行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

社会保険手続き実地調査

 朝から、今日の3時から年金事務所にて社会保険加入状況などの実地調査を受けるので準備に勤しんだ。当社への調査は3年に一度程度行われる。労働者台帳、タイムカード、給与台帳、納税納付書を過去2年分を持参して調査を受ける。

 数日間、朝の1,2時間を使ってそれに見合う資料を整えた。特に、給与台帳とタイムカードを突合させ厚生年金、健康保険、雇用保険の負担額算出と納付状況を確認する。

 過去、一度も指摘されることは皆無で、多くの企業のように社会保険料の法人負担を減らす為に、なんちゃら手当を多くして固定給を減らす芸当はしない。

 社員全員が、賃金が低いと言われる介護事業であって女性社員でも基本給は30万円を超えていて、40万円、50万円の者もいる。非正規社員であっても、勤務時間が多い者は常勤社員として採用することにしている。

  ヘルパーさんは、働いた時間だけしか会社にとっては収入にならないので、月200時間以上働く者もいる。そうなると、ヘルパーさんの時給は仕事の家事援助や身体介護などの内容によって介護報酬が異なりヘルパーさんの時給は軽微なケアで1500円から重度なケアで3000円位、夜間になると50%増しになる。

 その時給を受けていたヘルパーさんが常勤になって基本給など固定的に決められると大幅に給与が減ってしまう。なので、非常勤から常勤になっても報酬算定は変更しない。しかし社会保険料や所得税、住民税が天引きされるので、今まで全て名目を受け取っていた手取りは減ってしまう。

 なので、猛烈に割りの良い時給の高いケアを行って高額の給与を得る。なので、ヘルパーさんで月額50万円を超える猛者もいて、会社としても別に小手先の社会保険負担を減額しようと画策はしない。

 ただ、問題は非常勤から常勤になった人ではなく、最初から常勤社員となっていた者である。私は、管理はしない主義で自主自立を社是としようと標榜している。

 なので、事業所においてはやりたい放題だ。コロナ禍に入る前に、この常勤の集団が何をしたかというと、働く事で収入を増やそうとした訳ではなく、小狡い考えで誤魔化しながら収入増を図った。

 例えば、土日など休日に出勤して来る。朝の9時から1時間程度ケアに入り、そんまま会社にいて夕方5時から1時間程度ケアに入り、9時から6時まで8時間勤務のタイムカードを作成する。1日2万円程度の収入になる。それを月8回行うと、それだけで16万円も超過勤務手当が付く。

 この中間管理職がグルになって、お互い見て見ぬフリをする。会社としては収入が殆どなく支出だけが増加する。段々と仕事をしなくなる。そのくせ、帰らない。居心地が良いので、みんなで残って残業代を稼ぐ。そんな人間が1事業所に8人もいたら無駄金を月100万円、年間1千万円も支出する。バカバカしい。

 経営も最悪の状態になって、デジタル化を図る事にした。いわゆる、奴らが不要になるシステム導入を提案してデモまで実施した。胆振だし作戦だ。

 もう、誤魔化し効かないと悟った中間管理職たちのとった行動は集団の退職だった。それを行うと事業所が人員基準を満たさな無くなって、廃止する他ない。それは、計算済みだったが経営に対する結果がどうなるかやって見ないと分からない状態だった。

 色々検討して、当面の収入減少に対処する為に自分の持ち株を売却して5年は大丈夫という基盤を作って、事業所を3箇所廃止した。中間管理職8人退職し、非常勤60人が去っていった。人員は3分の1になった。

 売り上げは半減した。処が、働かない社員が居なくなって、社会保険料が大幅に減った。事務所経費など間接費用も大きく減った。それまでカツカツの収益状態だったのが、営業利益で1千万円に手が届くくらいの業績を上げた。

 その上、介護保険事業という労働集約事業から知的集約化を求めて補助金事業の居住支援事業を得て特異なソーシャルビジネスに至った。

 企業業績が順調で資金が潤沢で私が生きて判断力が有るうちに、次世代の為の確固たる事業構築を確かなものにしようと連日考えている。

 苦労せずにリストラを成し遂げて、何も出来なかったら後世の笑い者だ。

 3時から始まった年金機構の社会保険手続きの実地調査を終わって、三輪さんの待っている市役所1階のイートインに戻って少し休んで、夕食を購入した。割引のカツカレーを手に取った。三輪さんは、ハンバーグ定食にした。コンビニで夕食を購入するのは初めてだろう。

 それを積んで、スーパー銭湯に向かった。ここ二週間月金の2回行っていたが、今日の金曜日にも行く事にした。車で15分程の「湯快の湯♨️」に行った。

 やはり、広いお風呂で手足を伸ばして湯に浸かって疲れを取る時間が私には必要だ。

 午前中に家庭裁判所から電話が来た。来るだろうと思っていて、言われた内容も予測していた事なので驚かなかった。成年後見監督人が就任している成年後見人が私だ。初回報告で、後見監督人の司法書士に挨拶に行って礼を尽くした。

 書類を作成する前に、監督人へ電話で書類作成したら、監督人に提出する旨を伝えたところ、「直接家庭裁判所に提出して下さい」と言われた。家庭裁判所にはそのように伝えてあるしそれで良いと確認してあると言うのでその通りにしながらなんに為の後見監督人かと腹だだし怒った。

 こんないい加減な事初めてだった。これで、成年後見監督人としても報酬請求をする気だろうから、成年被後見人からすると、私と司法書士とに二重で報酬を支払う訳だから、このような成年後見制度の不合理さが不信感に繋がるのだ。

 何の為に、成年後見監督人という盲腸の様な制度を使うのか、と疑問が持たれる。そんな思いでいた所、その点を正常な状態で遂行する様に家庭裁判所から指示された。家庭裁判所から、成年後見監督人司法書士に直接指示したと報告もあった。

 成年後見監督人司法書士から、その指示様に対応する、との連絡があって私が作成した初回報告書を送って欲しい、との要請があった。最初から、そうすべきだった。