行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

突然の不治の病宣告に、曖昧な態度に

 ケアプランセンターに、入院中の相談者からの委任状を受け取りに行った。

 つい先程まで、お子さんが亡くなって相続手続きを依頼されて資料の準備が出来て金融機関指定の委任状を作成依頼をしていた。

 当初、2から3週間程度の入院と聞いたので、退院してからお願いするつもりでいた。処が、ケアマネジャーが医師から呼ばれて訪問すると余り状態が良くない、との事を聞いて連絡して来た。

 慌てて、委任状を印刷して届けた。その日、ケアカンファレンスがあって、医師が正式に病状を参加者に伝えた。何と、状況は急を要する事態となって、医師が本人に、入院時の保証人となっている遠方に居住する親族に病状を報告しなければならない旨、伝えた。

 本人はショックで、そんなに悪いのですか、と聞いたと言う。

 ケアマネジャーは、北陸地方の小都市に居住する親族に連絡して、今後の手続きやもしもの時の取り扱いに私、佐藤の存在を伝えて全ての一連の手続きを依頼するとの返事を頂いたと言う。

 仕事頂いた、という思いはあったが、先ずは、生前及び死後事務委任契約書を交わす事で発生する手続き代理人として動けるが、口から出た言葉は、

 「先ずは、今頂いた委任状で息子さんの相続手続きを進めます。それが終わってから、次に移ります。」

 ケアマネジャーが、本来はできない金銭の出金や預かり、支払いなど行なっているので、早く契約を交わして私に動いて欲しい、と言われた。

 私は、死に対して仕事にしているのに、慣れていない。後退りしてしまっている。