行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

身寄り無し孤独死、火葬と納骨へ

  誰が、その方の人生を伝えるのか。誰もが、平等に産まれ来て自分の置かれた環境に立ち向かう。過疎の生まれ故郷を後にして都会に出て来て、精一杯生きて来た。帰郷出来ないまま、職人として実績を積み重ねて配偶者を得て人生が好転し始める。

 慎ましい生活に、お子さんが加わる事はなかった。時は経て、奥様が亡くなって孤独の生活に入り、歳とともに耳が不自由になり目が見えなくなる。人に世話にならない、と支援を拒否する頑固な性格を曲げない。

 遂に、90歳を超えて身体の動きがスムーズにいかなくなり、食事にも事欠く様になる。刑事の話しでは、デイサービスへ向かう途中に車内で横になった途端、心配停止なったなった。栄養失調だったと言う。急激に血圧が低下したのだろうか。

 確かに人は周りにいたが、親族や友人知人は側に居なかった孤独死した。私は、死後事務委任者のご遺体を保管されていた警察署に行って受け取る手続きを行った。

 その際に、担当した刑事から亡くなった様子や病院での処置や検案書作成内容を聞いた。状況は面談当初から関係者から伺ったり目の当たりにしていたので、理解はしていた積もりだった。

 警察署内は狭くて、面談は階段の横の狭いエントランスに椅子と机が置いてある場所で行った。説明を受けて、警察署で保管されている通帳などの貴重品や部屋の鍵、保険証や診察券などを確認しながら受け取った。

 その間、依頼した葬儀社がご遺体のを受け取った。市役所に届ける書類を市役所のスペースにて作成する。届出人を鹿児島県出水市の親族で了解を貰って完成させた。兎に角、私が死後事務委任契約書しか手元に無いので、ご本人の生年月日や届出人の情報が不備で調査するのに時間が掛かって大変だった。

 市役所の手続きも1時間の待機で、やっと終わった。レンタル事業者からの車椅子返還日程調整を求められて、何度も電話があった。これから、葬儀代や遺品整理代金など50万円位を私が立て替えて負担する。通帳があっても、引き出すのは容易では無い。また、ご遺骨は私が鹿児島県出水市まで無報酬で届ける。

 三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行に行き、一旦マンションに戻る。

 夜7時にマンションを出発して市の文化センターに向かった。衆議院議員選挙に向けて議員の活動報告会に参加を求められて出席して。会場に入れないくらいの大勢の人が入り切れず、エントランスにも溢れかえって居た。

 有力立候補者が激戦を交わす選挙区で、どうなるのか予想も出来ない。今後もお世話になり事業への支援を期待している。

 寒い強風に中を戻って来た時には夜の9時半になっていた。明日も忙しい。夕食は食欲が無いので、パスした。