し、いざとなった時の準備をお願いした。しかし、というか表現が悪いのだが、持ち直して小康状態を保って数週間経過した。
 突然、アメリカ在住の親族からメールが来た。何と、聞いていなかったが、キリスト教の戒律に従って、近くの牧師がすべての対応をしてくれることとなった、と言って来た。私は、全く、何の情報もなく、いや、聞かなかったからなのか、まさか、の宗教違いだった。
 その連絡から1週間後、東京在住の親族から母が、亡くなっていま大阪に向かっていると報告があった。
 これから、膨大な遺産相続手続きを支援する。先に、旦那さんが亡くなって現金、不動産、株式などの大きな額の相続手続きをしている最中で、未だ、終わっていなかったが、追加で奥様の相続を、お子様が受ける手続きを開始する。
 その前に、夫の遺産を妻が受ける手続きを終えないといけない。
 このところ、夫婦仲が良いのか、連続して夫と妻が亡くなるケースが続いていて、一括遺産分割協議書作成の依頼がある。
 ある方と、無い方がいるので、現在、無い方向けの葬儀保険を活用したプランを市役所が受けてくれるとのことで、説明に近々伺う。多くの高齢者向けの施設から依頼があるので、市と連携すれば何とか事業になる気がする。