行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

経験だけではなく、学習も

勿論、仕事を経験したからと言って、自分のスキルに繋がった訳ではない。それを自分のものにするスキルが必要になった筈で、その事の源泉を考えて見た。

 例えば、証券会社に通勤している時代に先ず気づきがあった。松戸市から、当時の大宮市に転居して有楽町まで通勤電車で35分くらいだった。

 東京駅で乗り換えて各駅停車の京浜東北線か山手線に乗って有楽町で降りて、大手町のビルに入る。最初の1年位は何とか通勤出来たが、段々と混み出して来た。

 痴漢騒ぎがよく起こっていた。逃げる痴漢を追い掛けて捕まえる。痴漢でもないのに、騒ぐ女性。偶に、訳が分からず睨まれる。もう我慢が出来ない。遂に、出勤時間を極端に早めた。

 会社に着くのが7時前にして、新聞5紙を受け取り社員食堂に行ってゆっくりと、日経、読売、朝日、毎日、産経に目を通して情報を得る。昔から、経済には興味があって特に日経には隅々まで目を通す。

 その上、東洋経済、ダイヤモンド、プレジデントなど読み放題で、時間を見つけては読み漁っていた。

 それを13年も続けていたのだから、経済や経営の知識が貯まらないわけがない。

 その読書欲の源泉を辿ってみると、小学生の低学年の頃に何故か家にグリム童話やイソップ物語を読み始めて、江戸川乱歩の少年探偵団にハマってしまう。

 たちどころに、全巻読んでしまった。次のターゲットは、伝記物で特に戦国武将物を好んで読んだ。小学生時代だ。

 中学に入ると、本格的な推理小説が手放せなくなって、事業中も隠れて読んでいた。松本清張のものを図書館から借りて読み漁った。

 そんな風にして、本を手放せない学生時代だった。頭が悪かったので商業高校に入学して、商業の面白さを知った。自分ならこうするというアイデアも浮かぶ様になった。

 13年間勤めた、公益法人への通勤では、森村誠一、高木彬光、夏樹静子などを読み漁って江戸川乱歩、松本清張に続いて全巻読んでしまったので、内田康夫に移行した。

 それも終わってから、遂に赤川次郎、山村美紗、横溝正史に移行したが、全く面白くない。完全に漫画だった。

 本格的な推理小説の読む本が無くなると、戻って時代考証物や鈴木健二さんや加藤諦三さんのものを読んでも物足りない。

 経済ノンフィクションに移行した。企業の実録の様なモノ。もう一つは政治的なノンフィクションだ。自民党の成立過程の権力を掴む戦いは引き込まれた。表面は動かず、水面下で急所を抑える策の実際は勉強になった。

 無駄な動きはせずに、必要な時に強力な一手を指す。

 経済関係で印象に残るのは、松下電器の松下幸之助とダイエーの中内功の闘いである。結果的に中内功が勝つ訳であるが、この大阪では神様と崇められている松下幸之助が、電子計算機コンピュータへの進出を金の無駄遣いと、参入しなかった。

 その判断は、ITやパソコンへ繋がる道を最初から失っていた。価格破壊の扉を開けた中内功は、今のDAISOやドン・キホーテの道を切り拓いた。しかし、会社も資産も失った。

 それは、東京のイトーヨーカドーと双璧だったスーパー展開の手法を見ればわかる。ダイエーが1兆円の売り上げを記録していた時に、イトーヨーカドーは半分の5千億円だった。

 しかし、経常利益はダイエーはたった1万円でイトーヨーカドーは数百億の利益を上げていた。ダイエーは、土地は購入しそれを担保に金を借りて、又、土地を買う。

 イトーヨーカドーの手法を真似したのは、今のイオンである。30年程度の契約で建物と土地を借りている。

 そんな、面白い話しばかりで読み出すとやめられない。売上規模を競うのではなく、利益を上げればそれでいいのだ。

 さて今日のメイン業務は、午後からの死後事務委任契約と遺言書作成についての、親族立ち会いでお話しして了解を得て契約をする事だった。

 その契約者のお宅に向かっている最中に、任意後見契約を交わした方が、突然体調悪化に見舞われる。入所中の施設ケアマネジャーから、刻々と報告が来る。

 ただ、ケアマネジャーもそうだが、介護関係者のレベルが低いので、知識も能力も無いので、バカバカしいやり取りをしないといけない。

 謙虚なら可愛いモノだが、介護の世界で自分が一番偉いと思っている。なので、世間知らずで平気に専門家に高飛車で言葉を投げて来るので始末に悪い。

 私も主任ケアマネジャーだったが、そんな偉そうに人に接した事がない。

 

 死後事務委任契約の話しは、実兄と兄嫁が同席したが、実兄が少し現実とは大きく離れた質問して正常には進展しなかった。

 それでも、死後事務委任契約は交わしたが、現預金の確認の為に通帳の確認をしたが、驚愕に数字が並んでいた。

 任意後見契約者が危篤状態に陥ったので、死後事務の準備を葬儀関係法人にお願いした。遺体の引き取り、死亡届、火葬、納骨と一連の手続きをお願いした。