行政書士から拡張業務へ

基本資格行政書士を活用して代書屋からの展開

独居身寄り無し高齢者への保証人相談への対応

 車で2時間程度の、堺市泉北ニュータウンで生活されている独居で身寄り無し高齢者への、将来を見越した保証人相談への対応するので、その資料の準備に勤しんだ。

 逆算して11時に三輪さんに迎えを依頼した積りだったが、10時に準備して事務所へ向かうとのメールが届いた。訂正しようと思ったが、折角なのでそのまま迎えを待った。

 折角、三輪さんが早く迎えに来て貰っても、出る寸前から電話攻勢で出るのに手間取った。同じ人が、電話中に何度か掛けて来て、4回の不在着信記録が残った方もいて申し訳なかった。

 5分程度の間に、ソフト解約FAXを送ったのに対して理由などを聞いて来た。障がい者就労支援会社から二度続けて電話があったが通話中だったので留守番電話に入っていたのだが、伝えたいことがあるのでまたこちらから掛けます、となっていたので席を外すのかと思って、電話を待つ事にした。

 事務委任契約をしている老人保健施設入所中のケアマネジャーから、ご本人のご自宅への郵便物が来ていたので郵送するので処理の依頼があった。大阪市の居住支援部署からアンケートへの回答について問い合わせがあった。これらが、三輪さんから電話があって事務所から出る寸前に連絡があって応じていたので、暫く待たせてしまった。

 せっかく早く来てくれたので、遠方への業務の後に向かう予定だった銀行での振込み手続きをする事にした。門真市大和田の支店で振り込みして近畿自動車道に入って堺市泉北ニュータウン向かった。

 予定より多くの時間が掛かったが、何とか無事指定された建物前に着いた。降りて、建物内に入って入居者表示版で相談者の氏名と室番号を確認したが、無かった。横長だったので、もう一方の入り口に向かった。同じ表示版で確認すると、あった。それにしても、10数階のどの階も入居者名が殆ど無くて、余りにも寂しい限りだった。

 ここの巨大な団地と同じ様な巨大な団地である千里ヶ丘ニュータウンに入居している方へ定期的な安否確認を行っているが、やはり入居者は少なく、入居しているのは高齢者や障がい者であって、外国人も多く自治会運営に支障をきたしているといつも言っている。

 若い人は民間のマンションや戸建てを購入していて、公的な団地は敬遠されていると言う。同じ階の誰かは入院中だったり、時には誰かが亡くなっている。自治会役員は90歳前後のかたも何人かは居て、耳が遠かったり病気でサポートが必要だったり、総会や理事会が勝手に開催されなかったりルールが守られないと言う。

 そんな言葉を思い出してしまった。未だ早いし、昼食をしようと近隣にあった集合施設へ向かった。物色してカレーうどんの名店と謳っているお店に入った。

 しかし、メインの料理では無く私はカツの卵とじと白米と鳥の唐揚げを注文、三輪さんは木の葉丼と海老天2本を注文した。今度来る機会があったら、カレーうどんかカレー蕎麦を頼もうと思った。所が、食べ終わって外に出ると京都ラーメンという店があって看板の写真を見ていて、次はこれにしようかと思った。

 定番の喫茶店に入って、食後のお茶をケーキを頂きながら仕事の情報共有を行って駐車場に戻って。団地に向かった。

 同席する紹介者の事業者を待って、合流して相談者宅に向かった。入室と同時に誰かが何処からともなく現れて、ドアが閉まる前に体を滑りこませて、入って来た。紹介もないので、てっきり親族とか娘さんとかと思った。暫くして聞いて分かった。室内に入って。直ぐに分かった事は、設置してあるものや大きな書庫にびっしり立て掛けてあった書籍を見て悟った。なので、後から来た方の素性も理解した。

 それをインプットしてから、基本的な話しから始めた。先ず、何故保証人を必要としたのか、という事から聞いた。勿論、入院や入所で求められるので、今のうちに準備しておきたい、という。

 何故、施設や病院は保証人を求めるのか、聞いた。勿論、治療費や入居費用を本人が負担出来ない時に確実に回収する為だ。その本人が負担出来ない時に、保証人となった人が負担をする義務を負う。なので、基本は親族や血族人が保証人となって対応をしていた。

 しかし、現在の世に中は、親族がいない単身世帯や高齢者世帯が多くなり、保証人に耐えられる身近な親族血族がいない方が増えて来た。加えて経済状況の悪化から、保証人に耐えられる収入が裏打ちされた人が少なくなった。

 なので、保証人を業務とする民間業者が多く発生するようになった。その業者が、負債をかかえる訳に行かないので、100万円を超える入会金や預託金名目で多額の預託金を事前に受け取る事になる。

 なので、その本人が負担出来ない治療費や入所金を誰が払うのか考えて欲しい。

 と言って、暫く間を置いた。大きな金額を負担出来ないという方が多くなってくるので、出来るだけ負担の無いプランを提示する。一つは葬儀保険である。毎月の賭け金が、相談者が80歳なので毎月の賭け金が2500円で、保険金が50万円である。

 次は、死後事務委任契約と金銭管理契約の締結である。そうして、残置物処理委任契約である。それらが、生存している時の負担が軽微な提案である。

 それらをお話しして、加えて生存している時点も死後時点も費用が掛かる作業がある事と、その負担がタダというシステムは有りません、と伝えて同意を得た。また、自分が望まなくても、入院や入所及び死後手続きは誰も対応する人が居なければ、行政が行う事となる。

 その際は負担出来る所持金又は残置金によって良否の差が出て来る事をお話しした。お金があれば最良の治療が受けられて、VIPの病室で最新医療を受けられるし高齢者施設でも同じである。そうして死後も同じく差が出てくる。

 なので、自分が死後どの様に処理して欲しいのか書き残す必要があり、私どもが契約する際も具体的に誰が何をするのか、例えば納骨はどこに葬儀はどこで誰が喪主でどの宗派の下に、などと共に残置物の何をどう誰になど決めて契約書に書き加え執行をする事になります!と伝えたところ、

 「自分が先ず色々と決める必要があるのですね。」

 と、充分に理解をされたので、よかった話が通じて、と思って退室した。

 2時間掛かって、6時前に戻って来た。