俺に、電話しないで
忙しく追い込みに入っている時間に、無粋な電話が入って来る。電話は登録されているあの大家さんだ。建て替える為に住居者に退去を依頼したが、独居で無縁の93歳お婆さんへの退去支援を私へ依頼して来た。
条件が悪く、電話も持っていなくてどこの不動産紹介会社もお断り門前払いだった様だ。その不可能を可能にして転居実現を図った。その転居に際して、必要な手続き支援も行っていた。その支援は、私の想いであって、ボランティアだ。その上で、入居条件が賃借人としては賃貸出来る状態では無いので、私が賃借人となって居住者がお婆さんという変形で何とか実現した。
その間、何度も転居させた後ろめたさがあって、問題なく生活していけているか、転居手続きはされているか、気になっていると聞いて来る。段々と、聞いて来るのではなく、あれしてくれたかこれはどうだ、と言って来る。数日に一度どころか、ひどい時には1日に数度ある時もある。
ゴミの捨て場所を教えてくれたか、買い物をする場所に連れて行ってくれたか、病院のある場所に連れて行ってくれたか、銀行に連れて行ってくれたか、食事をしていないと言っていたのでちゃんと食事をしているか心配だ、と取り止めもない。
それなら。自分で行ってやってあげれば良いじゃ無いか、と思うが言葉は飲み込んだ。私の、困っていたら無償でも助けてあげたいという気持ちを少ない期間の間に、知ったので要求するのではなく、心配という言葉で私にさせようとする。
今日の夕方の電話でも、あれしてくれたかこれしてくれたか、と言い出したので、地域包括支援センターに繋いだので、生活支援や安否確認など全ての必要な事はやってくれるので、私のする事はもう無いので、私にあれこれと電話をもうしないで欲しい、答えられる事はもう無いです、と伝えた。
そうすると、地域包括支援センターへ確認したら良いでしょうか、と言って来る。地域包括支援センターだって、自分は何もせずにあれやこれや指示されれば感情的に穏やかにしている訳にはいかない。高齢者に対する支援は熟知している地域包括支援センターに任せて、何もしないなら大人しくしてくれた方が安心安全に暮らせる。
それでも、やっとこの電話から解放されるのでホッとした。
そう思って安心したところで、今度は議員から電話だ。知人か支持者か分からんけれど、家賃滞納でとんずらした過去があるお爺さんへの居住確保支援を相談されて、あれこれ動いたが家賃保証会社の審査が通らずに、最後の手段は私が家主になってお爺さんを住まわせるという手段で、結果を得た。
問題は、家賃滞納の実績があるのでちゃんと家賃支払いは問題は無いのか、という事だ。それが。初期費用が支払えないので私が立て替えた。家賃であるが、先払いなので先月末迄に今月分を支払うのだが、平然と金が無いので払えない、と言い出した。
やはり、と思ったので、以前から紹介者の議員に事前から不安を伝えていたが返事なしの繰り返し。要望や要求は幾らでも本人に代わって言ってくるが、自分に降り掛かる様な事は無視している。
それなのに、今日の夕方に電話が議員からあった。何やら、毎週月曜日に来る会合に顔を見せない。心配になって、電話をお爺さんにするが出ない。知人と一緒に賃借物件に行った。電気が点いているが、鍵が掛かっていて合図しても応答がない。鍵が無いので、入れ無い。不安で、どうしたら良いのかわからないです、と言って来た。
確かに、私が形式上大家になっているがやむに止まれずなっているだけ、それもその議員の為にそうしたので、自覚してもらわ無いと。私を都合の悪い時だけ引きずりだすのはやめてほしいという気持ちを伝えようと思ったが、言葉を飲み込んだ。何も言わずに、言えば私がその手に乗って主体的に動かなければ無くなる。
やはり、警察に言って何とか入って確認した方が良いだろうと思う。私から確たる返事が無いので、諦めて自分達で何とかしただろう。私は、終業時間に事務所を出てマンションに戻ったが、その後の連絡は無かった。
もう一つ、転院支援をした病院の件だ。転院前に連携しながらMSWと高次脳機能障害患者へ収入手続きや支出など上手く進めていた。良くなって転院する事になった。転院先に行って入院手続きを行った。しかし、患者自身の手持ち現金を転院する際にご本人が持って行ったが、その金額80万円以上の現金を患者に渡さず、SW自身が留保するとの事で、私も不正行為だと思いながら黙っていた。
転院前のMSWが、入院中の療養費の請求を相談して来たが、私は預かっていないので転院先に請求するように伝えた。転院先に伝えると、転院先のSWが自分は振込手続きはしないので、私に来て貰えば必要な金額を手渡すので振り込んで貰うようにしたいと伝えたようだ。
その横暴な言葉を聞いて、伝えて来た転院前のMSWに、患者自身の財産である現金を勝手に留保しているのは違法行為だ。必要な契約や同意書を交わすなどの手続きを行っていない。唯一の契約者は私である事など伝えた。その上で、転院先のSWに連絡すると突然激昂した、とんでもない脅し言葉を投げ掛けて来た。
無視して。正論で応じた。同時期に、監督官庁の厚生労働省への調査依頼をする手筈を整えるように、厚生労働族議員と面談する手筈を準備して、日程も決めて事務所に行く事になっていた。
しかし、冷静に対応する態度に脅しが効かないと諦めたか、最後にはその患者の現金を私が全額預かる事になって、二度手間になって申し訳ないです、と言って来た。その経緯を聞いて来た転院前のMSWに伝えて、安心したようだ。
午前中から、居住支援協議会の国土交通省への補助金申請に伴う活動実績のまとめを行っていた。途中、三輪さんと久しぶりに昼食に出た。今日は、一汁三菜の定食にした。美味しかった。
その後に、成年被後見人が入所している高齢者施設に行って、監査に対する資料作成に応じた。認知症で、時に暴れるので拘束されているのだが、その同意書に代理人として署名捺印を行った。
中身の濃い一日だった。


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